五十嵐、大谷の手術した右ヒジを忘れたか?

解説者五十嵐亮太、カレも右ヒジ手術の経験者だ。カレは、手術後のストレートと組み合わせる変化球をナックルカーブにしたのではなかった?

ダルビッシュ有大谷翔平、MLBのパワーに対抗するため、体重をバカ増しした。球威は増したが、カラダのしなやかな動きがなくなり、硬いピッチングマシン的な動作になり、スプリングに当たる腱断裂した。手術したのを忘れてない?

そうなる手前で、田中将大は手術には踏み切らず、体重増をやめ、メジャー球でのフォーク多投を控え、ツーシームに切り替え、ヤンキース契約期間を全うし日本に帰って来た。

大谷翔平はスピン型のリリースではなく、射出型のリリースをしている。スピン型投手はナチュラルにツーシームやカットを操りやすいが、射出型投手は意識して変化球を投げないといけない。だから、ソレを逆手に取って、スリークオーターにヒジを下げ、ギッチリ曲がるスライダーを投げ始めた。

カレは、もうフォーク多投するワケに行かない。ただでさえ、160キロ超のストレートがあるのだから、ハッキリしたスライダーやカーブやツーシームではなくシンカーでスピード差をつける方が良いのだ。

 

 

 

 

 

 

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まだまだ進化中…“大谷翔平の理想形”はどこに? 五十嵐亮太が指摘「変化の違う2種のスプリットを使っていきながら…」
7/19(火) 11:06 Yahoo!ニュース
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すでに自己最多の9勝をあげている大谷翔平。元メジャーリーガー五十嵐亮太が語る、さらなる進化のカギは? photograph by Getty Images
今年もMLBオールスターに出場する大谷翔平。7月14日(日本時間)時点ですでに自己最多タイの9勝をあげている投手・大谷の進化とは? 2人の元メジャーリーガーが今季開幕前に語っていたSports Graphic Number1048号(2022年4月14日発売)「[岡島秀樹五十嵐亮太解説]超絶ピッチング、進化の余白」を特別に無料公開します。(全2回の後編/前編へ)

【写真】大谷とハグしたメジャー名選手が恍惚の表情…?さわやか過ぎる“笑顔でホームラン指差し確認”と「よっしゃ~!」雄叫び、トラウトも楽しそうな“カウボーイタイム”などを一気に見る

実は多くなかった「真っ直ぐのスピン量」
 昨シーズンの「投手・大谷」は、二つの顔を見せてくれました。前半戦、特に序盤はまるでクローザーのようなピッチングでしたよね。全球、全力で強いボールを投げ込んでどこまでいけるか、というスタイル。一方で、自分の持っているボールをコントロールできない場面もあり、ストライクゾーンから大きく逸れる球や、四球の数も多かったです。

 ところが後半は先発投手らしい、組み立てていくスタイルに変わった。真っ直ぐ、変化球ともにコントロールが良くなったこともありますが、球数を減らすために打たせてとる、というピッチングをしていました。ストレートの割合も後半から大きく変わりゴロアウトも増えた。変化球を混ぜながらどう抑えるか、という考え方になったのだと思います。

 結論から言えば、後半のピッチングの方が先発投手としては利するところがあるわけで、それは大谷投手が登板を重ねるなかでアジャストしていった成果なのでしょう。実は彼の場合、真っ直ぐのスピン量は他のピッチャーと比べて多くないんです。スピン量が多いほど伸びのあるボールになりますから、大谷の直球は打者にとってスピードは出ているけれどコンタクトしやすい球質と言える。データを見ると真っ直ぐの被打率はやはり少し高いんですよ。

 スピン量を上げるには、肘の使い方やボールの握り方など色々なアプローチがあります。ただし、厄介なのはそれによって他の球種にもズレが生じて崩れてしまう可能性があること。従って、真っ直ぐのスピン量を上げることにこだわるよりは、彼が後半戦見せたようなピッチングを追求しながら、新しい球種を覚えたり配球の組み合わせを変えていく方が合っているのかな、と思います。

 昨シーズン、最も印象に残ったのは10勝目をかけてのぞんだ9月19日のアスレチックス戦と、同26日のマリナーズ戦の登板でした。シーズンを通し二刀流で活躍した蓄積疲労にもかかわらず、素晴らしいピッチングを見せてくれました。打たせるスタイルでありながら、大事な局面では一段ギアを上げて狙って三振を奪っていた。おそらくああいうピッチングこそ目指す理想形で、今シーズンにつながる道筋になるのではないでしょうか。

進化のカギは「進化系スプリット」
 そこを極めるのに、中心となる球種はスプリットだと僕は思っています。カウントがとれるし空振りもとれる。被打率1割を切るほどの一級品なので、追い込んでから高い確率でバッターを仕留めるウイニングショットです。実はシーズンの最終盤には、普通のスプリットに加えて、シンカーに近いようなスプリットも投げ始めたんです。左打者には外側に逃げて行くような、右打者には内側に落ちるような軌道を描き、落ち方も大きい。“進化系スプリット”とでも言いましょうか。

 アメリカは昨今、こういうシンカー系のボールが主流で、日本では昨シーズン大活躍したオリックスの山本由伸投手が効果的に投げていました。大谷投手も握りを若干変えているはずで、従来のスプリットと投げ分けていくつもりだと思います。これは絶対的な武器になる。特に右打者にとって捉えづらいボールなので、右打者の内側に投じられれば確実に打ち取れるはずです。また、真っすぐとスプリットの落ち幅が広ければ広いほどバッターの空振りも増える。変化の違う2種のスプリットを使っていきながら、さらに無理のない範囲でスピン量を高めることを意識して伸びのあるストレートを投げていければ、落ち幅はさらに広がり、打者を苦しめることになるでしょう。

 キャンプ、オープン戦を通し調子を上げてきた大谷投手は、4月7日の本拠地アストロズ戦で、開幕投手を務めることになりました。メジャーリーグの開幕戦の雰囲気って、全然違うんですよ。僕もメッツ1年目の2010年、初めて味わったその空気に度肝を抜かれました。試合前のセレモニーで、選手がひとりずつ紹介されるんですが、前年に結果を残せなかった選手には容赦なく大ブーイング。低迷していれば監督やコーチに、怪我人が多ければトレーナーにさえブーイングです。開幕戦からいきなりですよ! あの光景には僕、ちょっと心折れましたから(笑)。

 特にニューヨーカーが厳しいということもありますが、それくらいアメリカ人の野球を見る目は真剣で、地元チームへの思いは熱いんです。昨年大活躍した大谷投手がコールされたときのアナハイムの大歓声は凄いでしょうね。開幕投手ならば、肩を作りながらブルペンでその声を聞くことになる。想像するだけで楽しみです。

<前編につづく>
(「Sports Graphic Number More」佐藤春佳 = 文)

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