歴代最強の日ハム投手、投票者レベル低過ぎる!

日本ハムファイターズの歴代最強投手を選ぶと思えば、ダルビッシュ有大谷翔平でも良いかも知れない。だが、日本ハムにもなかなか勝てなかった時代を支えた投手はいる。西崎幸広は、そういう意味合いだろう。しかし、西崎の頃の日ハム、リーグ優勝したワケでもない。

20代~60代のたった100人、ダルビッシュ有大谷翔平で9割、たった3票が西崎、後は2票か1票しか挙げられないなら、トンでもないニワカファンの投票だ。

東映時代の日本一のエース、元ヤクルト監督土橋正幸も挙がらない。ルーキー20勝挙げた木田勇も、20勝挙げてパ・リーグ優勝をプレーオフ争った工藤幹夫も挙がらない。

この投票者レベルの低さには愕然とする。

 

1、ダルビッシュ有(60)

2、大谷翔平(29)

3、西崎幸広(3)

その他(8)

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「歴代最強だと思う日本ハムのエース投手」ランキング!3位「西崎幸広」、2位「大谷翔平」を抑えた1位は?【プロ野球ファン100人に聞いた】
2024.1.30
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写真:PIXTA
昨季はパ・リーグ最下位に低迷した北海道日本ハムファイターズ。それでも北海道のファンの熱心な応援を受け、プロ野球屈指の人気チームとして知られています。

前身の東映フライヤーズ時代から速球を主体とした投手が多く在籍し、親会社が日本ハムに変わってからも本格派の投手が伝統的に多く現れました。王道スタイルのエース投手の投球に胸を打たれたファンも多かったことでしょう。


そんなファンの記憶に残る選手が多数ランクインした「日本ハムの先発エース投手」の中で「歴代最強」は誰なのか? TRILLスポーツでは全国のプロ野球ファン100人にアンケートを実施し、「歴代最強・日本ハムの先発エース投手ランキング」を作成。その結果をご紹介します!なお、「最強」の定義は記録や数字だけでなく、投票者に委ねていますので、投票理由も多岐にわたります。

いったい、誰が「歴代最強・日本ハムの先発エース投手」に選出されるのか……。投票結果を見てみましょう!

【第3位】西崎幸広(3票)
第3位にランクインしたのは西崎幸広投手。キレのいいストレートは常時140キロ中盤から後半を記録する速さを誇り、変化球もスライダー、カーブ、フォークなどを投げるまさに本格派のピッチングで、1980年代後半から1990年代にかけて日本ハムのエースとして活躍しました。

西崎投手が台頭したのはプロ入り1年目の1987年。ドラフト1位で入団した期待のルーキーは、すぐに先発ローテーション入りして15勝をマーク。最大のライバルと称された近鉄バファローズの阿波野秀幸投手との新人王争いでは惜しくも敗れましたが、あまりに素晴らしい活躍を見せたことでパ・リーグ会長特別賞を受賞。翌88年にも15勝をあげて、最多勝のタイトルを獲得します。


西崎投手がファンの記憶に残っているのはその成績はもちろんですが、何といっても容姿が大きなポイントに。身長181センチ、体重75キロという均整の取れたスタイルはまるでモデルのようで、爽やかなルックスも当時の女性ファンたちの心をわしづかみに。

どこか無骨な印象の選手が多かった当時のプロ野球界において、西崎投手のスタイルやオシャレな私服、甘いマスクは瞬く間に注目を集め、当時流行したトレンディドラマになぞらえ“トレンディエース”と称されたほど。日本ハムのファンどころか、プロ野球好きな女性ファンの間で高い人気を誇りました。


そんな西崎投手ですが、入団以来5年連続の2桁勝利を挙げただけでなく、日本ハム在籍11年間で9度の規定投球回到達と、トレンディエースの名に恥じない活躍を見せて日本ハムでは通算117勝をマーク。背番号の21はこの時期のエースナンバーとして強烈な印象を残しました。


抜群の安定感に、まるでプリンスのようなルックスはまさにマウンドの貴公子。(49歳男性)
元祖トレンディエース!甘いマスクから繰り出されるストレートスライダーカーブフォークは安定感をもち、エースとして君臨していた!(38歳男性)

 
【第2位】大谷翔平(29票)

写真:アフロ
今や世界最高の二刀流選手として名を馳せる大谷翔平投手が第2位にランクイン!日本ハム時代から投手と野手の二刀流選手として活躍していましたが、ファンの中では打者としての活躍以上にエース投手として、札幌ドームのマウンドに立っていた姿が印象に残っているようです。

花巻東高校のエースとして、当時の高校生で史上最速となる160キロを記録して一気に注目を集めると、2012年のドラフト会議で日本ハムが単独の1位指名を敢行。当時からメジャーリーグに挑戦したいと宣言していた大谷投手はこの指名に驚きましたが、当時の監督である栗山英樹の「二刀流挑戦プラン」に魅力を感じて入団を決意します。

プロ入り1年目の2013年は13試合に登板して3勝を挙げましたが、2年目の2014年は24試合に先発して11勝をマークすると、3年目の2015年には15勝、防御率2.24、勝率.750という素晴らしい成績で最多勝最優秀防御率、そして最高勝率のタイトルを獲得しました。

4年目の2016年も投げては10勝、打っては22本塁打を記録するという二刀流プレーヤーとして一流の成績を残し、チームは4年ぶりのリーグ優勝。さらにクライマックスシリーズでは自己最速、そして当時のNPB最速となる球速165キロを記録し、札幌ドームのファンを熱狂の渦に巻き込みました。

こうした活躍もあり、チームは広島東洋カープと対戦した日本シリーズでも勝利をおさめ、4年ぶりの日本一に輝きます。それを置き土産に大谷投手は2017年オフにポスティングシステムを利用してメジャーリーグロサンゼルス・エンゼルスへ移籍してチームを去りましたが、日本ハムでの5年間は今でも語り継がれる“伝説の5年間”といえるでしょう。

日本で二刀流の選手を見たのは初めてだったので。投手として登板してホームランを打つ姿には本当に感動しました。(52歳女性)
二刀流で投打で活躍する漫画の主人公みたいな選手は見たことない。さらに今はメジャーリーグ編を連載中という感じ。(46歳男性)
入団した2013年から5年間で42勝15敗、防御率2.52の成績をあげ、日ハムのエースとして活躍し、そしてメジャーでもスーパースターになった彼が歴代最強のエース投手と言えると思います。(22歳男性)
【第1位】ダルビッシュ有(60票)

写真:AP/アフロ
大谷投手を抑えて圧倒的な得票数で第1位に輝いたのは、ダルビッシュ有投手でした。日本ハムが北海道に移転してから最初のドラフト指名で入団した選手で、在籍7年間で93勝、NPB史上初となる5年連続での防御率1点台を記録するなど、圧倒的な投球がエースとしてファンの中で強い記憶に残ったといえるでしょう。

東北高校のエース投手として甲子園でも活躍を見せたダルビッシュ投手は、2004年のドラフト会議で日本ハムに指名されると、プロ入り1年目から5勝を挙げて活躍。2年目の2006年には先発ローテーション入りを果たし、12勝をマークしてエースの座に就くと、チームは44年ぶりの日本一を達成。北海道のファンに愛される存在となりました。

その翌年の2007年は15勝、防御率1.82、そして12球団トップの12完投を記録して先発投手最大の名誉である沢村賞を21歳で受賞して、チームのリーグ連覇に大きく貢献しました。

その後もダルビッシュ投手が在籍した2005年から2011年に日本ハムは黄金期を迎え、2006、2007、2009年と3度のリーグ優勝。この間Bクラスに転落したのはわずか2度、負け越したのはダルビッシュ投手が本格化する前の2005年のみという圧倒的な好成績を残しました。

ダルビッシュ投手で特筆すべきは完投数の多さ。7シーズン中、リーグ最多完投を記録したのは3度、4シーズンで完投数10以上を記録しています。完投は分業化が進んだ現在のプロ野球界でほとんど見られなくなったため、常にマウンドに立ち続け、チームを勝利へ導いたという点や3度のリーグ優勝に大きく貢献した点が「負けないエース」としてファンの脳裏に強く刻まれ、結果的にこれだけの投票数を得た理由になったといえるでしょう。

変化球の種類、質の高さ、緩急が群を抜いています。これ以上に変化球を多彩に投げる投手を見たことがありません。しかも、速球も1流です。間違いなく歴代1位の投手です。(42歳男性)
5年連続で防御率1点台を記録するなど、メジャーに行く前の日ハム時代から安定感抜群のエースだった印象があります。速球と変化球のどちらも一流の先発ピッチャーなので歴代最強だと思います。(39歳男性)
ストレートや変化球のキレは当時では抜けた存在でした。どの球種も一級品で何を投げても抑えられる雰囲気が強く点数を取られることが信じられない投球を毎回していた印象がありましたね。スムーズな投球フォームも見事で本当に素晴らしい投手です。(48歳男性)
2006年の日本一になったときには12勝し、昨年のWBCではみんなを引っ張ってくれました。頼れる日本のピッチャーです。(48歳女性)
ダントツでダルビッシュ有投手です。威力のあるストレートと多彩な変化球で圧倒的な成績を残しメジャーリーグへ移籍。2000年代ではNo1のピッチャーだと思います。(49歳男性)
結果はこちら

 

ダルビッシュ投手、大谷投手で全体の9割近くの票を集めたため、3位の西崎投手ですら3票のみと、4位以下の選手はほとんど名前が出ないという少々極端な結果に。アンケート投票の年齢層を見ると、30~49歳の方たちが7割以上を占めたのも、同年代のダルビッシュ投手が多くの支持を集める要因になったのかもしれません。

少数意見ではありましたが、1990年代後半の日本ハムで屈指の人気選手だった岩本勉投手、金村暁投手も票を獲得。東京ドームへ足繁く通っていた古参のファンの方たちの支持を集めた形になりました。

今オフも現在の日本ハムのエース投手、上沢直之投手がメジャーリーグタンパベイ・レイズへ移籍してエース投手が不在となった日本ハムですが、2024年シーズンは若手が台頭し、新たにエースの座を掴むかもしれません。そのため、注目して見てみると楽しいかもしれませんよ!


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2024年1月10日、11日
調査対象:全国の20代~60代
有効回答数:100

※記載している回答は原文ママ

※2024年1月19日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「投手」で統一しています。

※サムネイル写真出典:AP/アフロ

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