F1チャンピオン争いを汚したターニングポイント!プロスト対セナin鈴鹿1989。

コレ以後、ブツけてチャンピオン決定するF1ドライバーが増えた。89年ラスト2戦目たる鈴鹿、この年から有効ポイントではなく、年間獲得ポイント総合計でチャンピオンを決めるレギュレーションに変わった。88年、クラッシュなどでリタイアノーポイント多く、A・プロストより年間獲得ポイント総合計で下回ったA・セナが有効ポイントでチャンピオン獲得したため、"F1私物化老害始祖"J・M・バレスタルがA・プロストのために変えたのだ。

狙いはバッチリ!開幕戦ブラジルから、セナは1コーナーでベルガーと絡んでポイントロスト、プロストは1回目タイヤ交換でクラッチトラブルで見舞われながらパトレーゼやハーバートやナニーニに煽られながらマンセルに3度抜かれながら、2位フィニッシュした。ホンダV10のメカニカルトラブルもセナに起こり、失格のマンセルに撃墜もされ、鈴鹿アデレードを連勝する以外にタイトルの望みはなかった。

確かにセナに2連勝されれば逆転されるが、鈴鹿で、プロストは2位でポイントを積み重ねても良かった。セナには天敵マンセルも、天然トラブル発生器でもあり、2連勝できない可能性は高かった。師匠ラウダは、76年富士で超大雨の中、毅然とリタイアした。ハントは表彰台に立ち逆転チャンピオン獲得したが、ラウダは77年エンツオと反目仕合いながら日本に来る前にチャンピオンを決めた。

しかし、プロスト鈴鹿シケインでセナをイン側に呼び込み、巻き込みを図った。

コレが、翌年セナのリベンジを呼んだ。赤旗さえ出なければ良かった。2周目以降にやれば、小河にF・バイドラーがやったみたいに殺すコトもデキたろうが。

以後、コレらに倣い、シューマッハは初タイトルのアデレードでも、J・ビルヌーブ逆転タイトルのハラマでもブツけに行った。D・ヒルには成功し、J・ビルヌーブには失敗した。

コレらを倣うのがハミルトン。

F1エントリー初年度からアロンソとタイトルを争えたコトに増長し、超大雨と霧の富士でSC誘導下で悪質なペースアップ/ダウンを繰り返し、多数のクラッシュを呼んだ。FISAがコードオブコンダクトで裁いていれば、以後を防げたかも知れなかったのに。この年はライコネンに油揚げを取られた。

ハミルトンを裁かれずに放置したコトが、F1の質を下げた。シーズンが進むと露見しやすいから、早い内からやるようになった。マシンポテンシャル自体は、トッドとメルセデスがコントロールしている。

競って見えてるのは、トッドとメルセデスの三味線強弱でしかない。

ワタシ個人、A・プロストは好きなドライバーだった。86年アデレード、ウィリアムズホンダ初タイトル期待して訪れた本田宗一郎に「レースはボクが勝つコトになります。」と宣言した。序盤スローパンクチャーに見舞われピットイン後退しながら、タイヤバーストのマンセル&タイヤ交換後退したピケから逆転タイトル取った時はシビれた。

93年ウィリアムズで、アクティブサス&ルノーV10を出し切らずともタイトルを獲ったのも、ラウダから受け継いだ勝ち方の真骨頂だと思った。

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「セナ・プロ対決の再現」クラッシュ頻発のF1王者争い、同一ポイントで並ぶ半世紀ぶりの最終決戦
12/10(金) 9:59 Yahoo!ニュース
  
 自動車レースの最高峰・F1世界選手権のドライバー部門の王者争いが近年まれに見る激しさとなっている。全22戦中21レースを終えた時点で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(オランダ)とメルセデスルイス・ハミルトン(英国)が369・5ポイントで並んだ。今季限りでF1から撤退するホンダにとっても最後のレースとなるアブダビGP(グランプリ)(12日決勝)で決着がつく。フェルスタッペンの初戴冠(たいかん)か、ハミルトン5連覇か――。今季は両者が絡むクラッシュも頻発し、予想外のドラマが最後に待っていそうだ。(運動部・小高広樹)

24歳フェルスタッペン「エキサイティングな締めくくりに」
 
メルセデスのハミルトンの前を走るレッドブル・ホンダのフェルスタッペン(サウジアラビアGPで)(AP)
 1950年に始まったF1世界選手権の長い歴史で、同一ポイントのまま最終戦を迎えるのは1974年に次いで今回が2度目。開幕戦のバーレーンGPから2人が競り合い、ファステストラップ(レース中のコース1周回の最速記録)達成で得られる1ポイントを奪い合う白熱した展開が続いた。

 24歳のフェルスタッペンはここまで9勝を挙げ2位が8度と抜群の安定感を誇る。ハミルトンに及ばず2位に終わった5日のサウジアラビアGP後には「同点の最終戦は、エキサイティングな締めくくりになるはずだ」と気合を入れ直す。若さを前面に押し出した積極的なレース運びを見せてきた。活動の集大成となるホンダが「やれることは全部やった」(開発責任者の浅木泰昭HRD Sakuraセンター長)と送り込んだ新型のPU(パワーユニット=エンジンと周辺システム)とマシンがうまくかみ合い、昨季まで劣勢だったメルセデス相手に性能面でも肩を並べる。

36歳ハミルトン熟練のテクニック
 
サウジアラビアGPで優勝したハミルトン(手前)と2位に終わったフェルスタッペン(AP)
 一方、36歳のハミルトンはここまで8勝。中盤戦で一時勝利から遠ざかったが、11月のサンパウロGPから3連勝してしぶとく追いつくのはさすが。タイヤの管理や、勝負所で一気にペースを上げる集中力の高さなど、F1歴代最多通算103勝の『絶対王者』らしい熟練のテクニックを随所に披露する。「肉体的にも精神的にもきついけど、これがF1。さあ、次のレースだ」と自らを鼓舞する。

12日に最終戦、90年日本GPの再現か
 
1988年の日本GPで優勝したセナ(中央)と2位のプロスト(左)。2年後には、ドライバー部門の王者争いを巡り、僅差の勝負を繰り広げた
 最終戦アブダビGPは11日に予選、12日が決勝レースだ。舞台はアブダビアラブ首長国連邦)のヤス・マリーナ・サーキット。これまで決勝では順位変動がほとんどないことで知られてきたが、今年はコースレイアウトを改修した。これまで通り「(マシンを)抜けない」サーキットなら、予選順位とスタートダッシュが何より大切になるが、新レイアウトではどうか。予想がつかないレースとなる。

 激しい総合王者争いで思い浮かぶのは、1990年秋の日本GPだろう。アイルトン・セナマクラーレン・ホンダ)とアラン・プロストフェラーリ)の両雄の争いは、ポイントで優位に立っていたセナが、スタート直後の第1コーナーでプロストに衝突。両者リタイアで、最終戦の豪州GPを待たずにセナのチャンピオンが決まった。

マシンぶつかり、非難合戦となったサウジGP
 今回はフェルスタッペンとハミルトンのポイントが同点のままアブダビGPが終われば、勝利数の多いフェルスタッペンが王者となる。だが、今季は両者のクラッシュが何度も起きていて「セナ・プロ対決の再現」とも言われている。フェルスタッペンは「過去の出来事に興味はない」と一蹴し、ハミルトンも「正しい方法で勝つ。(敗れても)正しい形で負ける。全力を尽くす」と周囲にくぎを刺した。

 ところが、5日のサウジアラビアGPでは2人のマシンがぶつかった。コース外を走ったフェルスタッペンが先頭を譲ろうと減速し、後続のハミルトンが衝突。追突されたと感じたフェルスタッペンが「理解ができない」と不満を示せば、ハミルトンはフェルスタッペンが故意に急減速したと主張し、「(ルールの)限界を超えてしまっている」と非難し後味の悪さが残った。

 歴史に残る最終戦は、どちらかのマシンが(完走して)チェッカーフラッグを持って総合王者が誕生する正々堂々としたレースを期待したい。

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