【IF】ホンダ初代NSX

【IF】ホンダ初代NSXのあるべき姿、望んだ姿を自分なりにイメージして見た。

モノコック×⇒◯フレーム

まず、ミドシップのエンジンとミッションとデファレンシャルをマウントし、性能発揮させる上では、ペラペラ鋼板やアルミ溶接モノコックはやるべきでない。鋼管ないしはアルミパイプフレーム、外板はFRPで形成。ホンダは、オートバイでこの構成をしている。レース仕様に必要な、鉄のロールケージを装着する上でも最適だ。

エンジン選択、ターボ化

3リッターV6ツインターボを選択。どっちみち、レジェンドの3リッターをVTEC付のDOHC化し、その上でツインターボ。ホンダのリソースで、当時存在した959やF40を超す出力には、コレしかなかった。基本は500馬力&トルク50キロ、カタログ表示上は280馬力&トルク40キロくらいにしておく。日本の規格上、500馬力を280馬力でも問題ないのだ。

エンジンは縦置、シート側に縦置ミッションが張り出し、エンジンが続き、駆動系が連なる。ラジエーターはフロント、リヤタイヤ上前方にインタークーラー用のインテークを配置。

足周り他の装備

インボード型ダブルウィッシュボーンではなく、フツ~のダブルウィッシュボーン。ホイール拡大すれば、ブレーキもディスクも大型化強化できる。

あの当時として、5MT/4ATがフツ~だが、ゲトラグ6速もあり、セミATも見込まれた。基本は、右か左かのハンドル配置になる。センターハンドルは、左側通行右側通行共にメリットがない。

オール鉄の構成でもフェラーリF40を上回るクルマはデキたハズ。

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スーパーカーの概念を一変 ホンダNSX(初代) V6 VTECをミドシップ 英国版中古車ガイド
2022/06/02 12:26 AUTOCAR JAPAN

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既成概念を打ち破ったスーパーカー

自分はスーパーカーとは無関係だ、とお考えの読者も多いと思う。確かに、試乗記などで紹介される高額の最新モデルは、別の世界の乗り物に思えてしまうことも理解はできる。

【画像】スーパーカーの概念を変えた 初代ホンダNSX 2022年で生産を終ええる2代目も 全52枚

実際、現実の道路環境では、ベーシックなフォルクスワーゲン・ゴルフでも、スーパーカーと大きくは違わない時間で目的地へ到着できる。運転する喜びは、手頃なマツダMX-5(ロードスター)でも不足なく得られる。

アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオやテスラ・モデル3 パフォーマンスでも、感動するような動力性能を堪能できる。そのいずれも、価格が法外ということはない。

しかし、そんな人でも初代ホンダNSXなら身近に感じられるのではないだろうか。30年以上前に、われわれの既成概念を打ち破ってくれた、日本生まれのスーパーカーだ。多くの自動車メーカーへ、小さくない影響を与えた傑作だ。

NSX登場以前のスーパーカーは、運転しにくかった。ドライビングポジションは不自然で、トランスミッションは扱いにくく、パワフルなエンジンも気分屋だった。

週末の街なかで、くさび形のシルエットを目にすることができれば、ラッキーと思えた時代だった。だが、そんなクルマでロードサービスの助けを借りずに長距離旅行を終えることができれば、ラッキーな時代でもあった。

ボディもV6 VTECエンジンもアルミ製

アルミ製ボディのNSXが際立っていたポイントは数多い。運転席からの視界に優れ、市街地でも運転が簡単で、一般道でもパワートレインは素直だった。長距離を運転しても、故障を心配する必要もなかった。

所有する喜びだけでなく、現実世界で運転する喜びを与えてくれたスーパーカーだった。そんな初代NSXの発売は、1990年にさかのぼる。

軽いボディの中央に、初期型は高回転型のオールアルミ製3.0L V型6気筒エンジンを搭載。可変バルブタイミング機構、VTECが採用され、鋭いレスポンスを実現していた。自然吸気ながら最高出力280psを発揮し、0-100km/h加速5.5秒の能力を備えていた。

トランスミッションは、滑らかに変速できる5速マニュアルと、4速オートマティックから選択が可能。最高速度は257km/hが主張された。

当初はクーペだけだったが、1995年にタルガルーフのタイプTが登場。1997年には大きなマイナーチェンジを受け、V6エンジンは3.2Lへ拡大。6速MTが組まれるようになっている。

2001年末にはトレードマークの1つだったリトラクタブル・ヘッドライトが廃止され、固定式に。145kg軽量化され、専用のステアリングやサスペンションなどが与えられた、NSX-Rも発売された。多くの改良が加えられながら、2005年まで生産は続いた。

ホンダ・ブランドを強く輝かせたNSX

4速ATのギア比に不満が出たことも事実だが、どのNSXを選んでも、スリリングなドライビング体験は共通している。タルガルーフなら、オープンエアも楽しめる。

技術的にも先進的で、素晴らしい操縦性にその成果が表れていた。特に強固なアルミ製シャシーは、革新的なものだった。サスペンションのウイッシュボーンもアルミ製で、コンロッドにはチタンが用いられるなど、通常のホンダとは一線を画す成り立ちだった。

熟成された、優雅なスーパーカーといえた。多くの競合メーカーに刺激を与え、ホンダというブランドを強く輝かせる存在でもあった。

信頼性に定評のあるホンダだけに、同年代の高性能モデルとは異なり、30年後にオーナーになっても面倒なトラブルに悩まされる可能性は低い。ただし、価値が認められ近年は価格も上昇傾向にある。思い立ったのなら、実行は早い方が良いだろう。

新車時代のAUTOCARの評価は

速くてスタイリッシュ。NSXには欧州のスーパーカーへ挑戦するために必要な、すべてが揃っている。ドライビングポジションに優れ、運転席からの視界も素晴らしい。

トルクが不足気味で、静止加速や中間加速はややもの足りないものの、フェラーリ348より最高速度は上回る。優れたエンジンとレスポンスの良いシャシーが組み合された、刺激的なドライビングマシンだ。しかも安定性も高い。

NSXは、多くの条件でフェラーリを打ち負かすことができる、現実世界のスーパーカーといえるだろう。(1990年12月19日)

購入時に気をつけたいポイント

エンジン

しっかり整備されてきたかどうか、履歴を見て確かめたい。エンジンオイル漏れは珍しくない。バルブカバー・ガスケットやシール、ソレノイド付近が湿っていないか確かめる。

VTECがカムを切り替える際、異音が出ないか確かめたい。滑らかに動き、エンジンの温度に関わらず通常はノイズを出さない。

タイミングベルトとプーリー、ウォーターポンプは、英国では11万2000km毎の交換が指定されていた。リザーバータンクなどからのクーラント漏れにも注意したい。

トランスミッション

MTのクラッチは約8万km使える。ニュートラルの状態でクラッチペダルを踏み込むと、インプットシャフト・ベアリングからノイズが出ていないか確認できる。

1992年式までのNSXでは、シフトレバーに緩みが出たり、トランスミッションからノイズが生じることがある。走行中にシフトが抜ける場合は、スナップリングやサークリップの劣化かもしれない。可能なら購入は避けたいところだ。

サスペンションとブレーキ

サスペンションは耐久性に優れるが、アルミ製のウイッシュボーンは衝撃に弱い。交換部品も高い。ブッシュやボールジョイント、ベアリングなどは、サーキット走行を重ねると傷みも早い。タイヤが偏摩耗している場合は、アライメントが狂っている証拠。

エンジンスタート時にABSユニットからうなりが聞こえるが、正常ならすぐに収まる。ブレーキディスクは、5万km程は使えるだろう。

ボディ

アルミ製ボディは安く修復できない。フロントバンパーは樹脂製だが、こちらも高価。アルミは加工が難しく、技術が求められる。パテ盛りや部分的な塗装が施されていないか、良く観察したい。

ボディパネルやドアの隙間は、きれいに揃っているのが正解。フロントガラス周辺など、ラバーモールの状態もチェックポイント。可能ならカーペットなどをめくり、ボディの接合部分を観察したい。

電気系統とインテリア

初期のステレオユニットは故障しやすい。社外品への交換は簡単ではないようだ。センターコンソールは樹脂にゴムコーティングされているが、擦れて剥がれてくる。パワーウインドウのレギュレータは故障しがち。ドアハンドルの状態も確かめたい。

エアコンが正常に機能しているか確認する。タルガルーフの場合、取り外せるパネルの状態を確かめる。走行距離が長いほど、シートのサイドサポート部分は磨り減る。

専門家の意見を聞いてみる

ニール・ショー氏:NSXオーナーズクラブ会長

「これまで日本から輸入した2台のタイプRなども含めて、前期から後期まで15台くらいのNSXを所有してきました。現在は、2001年式と2005年式を所有しています」

NSXのようなクルマは、他にありません。ポルシェとフェラーリも所有していますが、場面を選ばない優れたパッケージングは、NSXならではでしょう」

「これまでで1番のお気に入りは、2004年式のタイプRタイプでしたね。とても速く、サウンドも素晴らしかった。普通のNSXとは、大きく異るクルマでしたよ」

英国ではいくら払うべき?

4万ポンド(約640万円)~4万9999ポンド(約800万円)

主に初期型の4速ATが中心となるが、比較的さまざまなNSXを英国では探せる価格帯。多くがしっかりメンテナンスを受け、大切に乗られてきたようだ。

5万ポンド(約801万円)~6万9999ポンド(約1120万円)

走行距離が短めの、状態の良いNSXを狙える。ディーラーや専門ガレージでの整備記録がしっかり残るかどうか確認したい。可能なら純正状態がベター。内装などが補修済みの例もある。

7万ポンド(約1121万円)以上

走行距離の短い、極上コンディションのNSXを英国では探せる。フェイスリフト後のモデルが増える。多くが丁寧にレストアされるか、純正状態を保っているようだ。

英国で掘り出し物を発見

ホンダNSX(英国仕様) 登録:1991年 走行距離:6万1100km 価格:8万9995ポンド(約1440万円)

オリジナルペイントの艶が残る、走行距離が短い素晴らしい状態のNSX。3オーナー車で、これまで雨の日には乗られていないという。殆どの期間を屋根付きガレージで過ごしてきた。ホンダの正規ディーラーで、都度メンテナンスを受けてきたという。

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