ワインドアップ、正しくできないなら、意味はない。

本来、投手が打者へ向けて投球する上では、軸足でプレートを踏みながら逆足はその1歩後ろから。モーションを起こしてテークバックし、その軸足でプレートを蹴り出しながらカラダをターン戻ししつつ腕を振り抜く。両足の捌きは、ワインドアップでもノーワインドアップでも変わらない。

その両足の捌きに合わせて、両手を大きく振りかぶり、より利き手のバックスイングに距離を作るのがワインドアップだし、大きくバックスイングするコトでコントロールに不安ある投手が小さくバックスイングするのがノーワインドアップだ。

昔の投手が、みんなキチンとワインドアップできていたワケではない。王貞治は高校時代からワインドアップからノーワインドアップに変えていたし、東尾は両手を挙げていただけだった。しかし、金田や村田を始め、鍛えた足腰からの動きを、大きく振りかぶる動作と合わせて球威に換えていた。

今のプロでも、無様なワインドアップをしていた投手がいる。オリックス山崎颯だ。両足揃えて振りかぶっていた。全く意味はない。

アマでも、キチンとカラダの使い方を研究してないヒトは、やらない方が良いのだ。

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絶滅危惧種》「ピッチャー大きく振りかぶって」は死語になる? 松坂大輔の代名詞・ワインドアップの未来 今夏の甲子園では…
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9/7(水) 11:02配信【絶滅危惧種】今夏の甲子園でワインドアップ投手は138人中なんと……
 野茂英雄山本昌広桑田真澄松坂大輔……。この世代より以前は、豪快にワインドアップで投げることは聞くまでもない常識であった。そして、この3人は各種インタビューや記事などで、ワインドアップはあこがれであり、譲れない美学であり、投手としての矜持そのものであると語っている。それを各々が引退するまで貫き通した。  今夏の甲子園では49校、138人の投手があこがれのマウンドに上がった。中には走者を背負った場面でしか投げなかった選手もいるのだが、ワインドアップで投げたのは3人しか確認できなかった。ノーワインドアップも少数派。大多数は走者の有無にかかわらず、セットポジションで投げていた。  言うまでもないが、ルールの制限はなくどう投げようとも個人の自由である。古いやり方が必ず正しいはずもなく、エースが完投するのが当たり前ではなくなったように、時代の移ろいとともに改善されるべきことはたくさんある。ただし、なぜフルタイムセットポジションが大多数になったのかを考えると「それも時代」で片付けるのに少々の抵抗がある。 「代表チームにワインドアップで投げる子はいませんでしたね。(自分の)子供の野球を見ていても、ほとんどいないんじゃないでしょうか」  そう話すのは、元中日ドラゴンズのエースとして活躍した吉見一起さんだ。この夏、U-12日本代表チームの投手コーチとしてワールドカップに参加した。このカテゴリーで、すでにワインドアップはほぼ絶滅している(恐らくトップレベルに限らず)のだが、その理由は何なのだろうか。 「振りかぶれば反動がついてスピードも出やすいですが、そう投げなさいとは教えていないと思います。少年野球でも変化球は投げていいので、振りかぶるとクセが出やすいという理由も少しはあるかもしれませんが、それよりもフォームのバランスでしょうね。それまで振りかぶっていたのが、走者を許すとセットになりますよね。その時にバランスを崩してコントロールが乱れてしまう子がいるので」  以前の流れは小学生から中学、高校、大学、社会人、プロと自らと相手のレベルが上がるにしたがって、越えがたい壁にぶつかった時に「バランス」を選んで、振りかぶるのをあきらめていた。キャリアの最後までやりきれたのが、先の3人を代表とするエース級だったわけだ。ところが、今は12歳以下であっさりと見切りをつける。練習で工夫するのではなく、即決で球速よりバランスを選ぶのは、結果最優先、勝利至上主義の現れかもしれない。

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