コレは、投手のトレーニング変質したせいでは?

今回の夏の甲子園、150キロ超は今のトコは1人。一昨年は結構いた気がするが、去年なかったせいで今の2年と3年の成長の機会が奪われ、今年に至っている。

今の時期に150キロ出るコトは悪いコトではない。プロや社会人や大学のスカウトにも響きが良い。しかし、スピードを出すためには瞬発力系のトレーニングをする必要がある。その分、持久力系のトレーニングを疎かにしている可能性がある。

昔は、投手のトレーニングは持久力系トレーニングが何よりだった。毎日10キロを超えるランニングと100球を超える投げ込みはマストだった。投手として、ストレートを全力で力いっぱい投げるより、変化球を含めて7・8分の力加減でボール自身のスピンやキレ、コントロールを磨くコトが主眼だった。

それらを毎日反復するコトで、質の高い持久力を養い、連戦にも対応するピッチングを確立する。

それが、高校野球にもアメリカ式というか、メジャー被れのトレーニングを正だと思い込んで、少ない投げ込みや瞬発力系のトレーニングや力いっぱい投げる時に必要な筋力を強化するウエイトトレーニングを行う方向に流れている。

例えば、大谷はカラダつきからバランスを取ってトレーニングされていたようだが、佐々木はあの細さを見ても指のマメ頻発から見ても投げ込みや長距離ランニングなどやっていないカラダだ。

高校野球指導者も選手の立場からも、早い内に球速が出る方が、内部的にも対外的にも良いアピールになる。しかし、昔の高校生より土台がデキてない可能性は高い。

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最速は風間球打の152キロ。140キロ超えは30名。第103回甲子園の速球投手の球速一覧
8/23(月) 12:46 Yahoo!ニュース
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風間球打
 8月23日、第103回全国高等学校野球選手権は33試合を開催され、ベスト16が出揃った。今回は140キロ以上を出したスピード一覧を掲載したい。

【トーナメント表】甲子園大会の組み合わせ一覧

152キロ
風間 球打(明桜)

149キロ
岩佐 直哉(近江)

148キロ
阪上 翔也神戸国際大附
滝口 琉偉(日大山形

147キロ
田中 晴也(日本文理

146キロ
寺嶋 大希(愛工大名電
木村 大成(北海)
京本 眞(明豊)

145キロ
山田 陽翔(近江)
高須 大雅(静岡)
小畠 一心(智辯学園
竹中 勇登(大阪桐蔭

144キロ
花田 侑樹(広島新庄
秋山 正雲(二松学舎大附)
川原 嗣貴(大阪桐蔭

143キロ
深沢 鳳介(専大松戸
松浦 慶斗(大阪桐蔭
山崎 琢磨(石見智翠館

142キロ
伊東 大夢(東北学院
楠本 晴紀(神戸国際大附

141キロ
小西 彩翔(県立岐阜商)
森山 暁生(阿南光)
外丸 東眞(前橋育英
吉崎 空(敦賀気比
岡本 陸(専大松戸

140キロ
吉田 匠吾(浦和学院
渡辺 翔真(盛岡大附
上山 颯太(三重)
野崎 慎裕(県立岐阜商)

 140キロ以上は30人で、145キロ以上は12人だった。150キロ超えは風間1人だったが、風間は2回戦の明徳義塾戦で平均球速146キロと、プロのローテーション投手と変わらない数字を叩き出した。155キロなど刺激が強いスピードではなかったが、現在、平均球速という指標が重視されている中、トップレベルのストレートを投げる投手が出てきたのは嬉しいことだ。

 また、北海の木村 大成は、センバツから平均球速4キロ増の140キロに到達。多くの投手がスピードアップを遂げており、コロナ禍で調整が難しい中、しっかりと素質を伸ばしているのは素晴らしい。

 3回戦から智辯和歌山が初登場するが、さらに更新する投手が現れることを期待したい。

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