締めはラーメン?ワタシは相手がラーメン好きなら、或はオトコ同士ならあるけど、相手がラーメン好きでない場合もあるから、福岡同郷のヒトでない場合は積極的にやらない。アイスクリームやかき氷とか冷たいものの場合もあるし、プリンやクレープなど甘いものの場合もある。
また、締めの気分になった時に、近くに何の店が近くに目につくか、ではないかな?ダラダラ店を探して歩き回るほど、気分的にシラケるモノはない。
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シメのケーキなんて信じられない? 飲んだ後のラーメンが「美味しく感じすぎる」理由が判明!
2022.8.24
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飲み会の後、シメのラーメンが食べたくなるのはなぜでしょうか? これはアルコールによって、高カロリーで水分たっぷりのものをとるよう、脳の視床下部が指令を出すためです。
飲み会後のシメのラーメン、やめられないのはなぜ?
「最後のシメは、やっぱりラーメンだな」
「なんだか無性にこってりした物が食べたいわ」
さんざんお酒を飲んで、料理もいっぱい食べて満腹なはずなのに、どうして「シメの一品」を食べたくなるのでしょうか。しかも、ラーメンを筆頭に炭水化物が多く高カロリーなものを求めてしまいがちです。食べ過ぎは良くないとわかっているけど、今日だけはいいか……と自分を甘やかし、「後悔先に立たず」を繰り返している方も多いようです。
私たちの食欲をコントロールしているのは、脳の視床下部というところです。また視床下部は、体内の水分量を保つ役割も果たしています。お酒を飲むとシメ料理を食べたくなる理由は、お酒に含まれるエタノールと脳の関係にあるようです。
お酒を飲むほど体は渇く? ラーメンやお茶漬けが恋しくなる理由
お酒の大部分は水ですので、たくさん飲めば飲むほど、体にたくさんの水がはいっていくはずですね。ところが意外なことに、お酒を飲むと、のどが渇くのです。それには3つの理由があります。
第一に、お酒に含まれるエタノールには、脱水作用、つまり体の組織から水分を引き抜く作用があります。キュウリや白菜に食塩をかけておくと水分が抜き取られて漬物ができるのと同じように、エタノールは体のすみずみの組織や細胞から水分を引き抜きます。
第二に、エタノールには抗利尿ホルモン(バソプレシン)の分泌を減らす作用があるので、お酒を飲んだときは、体の水分が尿としてたくさん体の外に出てしまうことになります。
第三に、お酒を飲むと、体がポカポカと温かく感じるようになります。熱く感じると汗をかきやすくなり、さらに体から水分が失われることになります。
こうしたエタノールの作用のため、水だけを飲んだときよりも、お酒を飲んだときの方が、体内の水分が失われ、のどが渇きやすくなるのです。そして、のどが渇くと、それを解消しようとしてついついまたお酒を飲んでしまいます。渇いては飲み、渇いては飲み……切りがないですね。
結局のところ、飲み会が終わった後は、体内は水不足になりがちです。このため、スープ主体のラーメンやお茶漬けが欲しくなるのです。
お酒を飲むとエネルギー不足に……視床下部からの指令で食欲がUP!
お酒に含まれるエタノールは、胃や腸から吸収された後、肝臓で代謝され、アセトアルデヒドそして酢酸へと分解されてから、体外へ排泄されます。このときの酵素反応が進行するためにはエネルギーが必要なので、たくさんお酒を飲んだときに多量のエタノールを分解するのには、たくさんのエネルギーが消費されることになります。
そして、エネルギー源となる血液中のグルコース濃度(血糖値)は低下します。要するに、「ガス欠状態」になるのです。
これを補うために、脳の視床下部にある食欲の中枢が指令を出して、食事をとるように促します。お酒を飲むと、食が進み、ついつい食べ過ぎてしまうのはこのためです。
飲み会が終わった後、もうこれで食べるのは最後、つまり「シメ」となったときには、できるだけ高カロリーで、エネルギー補給にもってこいの、コッテリしたラーメンや甘いものを食べたくなってしまうのです。
満腹なのになぜ入る? お酒が原因で鈍る満腹感
さらに、お酒に含まれるエタノールには、食欲を促すだけではなく、満腹感を鈍くする作用があるようです。
脳の視床下部にある満腹中枢の神経細胞はグルコースのセンサーをもち、血糖値が高くなると活動が高まるようにできています。また血糖値が高くなると、腹部にある膵臓からインスリンというホルモンが出て、満腹中枢のグルコース感受性を高め、満腹感を生じます。満腹感が得られれば、私たちは食べるのを止めます。
ところがお酒を飲むと、エタノールの作用によってインスリンの働きが低下し、満腹中枢のグルコースに対する感度が低下します。その結果、糖分をとっても、なかなか満腹感が得られなくなります。だから、満腹感を得るために、さらに何かを食べようとしてしまうのです。
ラーメンだけではない飲み会後のシメ。食べたくなるものは十人十色
以上のような理由で、飲酒後は食欲が増し、高カロリーなものを食べたくなりますが、何を食べたくなるかは、人によってだいぶ違うようです。
筆者はラーメン派です。ケーキはそれほど好きではないので、飲み会の後にケーキをほおばる方を見て「信じられない…」と思います(お互い様ですが)。やはり普段からの好き嫌いが、シメにも反映されているのでしょう。
ただラーメン派の筆者も、毎回ラーメンと言うわけではなく、若い時は牛丼やうどんもよく食べていました。これは、日によって飲食したもの、体調などが違うため、体が欲するものが変化するためでしょう。
最近は、健康診断の数値が気になる年になり、シメは我慢するか、少々のお茶漬けに留めるように心がけています。みなさんはどうですか。
阿部 和穂プロフィール
薬学博士・大学薬学部教授。東京大学薬学部卒業後、同大学院薬学系研究科修士課程修了。東京大学薬学部助手、米国ソーク研究所博士研究員等を経て、現在は武蔵野大学薬学部教授として教鞭をとる。専門である脳科学・医薬分野に関し、新聞・雑誌への寄稿、生涯学習講座や市民大学での講演などを通じ、幅広く情報発信を行っている。
文:阿部 和穂(脳科学者・医薬研究者)
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