競技用と公道用、二輪車両の違い。

競技用と公道用、ザックリ違いを言うなら、最低限保安部品、左/右ウインカーやハイ/ローヘッドライトやテールランプやブレーキランプを予告灯として点滅できる装備の有無は最低限。後は公道二輪の規格として、最低地上高や最大幅や駐輪に於けるスタンド。

品質的違いを言うなら、基本的な競技用車両は、レース毎に必要なタイミングでの分解再組立を前提、消耗部品の適切なライフでの置換、カーボンなど汚損箇所の洗浄して使い続ける。公道用車両は、素人に勝手な分解再組立などしてトラブルや破損を引き起こさないよう、イジらせない前提、消耗部品ライフ設定を長く、法定点検整備で賄う。ポテンシャルよりコストや耐久性やライフを重視した部品になっている。

元々、レースカテゴリー使用が前提にあるオートバイなら、先に競技用車両を先に開発し、公道用車両に部品置換した装備を追加するバイク作りをしている例もある。

以前なら、'87ホンダNSR250は86年型RS250をベースに、保安部品やサイドスタンドを追加し、コストや耐久性やライフ重視の部品置換をして市販化されたし、レース用にはRKというモデルを設定した。

公道用車両をイチから競技用車両に改造しようとすると、保安部品取り外しはデキても、部品適合状況から性能対応置換が上手く行かない場合がある。

**********************************

公道走行OKのバイクと競技用バイクって何が違うの?
5/29(日) 9:00 Yahoo!ニュース
  9
 
公道走行OKのバイクと競技用バイクの違いとは?
 公道走行が可能なバイクと競技用バイクは、名称が示すとおり目的が全く異なり、それぞれの目的に特化するため、デザインが似ていても、性能にさまざまな違いがあります。公道走行が可能なバイクと競技用バイクの特徴を踏まえて、具体的にどのような点が異なるのでしょうか。

【画像】公道走行が可能なバイクと競技用バイクの画像を見る

 
ホンダ「CBR1000RR(2004)」
 そもそも公道走行が可能なバイクは、モデルによって微妙に目的は異なるものの、いずれも交通手段として公道を走行するため、ヘッドライトやウインカー、テールランプ、ミラーなど、保安基準に則ったパーツが備わっています。

 また、日常の足車としての操作性や快適性、荷物の積載性能なども意識されているという特徴もあります。加えて、免許さえあれば誰でも運転を楽しめるよう、カタログデータではわからない細部までチューニングされている点も、公道走行可能なバイクに共通する点です。

 
ホンダ「CBR1000RRレースベース車(2004)」
 一方、競技用バイクは、サーキットを走るロードレースなどのスピード競技のほか、トライアルやエンデューロなどスピードを追求しないものなど、それぞれの競技に特化して開発されています。中でも、レース用バイクやモトクロス用バイクは「1秒でも早く走行する」という目的が追求されています。

 いずれも専用のコースを使用するという点や、他のシチュエーション下では走行しないという前提が共通しており、日常の使い勝手という視点は皆無と言えるかもしれません。そのため、法律で公道の走行が禁止されています。公道走行可能なバイクと競技用バイクの大きな違いは、公道を走行するための保安基準を満たすか否かという点です。

 
ナンバープレートやヘッドライト、ウィンカーなどの装着が保安基準で定められています
 保安基準とは道路運送車両法で規定される技術基準で、安全確保や公害防止などの観点から、バイクの設計製造のためさまざまな要件があります。保安基準で装着が定められているパーツには、ナンバープレートやヘッドライト、ウィンカーなどさまざまな種類が挙げられます。

 走行できる路面や時間帯が限られる競技用バイクでは、速く走行するためにこれらのパーツが装着されない場合もありますが、公道走行可能なバイクは、安全な走行のために保安基準をクリアしなければならず、定められたパーツを確実に装着することが求められます。また、公道走行がOKのバイクと競技用バイクは開発目的が異なるため、保安部品以外の違いもあります。

 そのひとつに、パーツの耐久性が挙げられます。競技バイクはより速く走るために、その都度エンジンのコンディションをチェック・整備しなければなりません。

 
競技用バイクは、走行後に各部のメンテナンスが行われます
 公道走行可能なバイクも定期的なメンテナンスが必要ですが、競技用バイクほど頻度は高くありません。また、走行の都度メンテナンスをするのは現実的でないため、一定の期間や距離で壊れないという耐久性は必須です。

 その他にも、公道用バイクと競技用バイクでは、走行条件の違いによるセッティングの方向性も異なります。

 競技用バイクはエンジンパワーを目いっぱい使い切るため、発進時や停車時のことはほとんど考慮されません。しかし、公道走行では発進や停止・停車を繰り返すため、エンジンに与えるダメージも織り込む必要があります。

 
競技用バイクは、一般道など日常の走行には向いていません
 競技用バイクをカスタマイズして公道仕様に変更する場合も見られますが、ピークパワーを追求する競技用バイクが必ずしも日常で走行しやすいとは限らないため、自身の用途に応じたバイク選びがもっとも有効といえます。

※ ※ ※

 モータースポーツという目的に特化し、無駄を徹底的にそぎ落としたのが競技用バイクであり、万人の使い勝手に特化し、多くの装備を備えたモデルが、公道走行可能なバイクといえます。

 競技用バイクは公道を走行することができませんが、公道向けのチューニングがなされたモデルが各メーカーから販売されているため、競技用バイクのデザインに惹かれる人は、購入を検討してみるのも良いかもしれません。
Peacock Blue K.K.

**********************************