愛車のパワーアップ?NAは殆どムリだョ!

愛車のパワーアップをお題にしているが、NAは殆どムリだと思って置くべきだ。NA、F1やオートバイで考えても、リッター当たり200馬力超、トルクは燃焼の限界としてか10キロちょいなのだ。仮にパワーアップしても、活かせない/引き出せないコトが殆どだ。どんなにチューニングしても、サーキットでなければ、イヤ、サーキットであっても、エンジン回転をフルに回してパワーをフルに使うコトなどムリだ。バカほど、使えない馬力を唱え、言葉だけ振り翳す。カネかけてF1やオートバイ並に馬力を引き出す選択をするコト自体が愚でしかない。吸気系エアクリーナーチューニングなら、NAならキレイな新気導入に貢献し、レスポンス向上に役立つ可能性はあるが、排気マフラーだと大き過ぎると抜け過ぎを招いたりする。

ドライビングの基本は、必要な回転域に必要なトルクを引き出すコトにある。NAなら、チューニングの目標もソコになる。

ターボやスーパーチャージャー自体が、NAなら限られたトルクを更に引き出すための過給チューニング手段なのだ。スーパーチャージャーだと微々たるトルクアップにしかならないが、ターボなら今のところ1.7倍から2倍ちょいトルクアップする。トルクアップ幅は排気タービンを回す、スロットル開度や回転制御次第だ。もちろん、馬力は増強されたトルクをドコまでの回転回せるかに依る。ちなみに、第2期ホンダのターボでブースト4バール以上リッター千馬力まで引き出して、レギュレーション制限された。

今のターボは、ミスファイアリングシステムや電子制御など、スロットルオフ時のブースト維持=トルク維持に主眼がある。

マフラーとエアクリーナー?あまり、昔の感覚で気安いチューニングを考えないコトだ。統合電子制御をブチ壊すコトになりかねない。

************************************

愛車のパワーアップは「マフラー」と「エアクリ」から。今さら人には聞けない馬力アップの基本をお教えします!
2024.03.05 19:02掲載Auto Messe Web2


全て見る
2枚
チューニング基本講座 馬力アップ編

チューニングを始めたいけど、どこから手をつけたらいいのかわからないという初心者から、改めてチューニングの基本から見直したいという人に向けて、チューニングの基本知識を解説していきたいと思います。今回は、まずは手始めに取り掛かりたくなる「馬力アップ」について解説します。

「トルク」と「パワー」を説明できる? わかっているようで解説できない自動車用語の基礎知識

まずはエアクリーナーとマフラーから

エアロや足まわりなど数多くあるカスタムのメニューで、特に心を惹かれる「パワーアップ」というワード。本当に必要かとか自分に扱い切れるかはさておき、ノーマルとは別モノの加速には抗えない魅力がある。とはいえ闇雲にパーツを装着するだけじゃ、必ずしもいい結果になるとは限らない。ムダなお金を使ったりエンジンを壊したりしないためにも、チューニングする順序や手法の違いを再確認してみよう。

最初のステップとして定番なのは吸排気系。いわゆるエアクリーナーとマフラーが二本柱で、まずはココから手を付けるのがセオリーだ。空気をエンジンに送り込むエアクリーナーは「純正交換タイプ」と「剥き出しタイプ」があり、純正交換タイプは価格の安さやエンジンの熱を吸いにくいことが代表的なメリット。いっぽう剥き出しタイプは優れた吸気効率に加えハデな見た目はドレスアップにもなる。

マフラーは保安基準適合品を選ぶのを大前提として、パイプの太さやレイアウトにもこだわって選びたい。チューニングの度合いや走るコースとの相性にもよるが、太すぎれば低中速のトルクが細くなって乗りにくくなり、細すぎると高回転で詰まりパンチ不足になるといわれる。レイアウトはできる限り曲げが少なく、排気抵抗を抑えたほうが効率はいい。ただし製品によってはあえてパイプに曲げを作り、抜け過ぎを防いでいるケースもあるので、曲げ=マイナスとは限らないとも理解しておこう。

他に、排気系ではエキゾーストマニホールド、フロントパイプといったパーツも存在しており、いずれもパワーとトルクに大きく影響する。

ECUまではライトチューン

次のステップはECU。燃調や点火時期をクルマや乗り方に合わせて細かく調整したり、マフラーやエアクリーナーの性能をさらに引き出すことも可能だ。

方法は純正ECUのデータ書き換えとより細かくセッティングできるフルコンがあり、いずれにせよDIYは難しく信頼できるプロショップに依頼するのが失敗しない秘訣。電装系やターボ車ならインタークーラーなど細かいことを言えばキリがないが、吸排気系とECUに手が入ればライトチューンはもはや卒業といっていいはず。

イジればいいというものでもなくバランスが大事

この先はより大幅なパワーアップが見込める代わりに、手間も予算もそこそこ必要となるフルチューンの領域だ。そのなかで比較的リーズナブルなのは、ターボ車だけのメニューではあるがタービン交換。昔は補機類から燃料系までごっそり強化するのが当たり前だったけど、近年はポン付けと呼ばれるノーマル+α程度のタービンも多く、以前と比べればだいぶ身近なチューニングになったといえる。

エンジン本体にまで手を入れるメニューとしては、排気量アップやハイカムなどがメジャーだ。ノーマルとは次元の違うパワーが手に入り、体感度や満足感はこの上なく高いとは思うが、当然ながらコストも極端に跳ね上がってしまう。またパーツの組み合わせやセッティングによっては、決して扱いやすいとはいえない特性になる場合や、メンテナンスの頻度や費用が上がるケースもある。圧倒的なパワーの対価として失うモノがある、という事実を理解したうえで手を出さないと、後悔しか残らない可能性もあるので要注意。

なお今回はパワーアップだけに的を絞った話で、冷却系やブレーキなどの強化にはあえて触れていない。実際にクルマをチューニングする際はパワーを持て余さないよう、トータルでのバランスや安全性も考慮しつつ進めていこう。

************************************