堀内恒夫、カレが言うべきはソレではない!

堀内恒夫沢村賞選考委員長の立場で山本由伸についてコメントしたのだが、今日のピッチングについてだけなら、ソコいらの野球解説者のモノと何の変わりもない。

本来、カレがコメントすべきコトは、前日第5戦の件だ!

「ベンチ入りしていながら、一体何をしていたのだ?第6戦の先発は見えていたのだから、登板する気がなかったのならベンチ入り枠の浪費に過ぎない。」エースのクセに、第5戦8回裏「田嶋を降ろすなら、自分が行く!」と言うべきだったと。巨人V9時代、堀内恒夫は実際やっていたのだから、言う資格もある。

大笑いな話、第5戦中継か抑え、第6戦先発完投、第7戦抑えと3連投して逆転日本一やって見せれば、堀内恒夫や故村田兆治ですら唸らせるコトがデキたんじゃないの?もちろん、抑えるスキルがあってこその話だが。

今日、阪神村上頌樹の逆で、オリックス宮城大弥もデキ良くなかったら、山本由伸が出たら良いのだ!あのセ・リーグ星野中日と長嶋巨人の最終戦、槙原⇒斉藤⇒水野と繋ぎ、最後に桑田が出て来たり、原巨人と渡辺久西武の日本シリーズ第7戦、西口⇒涌井⇒石井一に継いで(第6戦先発勝利した翌日)岸が8回まで抑え、最終回だけグラマンに譲ったのにダブる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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堀内恒夫さんが5回から別人の投球をしたオリックス・山本由伸を絶賛「よりどころになる球を見つけるのが一流投手の証し」
11/5(日) 6:00 Yahoo!ニュース
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2回1死一、三塁、中川圭(手前)の犠飛に雄たけびを上げる山本
◆SMBC日本シリーズ2023第6戦 オリックス5―1阪神(4日・京セラドーム大阪)

 「SMBC日本シリーズ2023」第6戦はオリックスが逆転勝ちを収め、対戦成績を3勝3敗として2年連続の日本一へ逆王手をかけた。先発・山本由伸投手(25)が9安打を浴びながら138球を投じ、シリーズ新記録となる14奪三振で1失点完投。6回途中7失点KOされた第1戦のリベンジを果たした。運命の第7戦はオリックスが宮城大弥投手(22)、阪神は青柳晃洋投手(29)が先発する。

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 「どうした!? ヨシノブ」。山本と言えば、圧倒的な沢村賞投手だよ。日本のエースだよ。その投手が、中盤まで本来の投球を取り戻せないまま、もがいた。「いったいどうした?」。俺はそう叫びたくなったよ。

 第1戦はエースらしくなかった。フォークが多く、よそ行きの投球をしていた。この投手のよさは155キロを超えるスピードはもちろんだが、キレのあるストレートにある。さすがにシリーズ2度目の登板になったこの日はストレートを多めに使ってきた。

 しかしだ。そのストレートが右打者の内角にシュート気味に入って来た。意図していたわけではないと思う。体が突っ込んでいるから、腕が横回転になっていたのだ。本来の伸びのあるストレートとは明らかに違った。走者が三塁まで行くと力がこもった投球をしたけど、そこまでは“本物の沢村賞投手”の面影はなかった。

 しかし、このまま終わらないのが山本由伸という投手のすごさだよ。フラフラしながらも、4回のピンチを断った。そこで気がついたのだと思う。「フォークを空振りしない。狙われている」。前半に取った三振は膝元から落ちる球。打たれたのは甘く入ったフォークやシュート気味に入ったストレート。フォークはストレートとともに武器だから、捨てるわけにはいかない。「それよりも今日、自分の一番いい球は何か」。よりどころになる球を見つける能力を一流の投手は身につけている。山本が探し当てた球はストレートだ。

 5回。これが同じ投手かと思うほど、別人のような球を投げ始めた。シュート回転する球もなくなった。左打者の外角にはシュートする球が行ったが、これは意識して投げた球だろう。右打者にも左打者にも、内角を突いたストレートは素晴らしい回転をしていた。ギアも上げて、奪三振のペースは一気に上がった。結局、138球を投げて完投した。「こちらに来た流れを変えない」。これが短期決戦のシリーズの投手起用法だ。

 オリックスは断然優位に立った。第7戦。「よそ行きの投球をしない」宮城が先発のマウンドに立つのも有利だ。流れを変える一発を打てる打者がいない阪神は、総力戦で臨むしかないだろう。(スポーツ報知評論家・堀内恒夫
報知新聞社
 
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