五輪もう1つのドラマ、期待以上と期待ハズれ。

今回、日本陸上男子100メートル陣は9秒台ランナー4人いて、100/200メートルや400メートルリレーに贅沢な人選ができるハズで、過去強国のミスでメダルにすら手が届いた以上の結果を期待した。

しかし、結果は無惨な(無残な?)モノだった。2・3日の内に予選から決勝まで数回走るが、10秒前半の通過タイムの惜しいトコにもいなかった。元々、雨の最終選考レースで、5番目の多田選手が選ばれていたし。

今回のリレーも、多田⇒山縣に於けるテイクオーバーゾーンでのバトンミスだった。

男女バドミントン、男子バスケット、男子短距離、女子サッカーらは、期待値が高かった分、より惨敗に映った。桃田始め各カテゴリー世界ランキング上位を揃えたバドミントンは、男女ともダメだった。NBA選手2人を含め、期待値高かった男子バスケットは1勝もなく敗退、女子バスケットは決勝まで勝ち上がる好対照だった。男子短距離は、予選通過タイムの想定や勝ち上がるペース配分が甘かったのか?女子サッカーは、あれよあれよと女子ソフトボール勝ち上がりの陰で予選敗退してた。

女子ソフトボールや男子野球は高い期待値に答え、素晴らしかった。男女体操や柔道は、多少計算外はあったにせよ、成果を上げた。女子バスケットは準々決勝を1点差で勝ち上がった勢いのまま、準決勝のフランス戦は3点シュート50%で突破し、決勝まで来ている。

実力はあった。しかし、大会に力を発揮できるかとは別問題。選手のメンタル、それを上げていく指導者のコントロールに差があったように思う。

 

 

 

 

 

 

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リレー侍に衝撃の結末... 末續慎吾さんが分析 陸上男子400mリレー決勝
8/7(土) 1:51 Yahoo!ニュース
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FNNプライムオンライン
東京オリンピック、陸上男子400mリレー決勝。
2大会連続のメダルを懸け登場した日本だが、まさかの展開が待っていた。

【画像】レース後「勝負にいった結果」と語る山縣選手

北京そしてリオでの銀メダルを越えられるか。
日本は予選と同様、多田修平選手(25)、山縣亮太選手(29)、桐生祥秀選手(25)、小池祐貴選手(26)とつなぐオーダーで挑んだ。

日本は一番外の9レーン。
多田選手がいいスタートを切り山縣選手へ。

しかし、日本の武器であるバトンパスでまさかのミス。
テイクオーバーゾーンの中で多田選手から山縣選手にバトンがつながらず、ここで途中棄権。

レースはゴール前の混戦を制したイタリアが金メダル。
銀メダルのイギリスとは、わずか100分の1秒差。

4人中3人が9秒台のベストを持つ日本だったが、2大会連続3度目のメダル獲得はならなかった。

多田修平選手「バトンミスしてしまって、原因はわからないが、また見直して改善していきたい」

山縣亮太選手「しっかり目標を達成するためには、攻めのバトンというのをみんなで話し合ってやっていこうというところで、勝負にいった結果だと思う」

桐生祥秀選手「今回バトンは渡らなかったが、それでも東京五輪を目指してきた7、8年間は、本当にいろんなサポートの方々に感謝したいし、今回走っていない選手もいるので、その方たちに『ありがとうございました』と言って、陣地に帰りたいと思う」

小池祐貴選手「これを無駄にしないように、これで失敗したからといって次から守りに入るんじゃなくて、これからもどんどん攻めていって、いつか今回目指していた金メダルというのを達成できるように頑張りたいと思う」

史上最強メンバーで臨むも、まさかの失格となった日本。
このレースを見ていた北京五輪男子400mリレー銀メダルの末續慎吾選手に分析してもらった。

実は、このバトンミスは技術的な問題ではなく、レースに挑む選手たちのメンタルに要因があるという。

末續慎吾選手「レース前に少し表情が固いなと、気にはなった。ある程度のコンディションを保ったうえで臨むリレーと、今回みたいになかなか、みんなが振るわない状態。特殊な自分たちも理由がわからないプレッシャーがかかった状態、その中で力を出す、発揮する。本当に追い詰められたときに、どういうふうに力を発揮していくかという部分というのが、出たんだけれどその扱い方がわからなかったのかなというのが」

個人種目では9秒台を期待されながらも全選手が予選落ち。
コンディションが上がらない状態でリレーへと臨んでいた。

末續慎吾選手「ベストコンディションだけで走る選択をしないことです。絶不調でもなんでもいいから、その中ででも走ろうとする肉体と精神を作り切ることが、本当に追い詰められたときの対処法だったりとか、マインドコントロールだったりになっていく。本当の強さはそこから磨かれてくると思うので、これから彼らはもっと修羅場をくぐっていく必要があるのかなと思いました。勝負というのは、勝つことと負けたり失敗することと両方に価値があると。彼らが今、この事態をどういうふうに価値のあるものにするか、勝つことと同じくらい等しい価値にするのかというのが、次に生かすためにあるレースだったのかなとそう思います」
FNN

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