平良の「速く動くコト」・・・原理をわかっていると思う。

西武平良投手、背が173センチだから、過去小さくてもタマが速い投手達と、身長的には変わりない。中山は横浜のストッパー時代に150キロ超していた。桑田は"タマの威力を増すため"90キロまで体重増やしたが、それ以上やらなかったし、150キロ出なかった。平良は、体重が100キロある。投げ続けるために肩ヒジ周りの強さも必要だし、スピードや球威のために、足腰で速くY軸方向にカラダを前に出しながら、オーバースローの動きとしてX軸とZ軸方向に素早く回転する必要がある。その動きを1イニング分とはいえ、繰り返す強さを維持しなければならない。

元々、沖縄育ちで培われた、柔らかさ強さがあるのだとは思う。ソコに、桑田にも増やせなかった10キロ分の強さが効いているのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

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進化する“海魔神”西武・平良 明かした最速160キロの秘訣は「速く動くこと」
7/14(木) 10:15 Yahoo!ニュース
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今季2セーブ目、中継ぎでも抑えでも「何も変わらないです」
 
ロッテ戦で今季2セーブ目を挙げた西武・平良海馬【写真:小林靖】
■西武 3ー0 ロッテ(13日・ベルーナドーム)

 西武は13日、守護神の増田達至投手ら6選手の新型コロナウイルス陽性が判明した。それでも同日、本拠地ベルーナドームで行われたロッテ戦に、5投手の継投で3-0の零封勝ち。リーグトップの22セーブを挙げている増田に代わり、平良海馬投手が9回を締め今季2セーブ目を挙げた。平良は今月26、27日の「マイナビオールスターゲーム2022」にも、監督選抜で2年連続2度目の出場が決まり、俄然注目度を増している。

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 平良はこの日、いつもより1イニング遅く、3点リードの9回にマウンドに上がった。先頭のレアードには、今季新たに導入したフォークが真ん中やや内角寄りに入ったたところを左前打されたが、続く佐藤都を152キロの速球でニゴロ併殺打に仕留め、最後は代打・井上を全てストレートで3球三振に斬った。

 昨季も増田が不振で2軍調整となった後、抑えを務めた。ついた異名が「海魔神(かいまじん)」。年間トータルで62試合21ホールド20セーブ、防御率0.90をマークした。「(中継ぎでも抑えでも)何も変わらないです」とあっけらかんとしている。今季成績も42試合28ホールド、防御率0.89で、ここまでは昨季並み。しかし、投球スタイルを毎年確実に進化させているところは驚異的だ。

 昨季はあえて全投球の4割弱に抑えた最速160キロのストレートの割合を、今季は5割近くまで上げている。新球フォークも15%ほどを占める一方、昨季投げていたチェンジアップはほとんど封印。「昨年は右打者に対してチェンジアップをなかなか投げられず、今年は右打者にも落ちる球を投げたくて、フォークにしたんですけど……今日レアード選手に打たれました」と苦笑まじりに明かす。

佐々木朗希に「どうすれば球が速くなるんですか、と質問してみたい」
 平良のような右投手のチェンジアップは、シュート気味になるとことが多く、体に近づいて来る形になる右打者にはとらえられやすいと言われる。それにしても、抜群の球速を誇るストレートに頼り切ることなく、毎年研究と変化を重ねているところには頭が下がる。

 オールスターでは「佐々木朗希投手に、どうすれば球が速くなるんですか、と質問してみたいです」とおどける。最速164キロの佐々木朗のストレートは、平均球速でも平良と比べると4、5キロ増しとあって「僕がしょぼく見えちゃう」と苦笑い。とはいえ、無闇に対抗意識を燃やしているわけではない。

 会見で「逆に佐々木朗から、『平良さんこそ、どうやったらそんなに速い球を投げられるのですか』と質問されたら?」と聞かれると、「そういう質問はないと思います」と言いつつ、「僕は身長が低いので、速く動くことを意識しています、と言おうと思います」と開陳した。

 確かに身長190センチ、体重85キロの佐々木朗と、173センチ、100キロで重心の低い平良とでは条件が異なる。「ゆっくり足を上げ、力をためてから、ゆっくり重心を前に移していく人もいますが、僕の場合は速く動きたくて、クイックモーションで投げたりしています。その方がうまくいく」と説明する。

 単純に速いだけではない。自分の特徴を正確に把握し、着実に投球の引き出しを増やし、幅を広げている。そんな海魔神と“令和の怪物”の競演はますます楽しみになる。
宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki

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