Be1、パオ、フィガロ、ニッサンのクルマ作りを狂わせた発端にあると思う。中身がマーチであっても、キャッチーな外観を与えれば、アタマの軽いヒトが飛び付くと。クルマの中身、エンジンや駆動レイアウトやサイズは2の次だと。この手のコンパクトならそれでも良かったし、その割に暴利と言って良いほど値段高かった。
ドラマで樹木希林が運転してたり、近年でもドラマ相棒で水谷豊&成宮寛貴のクルマとして使われた。マーチとして作られたプラットホーム、2+2ではあるが基本ハッチバック用なのだ。このフィガロスタイルは、キャビンを狭くした。いっそのコト、スバル360かVWビートルの復刻系デザインにしたら良かったのだ。そうでなければ、ポルシェ356スピードスターか550スパイダー系のデザインにする手もあった。
ホントにクルマ好きなヒトの仕事でないコトは、ハナっからわかっていた。
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30年前のクルマなのに新しい!! 日産フィガロの魅力と実力
12/13(月) 17:00 Yahoo!ニュース
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ベストカーWeb
バブル景気真っただ中の1991年に登場した、日産「フィガロ」。当時も人気があったモデルですが、30年以上たったいまも、フィガロの人気は衰えるところを知らず、当時の187万円で販売されていたフィガロが、現在中古車オークションでは、300万円を超える価格で取引される個体もあるほど、日本のみならず世界中で人気が高騰しているクルマのひとつです。
【画像ギャラリー】レトロで遊び心のあるデザインで価格高騰中!!日産フィガロと日産パイクカーシリーズのクルマたち(38枚)
そもそも「フィガロ」は、初代マーチ(1982年発売)をベースに、レトロなデザインで登場した「日産パイクカーシリーズ」のひとつ。現代のモデルとは違い、衝突安全性の基準が低く、ドアや車体も薄っぺらなつくりではありますが、レトロでシンプルな内外装のデザインは、いま見ても斬新で新鮮な印象。そんなフィガロの魅力を振り返ります。
「レトロ」をクルマデザインに取り入れた
1987年に登場した「Be-1」。「ノスタルジックモダン」をコンセプトとする、日産のパイクカーシリーズ第一弾だ
「ノスタルジックモダン」を開発指針とする日産のパイクカーシリーズは1987年に登場した「Be-1」から始まります。1985年の東京モーターショーに参考出品されたBe-1は、当時主流だったボックスデザインではなく、丸っこいデザインと、近代的ながらもどこか懐かしい雰囲気で好評に。
これをうけ、日産はBe-1を限定生産1万台として販売を決定。発売開始直後から注文が殺到し、購入は抽選制となりました。その後、キャンバストップバージョンも登場し、こちらも即完売となります。
パイクカーシリーズ第2弾は「パオ」。こちらも、1987年の東京モーターショーに参考出品されたのち、1989年に発売されました。パオで表現されたのは、「レトロと冒険」。パオのバックドアに装備された「ガラスハッチ」は、冒険や旅気分を演出していました。
日産は、Be-1の好調をうけ、パオの販売には3ヶ月間の受注期間に予約された台数分を販売する、という販売方法をとります。パオは、この3ヶ月の間に、なんと5万台以上の受注を獲得。Be-1を上回る記録となり、最長で1年半もの納期待ちが発生しました。
欧州のクラシカルな雰囲気漂うフィガロ
リアのスタイリングも秀逸。ルーフは中央部がキャンバス製で出来ており、後部へ手動で格納すると「オープンカー」となる、凝ったつくりとなっていた
そして1991年、「フィガロ」が登場します。3ドアハッチバックだったBe-1とパオとは対称的に、2+2クーペとして登場しました。
1935年のダットサンロードスターや30年代のアールデコファッションからインスピレーションを受けたというフィガロは、「ぽこっ」と出っ張った小さなキャビンがトレードマーク。ルーフは中央部がキャンバス製で出来ており、後部へ手動で格納するとオープンカーとなる、凝ったつくりとなっていました。
インテリアも、フィガロ専用設計のスイッチや本革シート、スイッチやメーター回りのメッキパーツを、アイボリーの内装がうまくまとめており、優雅でクラシカル。
用意されたボディカラーは「エメラルド」、「ペールアクア」、「ラピスグレイ」、「トパーズミスト」の4 色。ボディのところどころに配色されたシルバーメッキも、いい仕事をしていました。
フィガロは、主に女性で構成されたチームで開発されたとのこと。Be-1やパオとは違う、クラシカルで優雅な雰囲気は、女性ならではの感性から生み出されたものなのでしょう。
フィガロでは、販売台数を限定2万台とし、3度に分けて抽選する、という販売方法が採られました。現在フィガロは、海外でも大人気となっており、日本と同じ左側通行の国イギリスでは、特に人気で、ミュージシャンのエリッククラプトンさんも入手されたとか。
時代を超えても色褪せない魅力
すこし前の話になりますが、人気テレビドラマ「相棒」の主人公の愛車にフィガロが採用され、主人公の名前から「右京カー」としても話題となった、フィガロ。大手模型メーカーからは「右京カー」のミニカーも登場しました。
これほど人気があるのなら現代にも…と思ってしまうところですが、このパイクカーシリーズのヒットは、バブル景気があったからこそ。クルマをつくる側にも、購入する側にも、余裕があったからこそできたことであり、コストに厳しい現代では、当時ほどうまくはいかない、というのが実情です。
とはいえ、現代の人が待ち望んでいるのは、「自動運転、コネクティッド、電動化」だけではないはず。現代のクルマには、先進安全技術や、高い環境性能が求められますが、時代を超えても色褪せない魅力をもつフィガロのようなクルマもまた、「環境にやさしい」クルマといえるはず。いつまでも活躍してほしい、モデルのひとつです。
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