各チューニングにも方向性の違いがあるの、わかってる?

クルマの要素を表現して、「走る」「止まる」「曲がる」と良く言われる。走るを受け持つのはエンジン、止まるを受け持つのはブレーキ、曲がるを受け持つのはサスペンション回りと言われる。

だが、サーキットであれ公道であれ、各チューニングに於いて方向性の違いがあるの、わかってる?走るに於いて、エンジンチューニングを中低速レスポンス重視か、高速伸び重視かに依り、ブレーキに求められる要素がレスポンス重視か高速域からの効き重視になるか、曲がるもサスペンションのセッティング要求が中低荷重対応か、高荷重での踏ん張りか全く分かれる。

厳密には、ブレーキやサスペンションをイジらずに済む程度のエンジンチューニングって、そんなに速くなってるのか?ソレは、やるだけムダなチューニングじゃないの?

ドコまでわかってこの記事を書いているのか、疑問に感じる。

バカ用記事ならソレで良いかも知れないが、ある程度カジったヒトが間に受けると、危険なニュアンスだ。

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チューニングは「止まる」「曲がる」「走る」の順番……という定説に待った! 公道派なら楽しさが増す「パワーアップ」が先で問題なし!!
7/22(土) 17:30 Yahoo!ニュース
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いきなりパワーアップを施すのも全然あり!
 
昔からよく「とりあえずブレーキと足まわりはやっておけ」と言われているが、これはタイムアタックやレースをする人の話。ストリートで楽しむ程度であればパワー優先でもそう大きな問題にならないだろう。もちろん、ブレーキがノーマルであるならそれ相応の走りが必要だが。
 チューニングするときの定説として、「止まる」「曲がる」「走る」の順番で行なえと言われている。まずはブレーキを強化。それからサスペンションを強化。足まわりとブレーキがきっちりとしてからパワーアップチューンを施す。シャシー側の性能を高めてからパワーを引き上げろという話。

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 そこでバランスが取れたら、また「止める」を強化。次に「曲がる」を強化。そのあとに再びパワーアップをする。これを繰り返しながらチューニングを進めていこうというのが定説だ。

 ごもっともな話でそのとおり。サーキットでタイムを出すチューニングをするならこの順番がベスト。いきなりパワーアップだけしても意外とタイムは上がらない。やわな足まわりではパワーを受け止められず、結局アクセルが踏めなくなってタイムダウンしたなんてこともある。ブレーキも安心して踏めないとパワーアップしてむしろタイムが落ちるということもある。

 しかし、そこにあえて異を唱えたい。もちろん、止めるから強化するのはベストだがそれはサーキットでの限界走行での話。皆様もストリートでは法定速度内で運転を楽しんでいることと思う。そうなるとタイヤの限界で走るわけはなく、当然グリップには大きく余裕があるなかでの走行である。であれば、別に止める性能からやらなくてもいいのではないだろうか。

 もちろん無謀な運転や速度超過などをしない前提での話である。であれば、いきなりECUチューンなどのパワーアップを施しても全然あり。むしろECUチューンはアクセルレスポンスがよくなったり、エンジンパワーも扱いやすくなったりと良いことが多い。

 マフラー交換も同様。最近のクルマでは大きくパワーアップはしないが、排気抵抗が少なくなることでアクセルに対してエンジンの反応が良くなる。それによって運転は楽しくなるし、思い通りにクルマが動くようになって運転しやすくなる。

 そういったクルマの運転が楽しくなるパーツをブレーキチューンして、サスペンションチューンした先まで我慢することはないと思うのである。

 ブーストアップやタービン交換なども大幅なパワーアップの場合、サーキットではブレーキ強化は必須となる。しかし、街乗りなら法定速度までの到達時間が早くなるわけで大幅に速度が高まるわけではないので、そこまでシビアにならなくてもよい。

 できればタイヤだけは強化がオススメ。タイヤのグリップが高くなるとブレーキは利くし、曲がりやすくなるのでタイヤだけハイグレードなものにすればOKだ。

 いずれにせよチューニングにはお金が掛かるものなので、少しでも長く楽しめた方が結果コストパフォーマンスは良くなる。そう考えるとパワーチューンで気持ち良い加速を最初に手に入れるのも悪くないだろう。
加茂 新
 
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