千賀だけか?タマ数制限への異論。

今の日本、怠惰搾取好き放題なアメリカ式理論をどの分野でものべつまくなしに取り込み、破綻や混沌を招いている。どの分野でも、アメリカやヨーロッパをあるべき姿と思い込み、日本独自の姿を描けず、丸々取り込むコトを理想とする極論学者の都合良い端論を、勉強してない政治家や官僚や管理者らが言いなりになった。今の野球に於ける、ノースロー含むタマ数制限や瞬発力系>持久力系トレーニングの流れも、アメリカの姿を丸々取り入れた結果だ。

アメリカが理想像として正しければ、そうして良かったかも知れない。しかし、アメリカが描く理想として正しいか?

アメリカには日本と違って、ハイスクールでの甲子園的大会はない。同年代テニスプレーヤーのように、心身鍛練の目標はない。野球を志す選手は、大学やMLBマイナーキャンプでトレーニングするが体力や体格任せ、負担の少ない理想的投げ方などを身に付けない。だから、数年後に故障や手術するコトを織り込み済みなのだ。あの粗悪ローリングスボールや怠惰トレーニングとセットで、アメリカ市場は、トミー・ジョン手術のファームなのだ。

そんなアメリカに倣うのが、正しい姿か?

本来、心身鍛練と共にある程度投げ続けるコトで、理想的投げ方や故障しにくい投げ方をマスターし、コントロールや変化球を磨き、全力投球を続けなくても7・8分で抑えるスキルを身に付ける。それは、日本の中学高校野球の負け即終了の状況を勝ち抜くための必須スキルだ。中学高校までに心身を作っていなければ、以後の更なる鍛練への基礎ができないのは、勉強や他のスポーツも一緒だ。

今の選手も指導者も、野球を見誤っている。投手が、150キロや160キロ投げないといけないワケではない。投手が130キロや140キロしか投げなければ、それを打たないといけない。野球の主体は投手にある。長谷川や上原は140キロしか出なくても、メジャーで長く投げ続け、クローザーも務めた。そんな投球は、キチンと投げ込まなければ身に付かない。

しかし、タマ数制限への異論、誰も唱えていない。今回の千賀以外、見たコトない。勉強やスポーツは、自分で学び、自分で努力し、自分で身に付けるモノだ。

桑田や小宮山などは、東大や早大や筑波大などの運痴理論に取り込まれてしまった。日本がアメリカ市場に続くトミー・ジョン手術ファームにされないため、アメリカはアメリカ、日本は日本のキチンとした姿を確立するのが、野球に限らず他のスポーツや勉強に於いても求められる姿勢なのだ。

 

 

 

 

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高校野球の球数制限「果たして正しい選択なのかな」ソフトバンク千賀滉大が異論…そして解決策も
7/5(火) 6:50 Yahoo!ニュース
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ソフトバンク千賀滉大
 ソフトバンクの千賀滉大投手(29)による月1コラム「進化論」の今季第3弾が4日、届きました。今回は日本の夏の風物詩ともいえる「高校野球」をテーマに思い出を振り返りながら、自身の高校時代には存在しなかった「球数制限」の是非について持論を展開。思いの丈を熱く語ってくれました。

【写真】「最後の夏の思い出はゼロに近い」蒲郡高時代の千賀滉大

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 こうやって西スポでコラムを書かせていただくのは今回が3回目ですが、なかなか慣れないのが現状です。いつも、何に焦点を絞って書けばいいのか悩みに悩むのですが、やっぱりまずは自分の状態について話せる範囲で話した方がいいのかな。

 正直、もどかしい思いでいっぱいです。それしかありません。今年は自分の持てる力を100%ぶつける覚悟で燃え上がってシーズンに入ったのに、万全な状態でマウンドに上がれる機会があまりにも少なくて。

 ファンの方は「しっかりやってくれよ」と失望されているかもしれません。また、そう思われるのも当然かなとも思っていますが、何より自分自身そういう思いが強いです。マウンドには立てているけど、戦いの舞台には立ててないというか。とにかくもどかしい思いの中、必死にやりくりしている感じが続いてます。

 だからといって努力を怠るのではなく、現状を真摯(しんし)に受け止め、やれることをしっかりやる。その思いで、次の登板に向けた準備を進めています。任された試合で、今の自分が持てる力を全て出し切る。チームに勝ちを持って来る投球を全力でやり遂げたいと思います。

 さて、夏といえばやっぱり高校野球ですかね。地方予選も始まったみたいですしね。ちなみに自分の最後の夏は初戦は勝ちましたが、続く試合で敗れました。初戦は先発投手をして完投したけど、160球くらい投げたのかな。

 それもあって2戦目はレフトで先発したんですが、打球が飛んできた記憶はなくて。やったのはセンターのカバリングだけって感じで。その後、3イニングほど投げたのかな。走者は出さずに終わったと思うけど、チームは敗れました。だから、最後の夏の思い出はゼロに近いですね…。 

春の県大会も実はベンチ外でした。当時は2、3年生で部員は20人ちょっとだったんですが、投げたら肩が痛い、投げたら肩が痛いの繰り返しで、背番号をもらえませんでした。

 でも、その時から140キロは投げていたので、一応、プロのスカウトの方が見に来られてはいました。ただ、その時はそこまでプロに行きたいという思いはなく、単純にいい選手になりたいという思いだけだったので、大学に行って、それからプロに行ければいいなという考えでしたね。

 今の高校野球って「球数制限」があるじゃないですか。すごく難しい問題ですよね。例えば、プロや大学、社会人といった上のカテゴリーで野球を続ける人にとっては、体を守るという点では非常に意味のあるルールだとは思うんですが、それ以外の人たちにとってはどうなんだろうって。

 恐らくですが、大半の人が高校野球で野球には一区切りをつけると思うんですよね。それなのに高校球児全員を対象に「球数制限」を設けるのって、果たして正しい選択なのかなって。

 もちろん、私生活に影響が及ばないようにといったケガ防止の意味合いもあるんだろうけど、自分が球児の立場だったら1試合に全てをぶつけたいと思うだろうなって。特に自分の場合は野球強豪校とかではなかったので、そういう思いが強くなっちゃいますね。

 だから、もっともっと球児たちの生の声を聞いてあげてほしいなって。主役は他でもない、球児ですからね。当然、それを守るのが大人なんだろうけど、ルール作りをするからにはしっかり現場の声、思いをくみ取ってあげられる関係性であってほしいですね。

 個人的には、もっとゆとりを持った日程にすることが一つの解決策になるのかなとは思います。甲子園大会だと移動や宿泊費など予算の問題もあったりして難しいのかもしれませんが、地方予選だと6月くらいから始めれば、身体的負担は確実に今より軽減されると思いませんか?

 いずれにしろ難しい問題であることには変わりありません。人によってベストアンサーも変わってくるでしょう。その上で球児たちには悔いの残らないよう、全力を出し切ったと言える夏にしてほしいですね。(ソフトバンクホークス投手)
西日本スポーツ

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