日本プロ野球マスコミ、判断基準おかしくない?

佐々木朗希が「剛」で山本由伸が「柔」?バカな日本プロ野球マスコミ、判断基準おかしくない?というか、判断基準が狂っていると思う。

1つはスピードガ

そもそも、日本プロ野球マスコミが検証すべきは、"今年のスピードガン、おかしくないか?"と"今年のボールが、飛ばなくなってないか?"だ。

今年のノーヒットノーラン4回(完全試合1回含む)は、ボールへの判断やデータ分析基準を狂わされているからだ。

190センチ超す藤浪晋太郎大谷翔平や佐々木朗希や外人投手辺りの160キロはわかるが、180センチ前後の投手や170センチくらいの投手が150キロ遥かに超していたり、41歳のソフトバンク和田のストレートが150キロ近く出ているのって、物理的におかしいと思う。

スピードガン、5~10キロ出やすい設定になってない?

80年代、180センチ代中盤の江川卓槙原寛巳や少し小さい小松辰雄らが150キロ超していた。190センチに近い渡辺久信や渡辺智生でもそれくらい、"オリエンタルエキスプレス"郭泰源がロス五輪で160キロ出したと言われるが、日本では158キロがマックスだったハズ。

以後、伊良部秀輝前田勝宏や斉藤和巳ら、長身の速球投手が出たが、実際に160キロ出た場面は見たコトがない。斉藤和巳は肩の故障で短命だった。ダルビッシュ有も長身の割に手が短く、体重増加や筋力強化はタマの威力にしか寄与せず、腱断裂⇒トミー・ジョン手術した。

今、ネコも杓子も160キロ出ているし、170センチソコソコで手術明けのオリックス山岡泰輔ですら、155キロ超している。現役時代の桑田真澄が、150キロ出せなかった。2人の体格や10代での鍛練状況を比べても、5キロ以上表示がおかしいと感じる。

検証する方法はあるハズ。スピードガン表示通りの初速・終速・回転数・回転軸のピッチングマシンと比べて見たら良い。

もう1つ、「剛」「柔」判断もおかしい。

佐々木朗希はスピン型のストレート、山本由伸は射出型のストレート、スピン量は佐々木朗>山本由だ。山本由の方が「剛」だ。じゃあ、佐々木朗は「柔」かと言うと、そうでもない。「柔」と言うより、「軟(ヤワ)」だ。

ロッテぐるみ、井口監督以下コーチに至るまで、佐々木朗に勝たせるコト、負けさせないコト=自信をつけさせるコトに全力挙げ、佐々木朗以外の日の勝敗執着が疎かになっているのが、今のロッテの意外な苦戦の正体じゃん!昔、星野仙一中日監督時代、享栄・近藤や中京・野中など、新人が初登板ノーヒットノーランやった年は優勝を争った。本来、完全試合ノーヒットノーランやる投手出るチームは、意気上がるのに。むしろ、ロッテは萎んでいる。

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佐々木朗希が「剛」なら山本由伸は「柔」 日本のエースたる“圧倒的クオリティ”を示す超安定した記録の数々〈今季4人目ノーノー〉
6/21(火) 11:01 Yahoo!ニュース
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佐々木朗希と山本由伸。2022年にノーヒッターとなった2人の投げ合いを熱望する野球ファンは多いはずだ photograph by Hideki Sugiyama
 わずか4年前、山本由伸は背番号「43」を付けた19歳の細身のセットアッパーだった。小気味よい投球は少し前の佐藤達也をほうふつとさせた。翌2019年、20歳で先発に転向し、2020年には背番号「18」を背負う。そしてあれよあれよという間にリーグ、さらに日本球界を代表するエースになった。

【貴重写真】かわいい山本由伸18歳のブレザー姿、ヤンチャそうな学ラン姿の張本さん! ガリガリな大谷・柳田・佐々木朗希、貫禄がスゴい松川・筒香中田翔…名選手130人超の高校時代

先発転向後の76試合で「HQS」は53回の安定感
 山本由伸が、6月18日の西武戦で記録したノーヒットノーランは今季4度目、史上86人目、97回目。もはや希少価値はなくなりつつあるとはいえ、この投手の大記録は特筆すべき大記録である。

 2019年に先発に転向して、山本由伸はいきなりトップクラスの成績を残すようになる。特にQS(先発で6回以上投げて自責点3以下、先発の最低限の責任)、HQS(7回以上投げて自責点2以下)の数字は群を抜いていた。QS、HQSの%は登板数に占める割合。「球」は与四球、カッコ内の(●位)はリーグでの順位を示す。22年は6月20日時点のもの。

2019年/20登8勝6敗143回36球127振(5位)率1.95(1位)
16QS(80.0%、1位)11HQS(55.0%、1位)
2020年/18登8勝4敗126.2回37球149振(1位T)率2.20(2位)
14QS(77.8%、1位T)12HQS(66.7%、1位)
2021年/26登18勝5敗193.2回40球206振(1位)率1.39(1位)
23QS(88.5%、1位)20HQS(76.9%、1位)
2022年/12登7勝3敗87.1回21球86振(2位)率1.55(1位)
10QS(83.3%、1位T)10HQS(83.3%、1位)

 QS、HQSは先発投手の安定感を示す数字。QSは防御率でいえば4.50以下となるのでNPBではそれほど評価されていない。文字通り「最低限の責任」だが、HQSは防御率では2.57、先発投手の責任を果たしたと言える。山本はこの2つの数字が先発転向1年目からずっとリーグトップ。リーグで最も安定感のある投手なのは間違いない。

 この4年間で76試合に先発し、41勝18敗、2けた勝利は昨年の1回だけながら、QSは63、HQSは53と勝利数をはるかに上回っている。2019年、2020年とオリックスはリーグ最下位。打線は弱く、好投しても報われない試合が多かったのが要因である。

 そんな中で山本は勝敗を抜きにして文字通り「クオリティの高い」投球を積み重ねたうえで、ノーヒットノーランを達成したのだ。必然的な結果と言うこともできよう。

佐々木朗希と山本由伸、どちらが凄いか議論
 今年4月10日に完全試合を達成したロッテの佐々木朗希と、山本由伸の「どちらが凄いか」は近頃、よく議論になるところだ。

 佐々木は最速164キロの速球と150キロのフォークを駆使しイニング数をはるかに超す三振を奪う。奪三振率は12.77、その上、制球力が抜群で今季のK/BB(奪三振数/与四球数)は11.67に達する。圧倒的なパワーピッチャーだが、走者を背負いクイックモーションになると特に変化球の精度が落ちる傾向にある。

もし山本由伸に“1つだけ”懸念があるとしたら
 これに対して山本は最速157キロの速球に加え150キロフラットのフォーク、カットボール、140キロ超のスライダーでもストライクを取れる。打者には球種を見分けることが極めて難しい。今季ここまでの奪三振率は8.86、K/BBは4.10。佐々木より多くの走者を出しているとはいえ、山本は走者を背負っても投球精度は落ちない。

「剛」の佐々木と「柔」の山本。我々は球史に残る偉大な投手を2人も目の前で見る幸運に恵まれている。両指揮官が意識して避けているのか、両者の投げ合いはまだないが、実現すればまさしく世紀の対戦になるだろう。

 山本に関する懸念は、昨年ポストシーズン、オリンピックも含めて3500球超を投げていること。今季、佐々木は100球以上投げた試合は2試合だけ、球数は105球が最多。一方の山本は12登板すべてで100球以上を投げ、最多は124球。槍投げの投法に範をとった肩肘に負担が少ないフォームで投げているとはされるが、今季は登録抹消が1回あり、登板過多が懸念されるところだ。

年4回のノーノーは史上2位タイとなった
 今季のノーヒットノーランはこれで4回。

佐々木朗希(ロ)4月10日(オ)戦9回0安0球19振 残0
東浜巨(SB)5月11日(西)戦9回0安2球6振 残0
今永昇太(De)6月7日(日)戦9回0安1球9振 残1
山本由伸(オ)6月18日(西)戦9回0安1球9振 残1

 佐々木は完全試合、今永と山本は走者を1人出しただけの準完全、東浜は残塁なし。投球内容も極めてハイレベルだ。

 シーズン4回のノーヒットノーランは1940年の5回に次いで史上2位タイ。すべてパ・リーグのチームを相手に達成されている。

 年4回は今年の他に1943年にもあった。しかし1940年は太平洋戦争の前年で物資が窮乏し、中古のボールを繕って使用する状態で、リーグ打率は.206だった。1943年は戦争の最中で召集される選手も多くさらに環境は悪化、リーグ打率は.196まで下がっている。極端な「投高打低」の環境で多くのノーヒットノーランが生み出されたのだ。

 それから80年が経過し、状況は全く異なるはずだが、今季パのリーグ打率は.236(セは.244)、昨年は.241(セは.251)、1試合当たりの本塁打数は今季が0.631(セは0.760)、昨年が0.797(セは0.881)だから、今季のパの打線は明らかに縮小している。使用球の反発係数に変化はないので、パ・リーグ打線がシュリンクしているのは間違いないところだ。

大きな要因と言える「情報化の進展」
 今季のパは若手野手が多く登用され、指揮官が成績に多少は目をつぶっても起用し続けることが多くなっている。そのために打線が弱体化して見えている一面がある。

 一方、投手はトラックマンやラプソードなどのトラッキングシステムが手軽に利用できるようになり、自分の投球の回転数や回転角度、軌道などをオンタイムで把握することができる。それをもとに多くの球数を投げ込まなくても投球精度を上げ、新しい変化球を身につけることができる。佐々木朗希などはまさに「時代の申し子」だと言えるが、投手の「情報化の進展」も大きな要因だろう。

 1940年は、1回目から4カ月半で4回目の記録が達成された。1943年は5カ月と10日で4回だった。しかし今年は1回目が4月10日、4回目は2カ月と8日後の6月18日。これまでにないハイペースで大記録が達成されている。この傾向はしばらく続きそうだから、5回目、6回目のノーヒットノーランの可能性も大いにあるだろう。

セはヤクルトの勢いが止まらない
 <NPB第13週の成績 2022年6月17日~6月19日>

セ・リーグ
ヤクルト3試3勝0敗0分 率1.000
阪神3試2勝1敗0分 率.667
中日3試2勝1敗0分 率.667
DeNA3試1勝2敗0分 率.333
巨人3試1勝2敗0分 率.333
広島3試0勝3敗0分 率.000

 リーグ戦再開後、最初のカード。ヤクルトは交流戦から引き続き8連勝。対照的に広島は5連敗を喫した。

・個人打撃成績10傑 ※RCは安打、本塁打、盗塁、三振、四死球など打撃の総合指標
塩見泰隆(ヤ)15打8安1本6点2盗 率.533 RC5.85
大山悠輔(神)8打3安3本4点 率.375 RC5.81
村上宗隆(ヤ)12打5安2本3点3盗 率.417 RC5.25
會澤翼(広)8打5安2本3点 率.625 RC4.93
長岡秀樹(ヤ)13打7安1点2盗 率.538 RC4.39
山田哲人(ヤ)13打4安1本4点 率.308 RC3.38
高橋周平(中)11打4安1本2点 率.364 RC3.36
大島洋平(中)13打6安2点 率.462 RC3.25
A.マルティネス(中)10打4安1本2点 率.400 RC3.20
京田陽太(中)10打5安1盗 率.500 RC3.16

 連勝中のヤクルトの勢いが止まらない。塩見、村上、長岡、山田が好調だった。阪神の大山は3安打すべてが本塁打だった。中日の京田は6月17日に二軍から復帰してすぐに活躍。本塁打は大山の3、打点は塩見の6、盗塁は打撃で圧倒的な存在感を放っている村上の3がトップだった。

・個人投手成績10傑 ※PRはリーグ防御率に基づく総合指標
サイスニード(ヤ)1登1勝8回 責0率0.00PR3.92
大野雄大(中)1登1勝8回 責0率0.00PR3.92
菅野智之(巨)1登7回 責0率0.00PR3.43
伊藤将司(神)1登1勝9回 責1率1.00PR3.41
シューメーカー(巨)1登1勝7回 責1率1.29PR2.43
森翔平(広)2登3回 責0率0.00PR1.47
田中健二朗(De)3登1H2.1回 責0率0.00PR1.14
木澤尚文(ヤ)1登1勝2回 責0率0.00PR0.98
平内龍太(巨)1登1H2回 責0率0.00PR0.98
R.マルティネス(中)2登1勝1S2回 責0率0.00PR0.98

 中日の大野雄大が8回零封、ヤクルトのサイスニードは8回1失点(自責なし)の好投だった。阪神の伊藤将司は自責点1の完投勝利。救援では4投手が1セーブ、11投手が1ホールドを挙げている。

この1週間のパで活躍した選手は……
パ・リーグ
ソフトバンク3試3勝0敗0分 率1.000
ロッテ3試3勝0敗0分 率1.000
西武3試2勝1敗0分 率.667
オリックス3試1勝2敗0分 率.333
楽天3試0勝3敗0分 率.000
日本ハム3試0勝3敗0分 率.000

 ソフトバンクが3連勝、楽天が3連敗で首位が入れ替わった。

・個人打撃成績10傑
グラシアル(SB)8打4安3本3点 率.500 RC5.12
荻野貴司(ロ)10打5安2点2盗 率.500 RC5.08
野村佑希(日)11打6安1本2点 率.545 RC4.87
紅林弘太郎(オ)10打6安 率.600 RC3.35
茂木栄五郎(楽)11打4安2本2点 率.364 RC3.29
宗佑磨(オ)10打4安2点 率.400 RC2.90
アルカンタラ(日)10打4安1本1点 率.400 RC2.85
中村奨吾(ロ)11打5安6点 率.455 RC2.84
周東佑京(SB)10打4安1本2点 率.400 RC2.483
杉本裕太郎(オ)11打3安2本2点 率.273 RC2.482

 ソフトバンクのグラシアルがトップの3本塁打交流戦から一軍に復活したロッテの荻野も打率5割をマーク。打点はロッテ中村の6、盗塁はロッテ荻野の2がトップだった。

・個人投手成績10傑
山本由伸(オ)1登1勝9回 責0率0.00PR3.05
大関友久(SB)1登8回 責0率0.00PR2.71
上沢直之(日)1登7回 責0率0.00PR2.37
本前郁也(ロ)1登1勝4回 責0率0.00PR1.36
ロメロ(ロ)1登1勝6回 責1率1.50PR1.03
和田毅(SB)1登1勝6回 責1率1.50PR1.03
鈴木健矢(日)2登2.2回 責0率0.00PR0.90
辛島航(楽)1登5.8回 責1率1.69PR0.81
本田圭佑(西)2登1H2.8回 責0率0.00PR0.79
美馬学(ロ)1登1勝5回 責1率1.80PR0.69
平井克典(西)1登1敗5回 責1率1.80PR0.69

 ソフトバンク大関は6月18日の楽天戦で8回零封の好投。日本ハム上沢は17日のロッテ戦で7回零封したものの勝ち星はつかず。救援では西武の増田達至が2セーブ、ロッテ東條大樹、西武の平良海馬、ソフトバンク藤井皓哉が2ホールドをマークしている。

和田毅NPBMLB通算150勝も大記録
<達成記録>
投手
和田毅(SB)日米通算150勝

 NPB通算では145勝。日本人投手で日本を起点として日米通算150勝に達したのは和田で9人目となった。

黒田博樹 203勝(NPB124勝、MLB79勝)
野茂英雄 201勝(NPB78勝、MLB123勝)
田中将大 185勝(NPB107勝、MLB78勝)
ダルビッシュ有 178勝(NPB93勝、MLB85勝)
石井一久 182勝(NPB143勝、MLB59勝)
岩隈久志 170勝(NPB107勝、MLB63勝)
松坂大輔 170勝(NPB114勝、MLB56勝)
前田健太 156勝(NPB97勝、MLB59勝)
和田毅 150勝(NPB145勝、MLB5勝)
(「酒の肴に野球の記録」広尾晃 = 文)

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