記者の眼には
1、先発陣の不調
2、勝ちパターン未完成
3、故障離脱投手
というコトらしい。
このチーム、オープン戦は絶好調じゃなかった?新庄日ハムですら、1勝してるのに。
しかし、先発陣の不調は顕在化しただけだ。オープン戦では3回程度しか投げないし、ダメそうなら交替する。元々3回程度と思って全力投球する。だから、ナチュラルに不出来な先発を交替させているのと同じだった。
中継抑えは、故障者との折り合いもあるし、外人投手の来日の日程との兼ね合いもある。来日外人投手がみんなスアレスではなく、アタリハズレある。特に、阪神獲得サイドがキチンとリサーチして獲得したのか、にも依る。
ケラーの場合、ホントにストレートとカーブしかないのか?首脳陣捕手陣のコミュニケーション不足で、把握してないだけじゃないの?ホントにないなら、カーブにスローカーブを増やし、チェンジアップやカット/ツーシームを準備させるアドバイスは必要で、やらなかった首脳陣捕手陣がダメなのだ。
もちろん、シーズン中でも故障不調は出るので、常に交替要員を控えや2軍にも探していなくてはいけない。特に、岩崎は好不調激しく、去年も肝心な場面でやらかしたハズ。
矢野は、2軍監督含め何年やってる?コーチ陣、コミュニケーション含めザルか?
ケラー1人のせいではない。監督ザル、コーチザル、捕手ザル、みんなザルだ。
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阪神の“セ界ワースト”9連敗はなぜ起きたのか? 直面した「3つの誤算」
4/5(火) 7:02 Yahoo!ニュース
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担当歴13年目、最も厳しいスタートに
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これまでも残酷な敗戦や、辛いシーンを何度か見てきたが、担当記者として13年目、こんなに苦しい滑り出しを目にするのは間違いなく初めてだ。
【写真】センバツで盛り上がる「甲子園球場」…実はそのウラで起きていた「ある進化」
阪神タイガースが、セ・リーグのワースト記録を更新する開幕9連敗を喫した。本拠地(京セラドーム大阪)でヤクルト、敵地では広島と巨人に同一カード3連敗。1年は長く、ペナントレースの趨勢はまだ分からない。2年前の2020年も開幕3連敗で始まり、最初の12試合で2勝10敗と大きくつまずきながら、終わってみれば2位フィニッシュ。各球団に波はあるし、巻き返す時間も、試合数もまだまだ残っている。
開幕前の前評判も低くなかった。
生え抜きの主力が地力をつけ始め、戦力の充実度は他球団を見渡しても決して悪くない。19年から指揮を執り、今季限りでの退任を表明した矢野燿大監督の集大成となる1年は、優勝を狙えるシーズン。ただ、ここまで数試合を目にしてきて、いくつか誤算があるのも確かで、まだ勝利への「型」が見えてこないのが苦しい。
ピリッとしない先発陣
打撃陣では、球団史上最年少の開幕4番を務めた佐藤輝明に一発が出ない。9試合を終えて打率2割8分6厘、4打点と不振に陥っているわけではないが、こんな時こそ4番の一発でムードを変えたい。圧倒的な爆発力は、1年目で証明済み。若き4番の“ゲームチェンジ”となる今季1号が待ち遠しい。
先発陣も3カードを終えた時点でクオリティスタート(6投球回以上、自責3以内)は藤浪晋太郎、西勇輝が1度ずつ。中継ぎから転向して開幕2戦目を任された小川一平や3戦目に先発したルーキーの桐敷拓馬は打順が2、3周り目となる中盤につかまるなど、課題を露呈した。
ブルペン陣は懸念されていたロベルト・スアレスが抜けた穴をシーズン初戦からいきなり痛感することになった。3月25日の“快幕”スタートは目前だった。先制を許すも、40歳で開幕スタメンに返り咲いた糸井嘉男の2ランなどで4回までに8得点し、前年覇者のヤクルトを序盤で圧倒。青柳晃洋の新型コロナウイルス感染で代役の開幕投手を務めた藤浪も快投とはいかなくても、懸命に腕を振り7回まで3失点と粘りを見せた。
開幕直前まで決まらなかった「勝ちパターン」
暗転したのは5点リードで迎えた8回。4年目の齋藤友貴哉がドミンゴ・サンタナに2ランを浴びて3点差に詰め寄られると、なおも2死一塁となって、ベンチはたまらずセットアッパーの岩崎優を投入。託されたミッションはアウト1個だったが、濱田太貴に右前打を許すと内山壮真、塩見泰隆に連続適時打を浴びた。
3点差と1点差では急ピッチで開幕に間に合わせた新守護神のカイル・ケラーにかかる重圧も違った。助っ人右腕は、9回の1イニングを2被弾3失点で救援に失敗。3月29日の広島戦でも2失点し、2軍降格が決まった。
試合を締めくくりにかかる8、9回の「勝ちパターン」が開幕直前まで決まらなかったのは、大きな誤算だろう。コロナ禍で来日が遅れてキャンプ不参加のケラー、コロナ感染でキャンプ途中合流の岩崎の2人は万全で迎えたというより、開幕に“間に合った”という表現の方が正しいのかもしれない。
特にケラーは、3月中旬のチーム合流直後に登板したシート打撃で直球を捉えられる場面が目立ち、その後、実戦3試合を経たが3月25日に100%の状態に持っていくのは厳しかった。
及川、岩貞の故障離脱もボディブローに
実際、井上一樹ヘッドコーチも守護神について「4月の中旬、下旬くらいには(万全の)ケラーに任せるのがベスト」と構想を口にしていた。それでも、昨年まで絶対的な存在だったスアレスの後釜として獲得した右腕に首脳陣は期待を込めて開幕守護神を託した。
他にも、投手陣にはいくつか穴があいており、ともに左腕の及川雅貴、岩貞祐太が故障でキャンプ終了後に離脱。2人は岩崎、ケラーにつなぐ「7回の男」の有力候補だった。経験豊富な岩貞、本格開花が期待された及川の不在が、ボディブローのように効いている。
敗戦の報を粛々と書くことも重要な任務ではあるが、番記者の醍醐味は何と言っても勝利の立役者の活躍や、それまでの苦悩や取り組みを伝える「ヒーロー原稿」を熱く書くこと。コロナ禍で思うような現場取材は困難でも、例えば投手担当の自分は「藤浪晋太郎の開幕戦勝利」「生え抜き13年目・秋山の1勝」でどんなことを書くかイメージしながら記者席から試合を見守っている。
「トラ番」としても、もどかしい春となっているが、猛虎の逆襲に期待して、ペンを握る力は緩めないでおきたい。
遠藤 礼(スポーツライター)
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