育成と勝利、"愚将"原辰徳にできると思うか?

巨人軍監督、原辰徳。大して優れた指導者や監督でもないのに、3期10年以上も監督を務めている。日本シリーズに於いても、圧倒的戦力差があっても互角程度、戦力互角以下なら歯が立たない。圧倒的戦力差がありながら、西武渡辺久信楽天星野仙一に日本一をもたらし、本来互角だったハズのソフトバンク工藤公康には2年連続0-4で敗れた。

巨人というチーム、欲しいと思った選手をドラフト・FA・外人と獲得して来ている。原辰徳、第1期は、補強裁量含む全権要求して、フロントに否定され辞任した。第2期以降、全権監督になった割に、リーグ優勝も日本一も6年に1度や12年に1度から変わりない。

それは、選手を欲しいと思う目付が間違っているか、選手育成能力や起用が間違っているか、どちらかだ。

今の巨人、というか少なくともこの10年~20年、セカンド・ショートと強肩外野手は全く備えられていない。坂本とレギュラーを争えるショートは、この20年近く誰もいない。セカンドは小者ばかり。井端や片岡も、故障などで殆ど働けなかった。外野も高橋由伸以降、皆無に等しい。

投手も、中継や抑えは長らく山口鉄やマシソンらにオンブに抱っこだった。今も、外人抑えだ。

コレらは、長年やっても解決されていない。オンナ問題でヤクザに口止め料3億支払った追及逃れで、監督を高橋由伸に押し付け逃げた3年から戻った今も、全く手着かずのままだ。

カレに何を期待できると思う?

 

 

 

 

 

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坂本勇人は今年34歳、菅野智之も33歳に…巨人・原監督がオーナーの要求「“若手育成”と“日本一”の両立」を実現するための《2つの条件》
1/28(金) 17:06 Yahoo!ニュース
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ベテランの域に差し掛かった菅野(左)や坂本 photograph by Nanae Suzuki(L),Hideki Sugiyama(R)
「新しいジャイアンツを作りながら、ペナントを奪回していく。最後は日本一を奪回していく1年になる。勝ちながら育てるのは極めて難しい仕事ですが、その役目を原監督に託しました」

【レア写真】広末涼子エスコートする松井、ロン毛のヅラをつけたりゴキゲンでショベルカーを運転、坂本に打撃指導や由伸監督や落合と談笑、上半身ハダカで汗をふく様子など貴重な写真を見る

 1月21日に都内のホテルで行われた巨人のスタッフ会議。終了後に取材に応じた山口寿一オーナーが2年ぶりのリーグ優勝と2012年以来の日本一奪回と共に、若手育成を原辰徳監督に求めたことを明らかにした。

 誰もが感じていることだが、いまの巨人から5年後のチームに光を見出すことはなかなか困難だ。

 ここ数年、大黒柱として中心を担ってきた坂本勇人内野手が今年で34歳になる。投手陣を見回せば、エース・菅野智之投手も今年で33歳である。

 野手では25歳の岡本和真内野手の存在が救いだが、その岡本に続く中軸候補がなかなか見えてこない。投手陣を見回しても、ポスト・菅野と期待される戸郷翔征投手に左のエース候補の高橋優貴投手と20代前半の若手がいるが、もう1つ、殻を破り切れていないのも現実である。

「若手育成」と「勝利」は二律背反する
「今年は若い力をいかに発掘し、レギュラーとして戦わせることができるかがテーマ」

 オーナー指令に答えて原監督も、こう若手抜擢をぶち上げている。

 しかし現実は厳しい。若手育成と勝利の両立を唱えることは簡単だが、実際問題は、ほぼ確実にこの2つのテーマは二律背反するからだ。

 だからメジャーリーグでは割り切る。選手の年俸が高騰すればチームを1度解体し、高額年俸の選手を惜しげもなくトレードに出す。その上で年俸の安いマイナーの有力若手選手を獲得、3年計画くらいで再構築の道を選択する。このスクラップ&ビルドの期間は、ほぼほぼ優勝の可能性は無くなるが、3年後かさらに時間がかかって5年後に、優勝を狙えるようなチーム作りを目指すわけだ。

「育成」や「チーム再建」を考えれば、どうしてもある程度「勝利」には目を瞑らなければならない。だからこそ現実的なチーム作り、チーム運営を考えたら、どちらに軸足を置いてチームを前に進めていくか、だ。そこがしっかり定められて、初めてこの2つの命題へのアプローチの仕方が定まってくる。

 そこで巨人である。

 新たに3年契約を結んだ原監督にとって、3年目の契約最終年に優勝と日本一を達成すればいいので若手育成を優先して欲しい、となればこれは非常にアプローチがしやすいだろう。しかし、やはり今年も(今年こそ)優勝して、日本一という前提がある。その中で若い選手を育てるのだから、ファーストミッションはやはり「勝つこと」となるはずだ。

 その中で尚且つ、若手を育成するためには、どうしても2つの条件が必要になる。

 1つは当たり前だが、使われた選手がしっかり結果を残すことだ。

 例えば岡本和真内野手のケースは、プロ4年目の2018年に高橋由伸監督の下でブレークし、その後の巨人の主砲への道を歩んだ。

2018年、プロ4年目の岡本はしっかり結果を残した
 もちろん高橋監督が抜擢し、調子が落ちた時期も我慢して使い続けたことが開花への1つのきっかけだったのは言うまでもない。ただ、18年に監督に開幕から継続して使い続ける決断をさせたのは、本人がしっかり結果を残したからだった。

 実は前年の17年も、高橋監督はキャンプ、オープン戦から岡本の起用に積極的で、出場機会を増やすために外野にコンバート。開幕戦は「7番・左翼」でスタメン起用している。

 ただ岡本は開幕戦で初安打を放ったものの、その後は結果が残せず5試合目でスタメンを外れる。再び先発復帰した4月7日の阪神戦で2安打2打点を記録したが、長続きしないままに再び11日の広島戦で先発を外れると、19日のヤクルト戦の代打出場を最後に二軍落ち。その後はシーズン終盤の9月まで一軍に呼ばれることはなかった。

「我慢して使い続けなければ、選手は育たない」
 これでも高橋監督は、我慢して使い続けた方かもしれない。だとしても岡本に与えられたのは12試合(先発は8試合)26打席にしか過ぎなかった。

 これは勝ちながら育てるというテーマを抱えるチームの永遠の命題である。

「我慢して使い続けなければ、選手は育たない」

 特に若手野手の起用を巡ってよく聞く言葉だ。

 若い選手を我慢して使い続けるのはいい。しかし大事な場面でその若手が結果を残せずに、チームが負ける。その1つの敗戦、その黒星の積み重ねは「勝つ」というミッションには大きな痛手となる。

 その折り合いをどこでつけるかだ。

 逆に言えば、使い続けるためには、選手が起用に答えて、結果を残す以外にはないということだ。

 結局、岡本もブレークした18年には開幕2戦目に4打数1本塁打を含む4安打5打点と大暴れし、その後も持ち前の長打力を見せつけながら、レギュラー選手への道を歩み出すことになった。そうしてある程度の実績を残すことで、今度は多少のスランプでも我慢して使い続ける信頼が生まれる訳である。

 そこが17年と18年の違いだった。

「若い選手を育てるためにこそ補強は必要だ」
 そして若手起用に必要なもう1つの条件が、他の選手の支えである。

「若い選手を育てるためにこそ補強は必要だ」

 これは2度目の監督時代の原監督の言葉だ。

 第2期原政権時代の2008年はプロ2年目の坂本勇人内野手が、二岡智宏内野手に代わってショートのレギュラーポジションを獲得した年だった。

 開幕戦に「8番・二塁」で先発起用された坂本は、その後は二岡の故障で遊撃に回り、4月6日の阪神戦でプロ初本塁打を満塁弾で記録。3、4月を打率2割8分4厘の成績で乗り切りレギュラー選手への1歩を踏み出していく。

 ところがそこで試練がくる。5月には相手チームの攻めが厳しくなったこともあり、打率1割7分7厘と低迷。6月も2割3分1厘と苦しんだ。

坂本のスランプなど関係なく打線が打ちまくった
 ただ、この年の巨人は3番には小笠原道大内野手、4番にはアレックス・ラミレス外野手というフリーエージェントで獲得した選手が座って、それぞれ36本、45本の本塁打をマーク。さらに6番(! )にいた阿部慎之助捕手が24本塁打を放って、坂本のスランプなど関係なく打線が打ちまくったシーズンだった。

「もちろん勇人は使い続けて育てようと思っていた。しかも下位にいた勇人があまり打てなくても、得点力が大幅に落ちることもなかった。だから多少のスランプでも使い続けることができたし、そこは若手を使っていく上で1つのポイントになる」

 後に原監督はこう語っている。

 当たり前だがこの2つの条件が揃って、初めて監督は「勝つ」というミッションに挑みながら、若手選手を我慢して使い続ける条件が整うのである。

 そこで初めて「勝ちながら育てる」という二律背反のミッションが現実味を帯びてくる。

 いよいよ迫るキャンプ。巨人は「育成」のために山崎伊織、堀田賢慎両投手に秋広優人、中山礼都良内野手と法大出のドラフト5位・岡田悠希外野手らを一軍キャンプに抜擢した。さらに投手では主軸として一本立ちが期待される戸郷や高橋、さらに野手では二塁のポジションを狙う吉川尚輝、廣岡大志内野手や昨年ブレークした松原聖弥外野手……。彼らが5年後を担う主軸となっていくための、試金石となるキャンプでありシーズンとなるはずだ。

原監督「同じ力なら若手を使う」
 彼らに求められるのは一にも二にも「我慢して使ってもらうこと」ではなく「監督に我慢させて使わせる」ようになることだ。その上で「勝利」と「育成」を両立するための原監督の仕事は、若手選手を我慢して使い続けられる環境、それだけ厚みのあるチームを作ることになる。

 それは野手だけではなく、投手も同じだろう。

 そのためにはもちろん坂本、岡本に丸佳浩外野手、菅野と山口俊やC.C.メルセデス投手という主軸がどれだけシーズンを通じてバランス良く結果を残せるかが第一のポイントだ。そしてもう1つは若手育成とは真逆に映るかもしれないが、実は新外国人選手のグレゴリー・ポランコ外野手やマット・アンドリース投手、再起をかける中田翔内野手や井納翔一投手らがどれだけきちっと働くシーズンになるのか。そのチームの厚みこそが若手が羽ばたくジャンピングボードになるからだ。

「同じ力なら若手を使う」

 原監督は言う。

 いまが同じならば、未来を買うことは約束されている。だから同じところまで上がってこい。

 これは若手への指揮官の檄である。
(「プロ野球亭日乗」鷲田康 = 文) 
 

優勝チーム(監督)
成績
敗者
2021
ヤクルト(高津臣吾
4勝2敗
オリックス
2020
ソフトバンク工藤公康
4勝0敗
巨人
2019
ソフトバンク工藤公康
4勝0敗
巨人
2018
ソフトバンク工藤公康
4勝1敗1分
広島
2017
ソフトバンク工藤公康
4勝2敗
DeNA
2016
日本ハム(栗山英樹)
4勝2敗
広島
2015
ソフトバンク(工藤公康)
4勝1敗
ヤクルト
2014
ソフトバンク秋山幸二
4勝1敗
阪神
2013
楽天星野仙一
4勝3敗
巨人
2012
巨人(原辰徳
4勝2敗
日本ハム
2011
ソフトバンク秋山幸二
4勝3敗
中日
2010
ロッテ(西村徳文
4勝2敗1分
中日
2009
巨人(原辰徳
4勝2敗
日本ハム
2008
西武(渡辺久信
4勝3敗
巨人
2007
中日(落合博満
4勝1敗
日本ハム
2006
日本ハム(T・ヒルマン)
4勝1敗
中日
2005
ロッテ(B・バレンタイン)
4勝0敗
阪神
2004
西武(伊東勤
4勝3敗
中日
2003
ダイエー王貞治
4勝3敗
阪神
2002
巨人(原辰徳
4勝0敗
西武
2001
ヤクルト(若松勉
4勝1敗
近鉄
2000
巨人(長嶋茂雄
4勝2敗
ダイエー
1999
ダイエー王貞治
4勝1敗
中日
1998
横浜(権藤博
4勝2敗
西武
1997
ヤクルト(野村克也
4勝1敗
西武
1996
オリックス仰木彬
4勝1敗
巨人
1995
ヤクルト(野村克也
4勝1敗
オリックス
1994
巨人(長嶋茂雄
4勝2敗
西武
1993
ヤクルト(野村克也
4勝3敗
西武
1992
西武(森祇晶
4勝3敗
ヤクルト
1991
西武(森祇晶
4勝3敗
広島
1990
西武(森祇晶
4勝0敗
巨人
1989
巨人(藤田元司
4勝3敗
近鉄
1988
西武(森祇晶
4勝1敗
中日
1987
西武(森祇晶
4勝2敗
巨人
1986
西武(森祇晶
4勝3敗1分
広島
1985
阪神吉田義男
4勝2敗
西武
1984
広島(古葉竹識
4勝3敗
阪急
1983
西武(広岡達朗
4勝3敗
巨人
1982
西武(広岡達朗
4勝2敗
中日
1981
巨人(藤田元司
4勝2敗
日本ハム
1980
広島(古葉竹識
4勝3敗
近鉄
1979
広島(古葉竹識
4勝3敗
近鉄
1978
ヤクルト(広岡達朗
4勝3敗
阪急
1977
阪急(上田利治
4勝1敗
巨人
1976
阪急(上田利治
4勝3敗
巨人
1975
阪急(上田利治
4勝0敗2分
広島
1974
ロッテ(金田正一
4勝2敗
中日
1973
巨人(川上哲治
4勝1敗
南海
1972
巨人(川上哲治
4勝1敗
阪急
1971
巨人(川上哲治
4勝1敗
阪急
1970
巨人(川上哲治
4勝1敗
ロッテ
1969
巨人(川上哲治
4勝2敗
阪急
1968
巨人(川上哲治
4勝2敗
阪急
1967
巨人(川上哲治
4勝2敗
阪急
1966
巨人(川上哲治
4勝2敗
南海
1965
巨人(川上哲治
4勝1敗
南海
1964
南海(鶴岡一人
4勝3敗
阪神
1963
巨人(川上哲治
4勝3敗
西鉄
1962
東映水原茂
4勝2敗1分
阪神
1961
巨人(川上哲治
4勝2敗
南海
1960
大洋(三原脩
4勝0敗
大毎
1959
南海(鶴岡一人
4勝0敗
巨人
1958
西鉄三原脩
4勝3敗
巨人
1957
西鉄三原脩
4勝0敗1分
巨人
1956
西鉄三原脩
4勝2敗
巨人
1955
巨人(水原円裕)
4勝3敗
南海
1954
中日(天知俊一)
4勝3敗
西鉄
1953
巨人(水原茂
4勝2敗1分
南海
1952
巨人(水原茂
4勝2敗
南海
1951
巨人(水原茂
4勝1敗
南海
1950
毎日(湯浅禎夫
4勝2敗
松竹
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