3年前の夏甲子園、岩手県予選決勝の登板回避が正当?

日本プロ野球マスコミについて、その都度日和見の記事が多いが、如何にもな記事だと感じた。いや、このヒトも筑波大絡み、大船渡高時代から佐々木朗希のトレーニングは、国母監督の手を離れ、筑波大の言いなりだったとか。

岩手県予選決勝欠場の件、マメだと後にアナウンスあった。フツ~にキチンと投げ込みやっていたら、そんな時期にマメを作ったりツブしたりするコトはない。明らかな、右手指皮膚の習慣不足だ。筑波大のメンツを知らないが、キチンとした高校野球や連投への経験や見識を持たない人物達が、物理的に160キロ投げる強度鍛練と瞬発力だけをメニューにしたのだ。

ダメだと判断したなら、何故高校選抜に参加させた?県大会決勝を、投手だけでなく打者としても欠場したのに?結局、カレがチョイと投げてプイと降りた結果、奥川や西ら甲子園を戦い抜いた投手達に負担をかけた。カレに"自分だけ特別"のバカメンタルを植え付けた。

この記事に、明らかな誤りもある。松坂大輔田中将大の、メジャーでの手術や故障の原因解釈を誤っている。松坂大輔田中将大は横浜高や駒大苫小牧高で、ランニングやピッチングを高1からキチンと積んで来た。むしろ、松坂大輔は西武のなまくら練習と、メジャーの怠惰習慣でカラダを腐らせた。そして、松坂大輔田中将大もローリングスの粗悪メジャー球で松坂大輔は肩とヒジにメスを、マー君は手術を回避しフォークを減らしツーシームに転換し今も投げている。

筑波大のヒト達は、自己の甲子園級の頑張った経験のない、アメリカ式の尻馬乗りだろう。花巻東の佐々木監督は、大谷に瞬発力系に偏らず持久力系のトレーニングもバランス良く課した。佐々木朗希と大谷翔平のカラダつきを見れば、一目瞭然だ。大谷翔平は、3年春の甲子園に右足太腿肉離れしていながら出場し登板もし、春夏制覇の藤浪からホームランも打った。プレッシャーや消耗を乗り越える、心身の鍛練度合いに雲泥の差がある。トレーニングメニューにキチンと向き合った花巻東佐々木監督と、筑波大に丸投げ一任した大船渡国母監督の明確な差があった。

高校時代からチームの勝敗を背負い、勝利を目指して投打に向き合い続けた大谷翔平と、自分の出番を監督や筑波大に委ねてその出番だけ頑張る姿勢の佐々木朗希や日本シリーズを最初から出番の2戦と区切った山本由伸のメンタルとでも雲泥の差がある。

佐々木朗希も、出番は頑張る。出番を与える井口監督が、外人いない楽天、山川&森のいない西武、宗&杉本のいないオリックスと、比較的楽な相手に投げさせている。甘やかしでしかない。次は、柳田&栗原のいないソフトバンクだろう。

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賛否を呼んだ佐々木朗希、「決勝戦回避」の“真相”。国母監督の決断を正当化した完全試合<SLUGGER>
4/14(木) 17:00 Yahoo!ニュース
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歴史的な完全試合を成し遂げた佐々木。今こそ振り返る、県予選決勝を回避した“あの選択”の意義。写真:産経ビジュアル
 4月10日のオリックス戦、佐々木朗希(ロッテ)はプロ野球28年ぶりの完全試合を達成した。わずか105球で歴代最多タイとなる19三振を奪い、13者連続奪三振という前人未到プロ野球記録も樹立した。今年で21歳、そしてプロ野球選手としてはまだ細いその身体つきを考えても、これから数多くの大記録を積み上げていく可能性は高いだろう。

【動画】佐々木朗希が19K完全試合達成! 全ハイライトがこれだ

 この快挙によって再びクローズアップされているのが「高校時代の起用法」についてだ。2019年夏の岩手大会決勝、大船渡高を指揮する国母陽平監督は、エースの佐々木を登板させることなく花巻東に大敗。甲子園出場を目前にしてのこの采配に賛否両論が巻き起こる大騒動となったのだ。

 今回、佐々木が大記録を達成したことで、この判断が正しかったという意見がある一方、起用しなかったことと佐々木の成長について明確な因果関係はないという声も少なくない。前者の意見では斎藤佑樹(元日本ハム)や安楽智大楽天)のように、甲子園で大活躍しながらその後故障に苦しんだ投手の例を挙げ、後者の意見では松坂大輔(元西武)や田中将大楽天)のように高校時代に多くの球数を投げてもプロで超一流の成績を残している投手がいることを主張する声も聞かれる。

 大阪桐高蔭の西谷浩一監督は「甲子園は掛け算で選手が成長する場所」とも話しており、佐々木が甲子園に出場していたらもっと凄い投手になっていた可能性は否定できない。逆に松坂や田中が高校時代に無理しなければプロ入り後の故障もなく、日本でもメジャーでももっと凄い数字を残していたかもしれない。

 しかしそれらはすべてが仮定の話であり、佐々木やここで挙げた投手たちが現実とは異なる高校時代を送った時の姿はすべて想像するしかなく、どちらが正解という話でもないだろう。ただ確実に言えることは、3年前の岩手大会決勝で国母監督が佐々木を登板させても、登板させなくても批判の声は上がったということだろう。

 佐々木はこの決勝戦の前までに4試合に登板しており、4回戦の盛岡四高戦では延長12回完投、194球を投じている。それから3日後に行われた一関工高戦でも129球で完封し、決勝戦はそれから休養日なしの連戦で臨むスケジュールだったのだ。

 以前の高校野球では短期間でこれだけの球数を投げることも珍しいことではなかったが、近年の風潮を考えれば、決勝にも先発させていたら「酷使」として批判する声は上がったはずである。温存してもバッシング、投げさせてもバッシング、それはあたかも倫理観のジレンマを問う『トロッコ問題』のような状態だったのだ。

 もうひとつ確かなことは、国母監督が「個人的な感覚」に頼って登板の判断をしたわけではないということである。

 国母監督が大学時代プレーしていた筑波大は、スポーツ科学の分野において国内屈指の研究機関だ。同大野球部で指揮を執りながら研究を重ねている川村卓准教授に、国母監督は当時から佐々木について相談しており、身体の状態も逐一チェックしている。肉体の成長がまだ止まっていない状態で出力を上げることは危険と判断し、高校日本代表候補合宿で163キロをマークした後は明らかに力を抑えたピッチングに終始している。

 また、佐々木の起用法は過保護で、成長の機会を与えなかったという声もある。しかし前述したように、決勝戦の前では登板を重ねており、2年夏の盛岡三高戦でも一人で142球を投げ抜いている。それを考えると、決して“投げさせなさすぎ”だったということはないだろう。

 佐々木の才能を生かしてチームが勝つことをとにかく考えれば、有無を言わさずに決勝戦でも先発起用していただろう。この前年には吉田輝星が甲子園で“カナノウ(金足農)フィーバー”を巻き起こしたことを考えれば、佐々木と心中する選択も当然考えられたはず。古き良き高校野球、甲子園を望むのであれば、それも正解だっただろう。

 ただ国母監督はそうではなく、あらゆる科学的なアプローチを行った上で、「目の前ではなく将来を考えて」判断したということである。

 そして冒頭でも触れたが、どちらが正解という話ではない。ただ、国母監督の将来を考えての判断に対して、佐々木は今のところ完璧に応えているということを称賛すべきではないだろうか。18歳にして重い荷物を背負ったにもかかわらず、その期待を裏切ることなく成長し続けているのは見事という他ない。

「正解は選ぶものではなく自ら作るもの」。あの完全試合でのピッチングは、“令和の怪物”からの無言の声が聞こえてくるようだった。

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している

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