ドイツでGT-RやNSX?航続距離足りなくない?

日本の国産車、ヨーロッパとは交通事情が全く異なり、欧米仕様とは使用する速度域も違うから、ギヤリングも異なる。そうでなければ、欧米の高速域ではエンジンの使用回転域が高くなり、設定冷却容量が追い付かずガソリン冷却まで必要になり、燃費も悪化する。昔のスカイラインでは、輸出用大排気量ブロックもあった。いくら、R32スカイラインGT-RやNSXらがニュルを好タイムで走ると言っても、所詮1周20キロちょいのハズで、一般人の高速走行の方が過酷なハズだ。また、R32GT-RやNSXは欧米向けにセッティングされてないのではない?R32GT-Rは日本スペシャルだし、NSXはアキュラバージョンならギヤリング調整されていると思うが、ホンダバージョンは日本国内向けにローギヤードになっているハズ。

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ドイツでシェアカーが拡大中!日本車に憧れを抱く若者も
2023.02.13 20:39掲載 旧車王 4
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著者 :高岡 ケン

 

日本が誇るスズキ ジムニー、自動車大国ドイツにおける評価は?

クルマ離れ?日本車人気は衰えていない?

「若者のクルマ離れ」という言葉を耳にするようになったのは一体いつからだろうか。

かれこれ数年、いや10年以上前からいわれているのではないだろうか。

著者が初めてクルマを買ったのは今からちょうど10年前になる。

当時、周囲の友人は、免許を取ったらあれに乗ってみたい、これを買いたい……などとよくクルマの話題で盛り上がったのを覚えている。

しかし、いつかしか若者の欲しいものリストからクルマは外され、時計やブランド物のバッグなどが上位へとランクインするようになった。

現在、ヨーロッパ最大の自動車大国ドイツでは若者のクルマ離れが起きているのか?

実際にドイツで生活をしている著者が、ドイツ人のクルマに対するイメージを現地調査してみた。

■「若者のクルマ離れ」その原因とは?日本自動車工業会の調べによると、2000年代初頭から日本での新車販売台数は減少傾向にあるという。

車両保有率を年代別に見てみると、20代から70代のうち、2番目に低いのが20代という結果になった。

同じく20代の運転免許保有率も低下しており、これには主な理由としてクルマ自体がなくても生活できるという、公共交通機関の発達が挙げられる。

実際にクルマに対する興味が薄れているのは事実だが、「買わない」のではなく「買えない」といった所得の問題もあるのでないだろうか。

クルマは法規制が実施されるたびに装備や機能を強化する必要があり、年を追うごとに衝突安全基準の厳格化に伴う一台当たりの生産コストの上昇は避けられなくなっている。

過去にはエアバックやABSなどがオプション装備であったが、現在は標準装備となり、加えて安全機能の向上(自動ブレーキや車間距離レーダーなど)が義務付けられた。

その結果、製造の段階でコストが上がり、結果として新車の車両本体価格が年々上昇しているという現実がある。

近年では、日本の軽自動車も諸経費を含めると200万円台になることも珍しくない。

加えて、半導体不足や新車の生産遅れなどの理由から中古車も高騰しており、若者が手軽に買える値段ではなくなっているモデルも多い。

■ドイツではクルマが必要か?それとも?ドイツで生活をしていくなかで気づいた点がいくつかある。

ドイツといえば、欧州一の経済大国、そして自動車大国として知られているが、人口や経済力や国土面積など、さまざまな部分で日本とは近い存在にあるのでないだろうか。

例えば、ドイツの総人口は約8,400万人で世界18位、国土面積は世界62位、国内総生産は世界4位、貿易量は世界3位となっている。

対して日本は、総人口約1億2,000万人で世界11位、国土面積は世界61位、国内総生産は世界3位、貿易量は世界4位となっている。

つまり、欧州一の経済大国ドイツとアジア一の経済大国日本は、ともに世界経済を牽引してきた存在だ。

また、自動車産業においても世界トップクラスを誇っていることから、多くの共通点があると考える。

著者が生活しているシュツットガルトメルセデス・ベンツやポルシェの本拠地があり工業都市としても知られている。

ドイツで6番目に大きい街であり、大手自動車メーカーがあることなどから、他の街と比べると自動車保有率は高いとされているが、若者の自動車保有率は極めて低い。

街中では電車とバスが網羅されており、10分~15分に一本、中心地から離れた街でも30分に一本は電車が通っている。

そのため、クルマなしで生活をするとしても不便さを感じることはあまりない。

加えて昨今のドイツでは、シェアカーが急速に拡大している。

その結果、街のいたるところで手軽に借りられるシェアカーが置いてある。

どうしてもクルマが必要な場合は、免許証さえ保有していれば、アプリで簡単にかつ安くクルマを借りることができるのだ。

実際に学校の友人や職場の同僚など、ドイツで暮らす若者に聞いたところ20代前半でマイカーを所有している人はほとんどいなかった。

■日本車がドイツの若者の間でステータスとなっている?結果的に、若者のクルマ離れはドイツを含めて世界的に進んでおり、若者のクルマに対する興味が薄れているのは間違いないだろう。

経済の発展とともに公共交通機関が充実し、電車やバスの利用者が増えたことにより、運賃の引き下げや割引が実施されている。

クルマを買った方が高くなってしまうという現状のなか、多くの若者が移動手段として電車やバスを選択するのはごく自然のことだ。

しかし、ドイツに住む多くの若者と会話するなかで日本車に対する憧れを時折耳にすることがある。

とある友人は、世界的に大ヒットした映画「ワイルドスピード」の影響で「NISSAN GT-R」が欲しいといい、またとある友人はランボルギーニフェラーリと肩を並べる日本を代表するスーパーカー「HONDA NSX」に乗ってみたいといい、またとある友人は壊れにくくてゴージャスで見た目もクールな「LEXUS」を買いたいと話している。

我々日本人がドイツ車に一度は乗ってみたいと憧れを抱くのと同様に、ドイツ人も日本車に乗ってみたいと感じているようだ。

事実、日本車を愛するファンはドイツにも多く存在し、日本車専門店や日本車カスタムショップなども多数ある。

街のいたるところで定期的に日本車オフ会が開催されている。

地域によってはクルマは必需品ではなくなりつつあるが、「クルマはステータス」と考える若者や、日本車に憧れを抱くファンは今もそしてこれからも存在し続けるだろう。

[ライター/高岡ケン]

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