ストレートだけの平均球速を出す意味ある?
打者は、投手の投げるタマを打たなくてはいけない。打者は、投手が160キロを投げたら160キロ、130キロを投げたら130キロを打たないといけない。単に、球種毎に球速が偏るというコトは、タイミングを合わせやすいというだけのコトだ。
投手は、ストレートの球速だけでピッチングするワケではない。タマの変化もストライク/ボールを含め、内外高低緩急を使って打者を攻めるのだ。打者は2ストライクまでなら、見送っても良い。狙った球種やコーナーであれば、打ちに行く。もちろん、ストレートが速いと打者はそれに備えなくてはいけない。2ストライク後にストライクの速いストレートが来るなら、少なくともファールにするか、当てる必要がある。
108キロで秒速30m、126キロで秒速35m、144キロで秒速40m、162キロで秒速45m、キャッチャーミットまで約20mだから、打者は0.44秒~0.66秒の範囲でバットを出す。もちろん、空気抵抗あるから初速から10キロ~40キロは落ちるので0.2秒近くを補正するコトになる。
それを思えば、投手のタマを評価するなら、全投球の平均球速を出す方がわかりやすいし、最高球速との差を見ればバリエーションがわかる。
剛腕って、最高球速も平均球速も高い投手なんじゃないの?
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12球団“最速投手”は誰? ストレートの平均球速で見る剛腕ランキング
12/27(月) 11:05 Yahoo!ニュース
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巨人ビエイラ、阪神スアレスら外国人投手に割って入るソフトバンクの千賀
巨人のチアゴ・ビエイラ(左)と阪神のロベルト・スアレス【写真:荒川祐史】
見るものを魅了し、ワクワクさせてくれる剛速球。近年は160キロ超えのストレートも珍しくなくなった。では、今季のプロ野球でストレートの平均球速が速かった投手は一体誰か。セイバーメトリクスの指標などで分析を行う株式会社DELTAのデータを基に検証してみよう。なお、シーズンで20イニング以上投げている投手に限定した。
【一覧表】2021年度の12球団平均球速ランキング上位20傑
今季12球団で最も平均球速が速かったのは、巨人のチアゴ・ビエイラ投手と阪神のロベルト・スアレス投手。ともにストレートの平均球速は157.0キロとなっている。今季56試合に登板して0勝3敗19セーブだったビエイラと62試合で1勝1敗42セーブだったスアレスはどちらも最速160キロを超えており、スライダーやスプリットの平均球速も140キロを超えている。
2人に次ぐ3位だったのは広島のロベルト・コルニエル投手で155.3キロ。今季、1軍で初登板を果たすと50試合に投げて1勝2敗10ホールドをマークした新星だ。4位は西武のリード・ギャレット投手で154.3キロ。上位4人は外国人の救援投手が占める形となった。
5位に入ってくるのがソフトバンクの千賀滉大投手。ストレートの平均球速は154.1キロと日本人投手、そして先発投手でトップになる。上位10人のうちリリーフ投手が9人も入る中で、先発投手が入ってくるところに、千賀の能力の高さが伺える。千賀に次ぐのは、ソフトバンクのチームメートである甲斐野央投手で、153.9キロだった。
この他では、プロ2年目のロッテ・佐々木朗希投手が152.6キロで12位タイ。並ぶのがソフトバンクのリバン・モイネロ投手であるところに、佐々木朗の非凡さが感じられる。投手4冠に輝き、パ・リーグMVPにもなった山本由伸投手は平均152.1キロで16位。先発投手では千賀、佐々木朗に次ぐ3番目の速さだった。
なお、平均球速が最も遅かったのは西武の與座海人投手で128.2キロ。次にソフトバンクの高橋礼投手(129.0キロ)とサブマリンの投手が続き、ヤクルトの石川雅規投手(132.7キロ)、広島の野村祐輔投手(135.7キロ)、阪神の秋山拓巳投手(137.2キロ)と続いていた。
Full-Count編集部
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