強豪校、自覚は不明でも、鍛練され選抜されたメンバー!

大阪桐蔭や横浜に代表される、甲子園優勝を狙える強豪校、年間のトーナメントをコンスタントに勝ち抜き続けなくてはならない。そのため、メンバー育成のスケジューリングが監督を中心にデキている。そのためのベースは、とにかく走らせる。走らざるを得ない環境を作り、走力持久力精神力を持つ選手がメンバー選抜に勝ち抜ける。そうでなければ、ベンチ入りや試合出場メンバー入りすらデキないのだ。

昔は、鍛えられた投手1人でも勝ち抜くコトはデキたが、バカな高野連始めとする愚かなタマ数制限などに対応して、また選手の故障負傷離脱リスクに備える上でも、複数人の投手やポジション兼任を作り出した。

大阪桐蔭は今春甲子園メンバーでも投手を3人、前回春夏制覇メンバーでも柿木や横川や根尾と3人で勝ち抜いた。単なる3人ではない。大阪府を勝ち抜ける3人だ。サッカーの静岡県代表のように、[大阪府を勝ち抜く>甲子園で他県代表に勝つ]という図式だ。

以前にも、大阪府ではPL学園の春夏制覇の時も、野村や岩崎や橋本という3人がいた。勝ち抜ける監督は、勝ち抜ける必要戦力育成をできる。

 

 

 

 

 

 

 

 

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140キロ中盤が3人。やはり大阪桐蔭投手陣は全国トップクラス
5/29(日) 8:20 Yahoo!ニュース
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先発・川原 嗣貴(大阪桐蔭
<春季近畿地区高校野球大会:大阪桐蔭11-2近江>◇28日◇準決勝◇紀三井寺運動公園

【トーナメント表】近畿大会の勝ち上がり

 大阪桐蔭が結果的に大勝したが、7回までは2対2と、両チームの投手陣の好投ぶりが光ったが、大阪桐蔭の投手陣が全国トップクラスの力量を証明した。

 長身から繰り出す140キロ中盤の速球が魅力的の先発・川原 嗣貴投手(3年)は立ち上がり2点を失ったが、女房役の松尾 汐恩捕手(3年)は冷静だった。
「(点を)取られたことに焦りはなかったですね。これから修正していけば取られることはないと思いました」

 その言葉通り、川原は威力ある直球を投げ込む。紀三井寺球場のスピードガンで、常時140キロ前半を計測し、自己最速の147キロも計測した。手元のスピードガンでも130キロ後半~143キロ。川原が実戦デビューしたのがちょうど1年前の春の大会だが、当時は130キロ中盤~130キロ後半がほとんどだったことを考えると、明らかにレベルアップしている。そして直球以上に強烈だったのがカットボールだ。球場のスピードガンでも130キロ後半を計測し、手元で鋭く曲がる。さらに130キロ前後のフォークも切れ味が鋭かった。2回以降は無失点で、6回まで投げて、5奪三振、2失点とゲームを作った。松尾は「ここにきてカットボールがだいぶ良くなっています。球速が速いのが良いです」と絶賛をしている。

 7回裏からは2年生左腕・前田 悠伍投手が登板。松尾曰く「ストレートの調子は本調子ではなかった」と語るように、ミットに突き刺すような直球は少なかったが、それでも追い込むたびに、力を込めた140キロ前後の速球を投げ込む。球場のガンでは141キロだったが、手元のスピードガンでは143キロを計測。130キロ前後のカットボールや120キロ前半のチェンジアップの精度の高さは相変わらず抜群で、2回を投げて無失点の好投だった。

 9回裏のマウンドに登ったのは別所孝亮投手(3年)。速球が自慢の本格派右腕は、速球中心の投球を披露した。直球は140キロ前半~147キロで、スピードが出にくい手元のガンでも143キロをマークするなど、速球の威力は川原に負けていなかった。120キロ前半のスライダーも精度は高い。センバツよりも明らかに出力が高まっており、さらに速くなる予感がある。松尾も「成長が見える投手で、まだまだ良くなると思っているので、期待をしています」と期待している。

 登板した3投手が140キロ中盤を計測し、精度の高い変化球を投げ込む。これほどの投手陣は全国でもなかなかいない。

 決勝戦智辯和歌山戦では強力投手陣の実力を思う存分発揮する。

(記事:河嶋 宗一)

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