沢口靖子、もし「ホテルウーマン」が続いていたら

本来は「ホテルウーマン」を代表作にしたかったのではない?ただ、西武・堤サンの破綻で、プリンスホテルの展開がなくなってしまった。もし、「ホテルウーマン」が続いていたら、このドラマはなかったのかな?

キャスト的には、「科捜研の女」に引き継がれた、というか、内藤剛志を引き継げたのが大きい。小林稔侍の後任だが、沢口靖子の相棒役として、まるで運命の相手であったように思う。

当初は、元ダンナとして渡辺いっけいがいたが、いなくなって久しい。田中健が現れた。今のところ、船越英一郎は現れてないハズ。

沢口靖子には、関東のプリンスホテルより関西の京都府警がイメージに合っていたようにも思うが・・・大阪府警ではダメだったのかな?

 

 

 

 

 

 

 

*******************************

沢口靖子、『科捜研の女』と歩んだ22年 「プレッシャーないと言えば嘘になる」
8/29(日) 7:00 Yahoo!ニュース
 17
 
沢口靖子
 1999年に放送開始されて以来、22年という超ロングシリーズとなったドラマ『科捜研の女』(テレビ朝日系)が、ついに『科捜研の女 ‐劇場版‐』として映画化された。シリーズ全てで主人公の法医研究員・榊マリコを演じているのが女優の沢口靖子だ。「現行の連続ドラマ最長シリーズ」の記録を更新し続けている本作。沢口は主演として、どんな思いで作品に挑み続けているのだろうか――。(※「榊」は正式には木+神)

【写真】美しい白衣姿がすっかり板についた沢口靖子


■夢にも思っていなかった映画化!

 2020年に「Season20」が放送され、現行のドラマシリーズの最長記録を更新した『科捜研の女』。20年以上にわたり、人気を博したテレビドラマだけに、過去にも映画化という話は何度もあったかと思われたが、沢口にとって映画化というのは、まったくの予想外の話だったという。

 その理由について沢口は「マリコが所属する科捜研は、基本的に顕微鏡を見るとか、一つ一つ検証し積み重ねていく、ある意味で地味な作業がメインなので、大きなスクリーンで映画的な物語を紡ぐというのが難しい題材だと思っていたんです」と語る。

 だからこそ映画化の話を聞いたときは「夢のようなお話でした」と胸を高鳴らせたという。「ちょうど節目の20年という時間を経て、集大成という意味で臨みたいと思いました」と、これまで以上にギアが入った。

■ファン必見の『科捜研』オールスターキャスト

 沢口の「集大成」という言葉通り、映画では、過去20年間という時間があったからこそという懐かしい面々も登場。マリコの離婚した元夫・警察庁の倉橋拓也役の渡辺いっけいや、マリコの父親であり科学鑑定監察所の監察官の榊伊知郎役・小野武彦などが、重要な役どころで登場し、『科捜研』ファンにとっては、胸が熱くなるようなシーンがめじろ押しである。

 「脚本を読んだとき、いつにも増して情報量と専門用語が多く、すごく難しいなと思ったのですが、予想がつかないスリリングな展開に加え、心がギュッと締め付けられるような場面もたくさんありました。とても懐かしい仲間たちも登場し、苦楽を共にした友人と再会したような感覚になりました。脚本家の櫻井武晴さんの20年分の思いや愛がヒシヒシと感じられ、私もその思いにお応えしたいと熱いものを感じました」。

 久々となる面々にも「お会いした瞬間、長く空いていた時間があっという間に縮まって打ち解けるんです。それだけ絆というものが、深かったんだろうなと感じられる瞬間でした」とチームワークの良さを強調する。

 そんな懐かしいメンバーに加え、劇場版では、マリコにとって大きな壁となる存在も登場する。佐々木蔵之介演じる天才科学者・加賀野は、怜悧な頭脳とカリスマ性を持つ微生物学の教授だ。

 「蔵之介さんとは、今回初めてご一緒させていただきました。京都の方で普段は関西弁ですごく気さくなのですが、いざ演技に入るとガラッと変わるんです。とても迫力のあるお芝居で、グッと迫ってくるものがあり、のみ込まれそうになりました」と印象を述べる。それでも、劇中は、いつものマリコさながら、動じることなく冷静に物事を精査していく。

 「常にマリコを演じるうえで、意識しているのは、真実を明らかにしたいという情熱と、自分の仕事に対して、信念を持っているというところです。だからこそ、加賀野のようなすごい科学者を前にしても、どっしりとした気持ちでいられるのだと思います」。

 
沢口靖子
■作品を重ねるごとにかかる大きなプレッシャー

 1984年のデビュー以来、キャリアの半分以上を占めるマリコという役。一つの役を長く演じることの面白さや難しさとはどんなものなのだろうか。

 「脚本から役の成長を感じられるセリフを発見したときは、すごく面白さを感じます。逆にシリーズを重ねるごとに、ストーリー展開が複雑になり、専門用語も増えてくるので、演じるうえでハードルがどんどん高くなってきているのが難しさですね。日々科学は進化しているので、それに伴って、視聴者の皆さんを飽きさせないために、作品も進化していかなければならない。そこは年々難しくなっているように感じています」。

 「視聴者を飽きさせない」という意味では、シリーズを重ねるたびに、大きなプレッシャーを感じているのではないだろうか。

 「いまの時代、視聴率は非常に身近なので、プレッシャーがないというのは嘘になってしまうと思います。やっぱり前作より今回の方が、よりグレードアップしたいという思いはあります」と率直な胸の内を明かす。マンネリ化することなく、もともとある枝葉を保ちつつ、時代にあったものをしっかりメッセージとして伝えていくという思いは、沢口はもちろん、スタッフ、キャストの共通認識として作品に臨んでいる。

 そのために、主役として作品のためになると思ったことは、できる限り妥協しない。「企画に加わるとか、そういったことはしていませんが、脚本を頂いたとき、よりマリコらしくするアイデアは、お伝えすることがあります。例えば、今回の映画でしたら、相馬(長田成哉)くんと再会するときのシーンで、リモートだったのですが、彼の耳を引っ張るというアイデアを出させていただいたんです」。

 「私はあまり器用ではないんです」と苦笑いを浮かべた沢口。とにかく真っすぐに作品に向き合うことだけを大切に過ごしてきた女優人生。「年々プロ意識が高くなってきていると感じます」と年を重ねていくことへの変化を述べていたが「演じることってすごく奥深く、いつまでも慣れない。だからこそ、毎回チャレンジしていこうという気持ちが湧いてくるんです」と真摯(しんし)に語る。

 『科捜研の女』ではマリコの猪突猛進ぶりに周囲が温かなまなざしを向ける。沢口も「作品に対して純粋な情熱を向けることで、周りのみんなが私を助けてくれるのかもしれません。『科捜研の女』も、ものすごくチームワークがいいんです。そんな仲間の大切さもこの作品の見どころの一つだと思います」としみじみと語っていた。(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)

 『科捜研の女 ‐劇場版‐』は、9月3日公開。

*******************************