雨のナカジマ

雨のナカジマ、あの89年最終戦アデレードでファステストラップを記録。3位パトレーゼに、日本人初の表彰台に、最接近した。「ホンダエンジンのオプション」と中嶋をこき下ろしたJ・ハントはコメンテーターとしての信用をなくした。中嶋のティレル移籍が発表された時、H・ポストレスウェイトは「全戦雨なら、中嶋はチャンピオンだ!」とリップサービスした。

最高位はフルエントリー初年度87年シルバーストーンと89年アデレードの4位、ファステストラップは89年アデレードの1回。

元々、カレは雑誌ナンバーなどで、F1の運転を「メチャクチャにパワーある、メチャクチャに軽いクルマをメチャクチャに降ってる雨の中で運転するようなモノ」「アクセルを踏み過ぎないのが難しい」と言ってたハズ。

89年のインタビューで、「ゴール後、ガソリンが15リッター余ってた」と言ってた。

踏み過ぎない⇒踏み足りないと考えるか、スタート時のガソリンをあと10リッター軽くしてたら、もっと速く走れたのかも。

 

 

 

 

 

********************************

F1ドライバー中嶋悟氏「雨だと思うような操作ができた」なぜ“雨のナカジマ”と称されたのか所以を明かす|F1
9/3(金) 11:20 Yahoo!ニュース
 163 
ロータスでF1のマシンを駆る中嶋悟氏。ウェットコンディションでの走行を得意とした/Getty Images
1987年~1991年にかけてF1に挑戦し、日本人初のフルタイム参戦F1ドライバーとなった中嶋悟氏が、自身がなぜウェットコンディションのレースを得意としていたのか言及している。

現役時代から“雨のナカジマ”と言われ、1989年の最終戦オーストラリアGPでは大雨の中、ファステストラップをマークしたことでも知られる中嶋氏。日本国内で走っていた時代から雨天のレースを得意としていた同氏は、自身が駆ったF1マシンの特性や体力的な事情から、雨天のほうがやりやすかったと振り返った。「WEDNESDAY F1 TIME #24」で語っている。

「国内でやっている時からそうだったんですよ。(雨を)人が嫌がる量より、自分のほうが少ないんじゃないかと」

「みんな(雨が)いいわけではないんですけど、特に嫌がる人と、そうでもない人がいるとするじゃないですか。僕の場合は人よりも雨を嫌ってなかった。特にF1においては、ドライよりも自分の思うような操作ができたというところがあります」

雨が降ったことでドライバーとしてどう変わってくるのか問われると、次のように述べている。

「全部軽くなるから。ブレーキも力いらないし、ハンドルも軽くなるし。グリップ力が低くなるわけだから、操作が非常に簡単……。簡単と言うと変だな。自分の思うように動く。完全ドライだと(マシンコントロールが)重過ぎて。自分では抑えきれないところが現れちゃうので。でも雨ではそれがなくなるので。自分の思った操作で走れる。というのはありましたね」

「こういう話をしていると、30年も前の話なので。今、F1を見ている人たちがオートマチックであり、パワステなんて当たり前で、僕の話を聞いていると重い?軽い?って感じると思うんじゃないか」

「(自身の現役時代は)パワステなんてもちろんなかったし、ミッションもオートマチックではないので、すべてがアナログなクルマでした。だから、そういう部分では自分には(マシン操作が)きつかった。でも雨になると、だいぶ(操作が)楽になる。今のクルマは多分ハンドルも重い、軽いとかなくて。自分の好みの重さにできると思うので」

現在アルファタウリからF1に参戦している角田裕毅はF1でウェットコンディションでの経験が少なく、マシンコントロールに苦労してベルギーGPでは予選Q1で敗退している。“角田選手に雨の戦い方のアドバイスをするとしたら?”と問われると、中嶋氏は「いや……人より速く走る。ある種、臆病にならなければいけないところはありますよね。地面から伝わってくるものをじっくり体感しながら走りにつなげる、という感じになると思う」と助言している。

現役時代はロータスティレルからF1に参戦した中嶋氏。もちろん現代のF1マシンとは大きく異なる時代のこと。それでもステアリングやブレーキ操作など、当時は体力勝負の面も強く、ウェットレースのほうがマシンコントロールをしやすかった、という事情があった模様だ。

********************************