ソアラ、スープラ、マークⅡ系、80年代のツインターボ!

ツインターボ自体は、60・70年代からある技術だった。当時は単機か、V型や水平対向の片バンクずつ、直列の半分ずつのツインか、どちらかだった。

80年代、ニッサンがZ31型ZやR31型スカイライン系6気筒に単機ターボだったのに対して、トヨタは、2型ソアラや70スープラやマークⅡ系の3リッターは単機ターボだったが、2リッター直列6気筒ツインターボを装備した。90年代税制改定後2.5リッターになって以降もツインターボを引き継いだ。

 

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ツインターボエンジンを積んだ、2代目
12/14(水) 12:02 Yahoo!ニュース
 
左リアコンビランプ内に配される GT TWIN TURBOのエンブレム
ハイソカー時代を築いた最高級クーペ

デビューとともに国産車の新たな時代の幕開けを告げたソアラ
美しいスタイリングや豪華な室内、ライバルを凌駕する圧倒的なパワー、革新的な電子制御装備、
そのどれをとっても、クルマが飛躍的に進歩した80年代を象徴する一台となった。
多くのファンを心酔させ、唯一無二の存在となったソアラの全貌に迫る。

【画像16枚】光の反射を利用したクリスタル感のある透明ポリカーボネイト製グリルを採用する。モールにロゴが入るのは2.0GTツインターボのみだ

【 1987年式 トヨタ ソアラ 2.0GT ツインターボ

 2代目ソアラの中で、2L クラス最強のスペックを誇った2.0GTツインターボ

 いちばんの注目は、やはり2L 直列6気筒DOHCツインターボの1G-GTEU型エンジン。このユニットは従来の1G-GEU型をベースに、トヨタ内製の小型タービンCT12型を2基組み合わせたユニットで、ハイパワーと高レスポンスを両立。また、ターボを装着しただけでなく、ベースとなった1G-GEU型は強度リブを設けて剛性を確保。さらにピストンもローコンプ仕様とし、ターボ化に対応している。その結果、当時の2L クラス最強の185ps/24.5kgmというスペックを実現したのだ。

 ちなみに、1G-GTEU型はソアラが登場する前年にGX71マークⅡ系ですでに採用されていたが、Z20ソアラへ搭載するにあたってインタークーラーを水冷式から空冷式に変更。それに伴い、最高出力こそ変わらないものの、最大トルクは0.5kgm向上。そして、1988年のマイナーチェンジで200psになり、1989年の改良で210psまで高められた。

 

1987年式 トヨタ ソアラ 2.0GT ツインターボ(GZ20)

SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4675×1695×1345
ホイールベース(mm)  2670
トレッド前/後(mm) 1460 / 1455
車両重量(kg)  1410
エンジン型式  1G-GTEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHCツインターボ
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps / rpm) 185 / 6200
最大トルク(kgm / rpm) 24.5 / 3200
変速比 1速 3.285 / 2速 1.894 / 3速 1.275 /
4速 1.000 / 5速 0.860 / 後退 3.768
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 215 / 60R15(前後とも)
発売当時価格 320.6万円

 

初出: ハチマルヒーロー 2016年 3月号 vol.34
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部

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