佐々木朗希育成の方向性、簡単に見えるが・・・。

元巨人篠塚が示す、佐々木朗希育成の方向性は、江川スタイル。クルージングしてイニングイートしつつ、ピンチないし走者出たらギヤチェンジする、終盤はラストスパート。如何にも、江川を二塁手の位置から見ていたヒトらしく、野手の見方だ。

素人目にはどんな投手でもこのスタイルに楽に対応、チェンジ可能なように思われる。しかし、そうではない。クルージングなんて、そんな練習してない。

江川のような投手、クルージングレベルを想定したトレーニング、クルージングボールでのコントロールやキレをキチンと投げ込みでレベルアップしているからできる。江川だって、上手く行かない時は3回KOとか食っていた。まして、今の投げ込みしないトレーニングでは、力の抜き度合いを調整できないのだ。

原因は、MLBスタイルトレーニングの悪しき導入だ。佐々木朗希に限らず、投げ込みや持久力系トレーニングを減らし、ノースロー基本で遠投や筋力強化や瞬発力系トレーニングにシフトしている。基本、全力投球し続ける以外の引き出しを作る練習をしてないのだ。今の投手、急激に体重増やってるヒトが結構いる。西武の高橋や中日小笠原など、結構派手に体重増やした。

佐々木朗希の場合はどうか?このカラダ、未だに持久力系を怖々やらせている。クルージング投球のメニューを足せるか?それも、クルージング投球しレベルを計りつつ、ギヤチェンジの投球に切り替える練習もしないと、一気のチェンジで故障する場合もあるのだ。

あの江川スタイル、ずっと鍛練し続けたヒトでないと度合いがコントロールできない。マー君は結構やってると言われるが、カレの鍛練レベルは高校時代から究極レベルだし、筑波大運痴学者鵜呑みの最低限トレーニングしかしてないヒト達にはメニュー追加が必要になる。

 

 

 

 

 

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江川卓氏にあって佐々木朗希にないもの “昭和の安打製造機”が示した課題とは?
6/22(水) 6:50 Yahoo!ニュース
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巨人戦で3盗塁許すも「打者を抑えればいいという思いが強いのでは」
 
ロッテ・佐々木朗希【写真:荒川祐史】
 仮に今も現役なら、“昭和の安打製造機”は“令和の怪物”をどう打つのだろうか。ロッテ・佐々木朗希投手は4月10日のオリックス戦で、NPBでは28年ぶりとなる完全試合を達成し、その翌週も日本ハムを相手に“8回パーフェクト”と異次元の投球を披露。今季ここまで11登板で5勝1敗、防御率1.70をマークしている。黒星を喫したのは、6月3日の巨人戦だけ。現役時代に巨人で首位打者を2度獲得するなど打率3割を7度マーク、通算1696安打を放った篠塚和典氏が、右腕の現在地を分析した。

【動画】「これは酷すぎる」とファンも激怒 球審がボール判定した、ど真ん中に決まった160キロの直球

 佐々木朗のストレートは軽々と球速160キロを超え、落差の大きいフォークも150キロに迫る。スライダーとカーブも持ち球にあり、74イニングで与四球9とコントロールも良い。篠塚氏は「やはり第一はスピード。あのスピードでいろいろ変化球を放られては攻略しきれないでしょう」と絶賛。中でも高速フォークについては「もともと落ちるボールをとらえるのは難しい。その上150キロ近いフォークなんて練習できないですから、実際に対戦した時にしか体感できない」と感嘆する。

 唯一敗れた巨人戦は5回5失点。佐々木朗はウォーカーに二盗、吉川には二盗&三盗を許し、足でかき回された印象が強かった。しかし篠塚氏は「今のところ、走られようが何をされようが、打者を抑えればいいという思いが強いのではないでしょうか。そこは江川(卓)さん的な考え方があると思う」と見る。

 篠塚氏はかつて二塁手として、巨人の先輩で“昭和の怪物”と呼ばれた江川氏の後ろを守ったが、走者を気にするそぶりはほとんどなかったという。「佐々木君は今後、痛い目にあうことがあれば、クイックやけん制も勉強していくでしょう」と笑う。

佐々木朗との対戦で「捕手寄りに立つと、変化球への対応が難しくなる」
 
元巨人・篠塚和典氏【写真:荒川祐史】
 佐々木朗は高卒3年目の今季、シーズンを通して先発ローテの一角を担うことに初めて挑んでいる。ロッテ首脳陣は1試合の投球数を100球程度に限定し、本人の体調に応じて登板間隔も長く空けるなど、成長途上の体に配慮している。篠塚氏は「どのボールも1球1球全力で投げている感じがする。これからは、100球の中でも抜くボールを覚えることがテーマの1つになると思う」と指摘する。

「抜くボールとは、同じ球種でも球速を変えるということ。150キロのフォークを140キロで投げたり、スライダーの場合は横滑りと縦の変化を投げ分けたり」と説明。ここでも、江川氏がお手本になると言う。「江川さんは相手打者に応じてメリハリをつけ、ここぞという所でギアを上げていました。後ろから見ていてもそれがわかる。守っていて楽しかったし、お客さんも楽しかったと思います。佐々木君にもそういう投手になってほしいし、なれますよ」と言葉に熱を込める。肩や肘への負担を軽減するためにも、“抜くボール”の習得は必須と見ている。

 ところで、現役時代に抜群のバットコントロールを誇った篠塚氏なら、佐々木朗に対してどんな対策を立てるのだろうか。多くの打者は160キロ超のストレートに対し、少しでも長くボールを見ようと、バッターボックスの後ろ(捕手寄り)に立つが、篠塚氏の発想は逆だ。

「私なら前(投手寄り)に立ちます。そしてミートポイントを少し前に想定します。速球に対する感覚は、打席に立つ位置を変えたくらいでは変わらない。後ろに立つと、変化球への対応が難しくなります。前に立てば、フォークが来た時に落ちる前に叩くことができると思います」と話す。そして「打席に立つ位置を変えれば、捕手に考えさせることもできる。前に立てば、変化球を避けて速球を増やしてくるかもしれません」と付け加えた。時空を超えた佐々木朗との対決。想像するだけでも楽しい。

 佐々木朗はまだ20歳。パドレスダルビッシュ有投手や楽天田中将大投手、巨人時代の後輩だった槙原寛己氏や斎藤雅樹氏も年々、下半身が逞しさを増していったという。「そうなれば、佐々木君は絶対に170キロは出しますよ」と未来の姿を思い描いている。
Full-Count編集部

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