マツダファミリアロータリークーペ

マツダファミリアロータリークーペ、ワタシにとってこの型のファミリアは特別だ。ワタシの父親が免許を取って、最初に買ったクルマが、ロータリーではないがフツ~のエンジンのファミリアだった。当時福岡に住んでいたが、シェイクダウンで熊本の阿蘇山に行った。このクルマの時は4MTだった。以後、子供4人になり6人家族が乗るクルマが必要になったため、父親はニッサンセドリックのコラムシフトATに買い替え、以後セドリックを乗り継いだ。

当時は国産車にターボもなく、軽でなければ2サイクルもなく、マツダのロータリーだけが唯一スペシャルなエンジンだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ハコスカGT-R」と名勝負! マツダ「ファミリア ロータリークーペ」は夢のREを身近にした傑作でした【国産名車グラフィティ】
7/16(日) 20:11 Yahoo!ニュース
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ロータリーの実力を見せつけ身近な存在とした1台
 
フロントにはおむすび形のロータリーマークがついている
ロータリーエンジン初搭載車の「コスモスポーツ」を148万円で世に送り出したマツダ。1968年に登場した第2弾の「ファミリア ロータリークーペ」は70万円とグッと身近なクルマとなった。ロータリーエンジンの普及車と言っても過言ではない。さらにモータースポーツにも参戦し、実力の高さもアピールした。

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海外レースで3Lエンジン搭載車を猛追
ロータリーエンジン(以下RE)は、100年の歴史を誇るレシプロエンジンに果敢に挑んだ。その真価と成果が問われるのは過酷なレースの世界である。東洋工業(現・マツダ)は1968年7月にRE第2弾のファミリアロータリークーペを発表した。翌8月にはコスモスポーツが西ドイツのニュルブルクリンク84時間レースに挑戦し、デビュー戦で4位入賞を果たしている。

1969年からの主力はファミリア ロータリークーペに。初陣のシンガポールグランプリで圧巻の速さを見せ、7月のスパ・フランコルシャン24時間レースでは5位と6位、これに続くニュルブルクリンク84時間レースでも5位入賞を飾っている。

その1年後の1970年のニュルブルクリンク24時間レースにはサイドポートからペリフェラルポートに手直しした10A型REを、240psまでパワーアップして送り出す。3LエンジンのBMWやレース巧者のアルファ ロメオと互角に渡り合い、一時はトップ4のなかの3台をロータリークーペが占め、レース関係者と報道陣は色めき立った。

最後にトラブルに見舞われて4位が最上位に終わったが、REのパワフルさを強烈に印象づけている。

活躍は海外だけにとどまらない。日本のレース界でもC10型「スカイラインGT‒R」を相手に、レース史に残る名勝負を演じた。とくに直線の長い富士スピードウェイでは俊敏な立ち上がり加速を見せ、片輪を浮かせてのコーナリングが注目された。

ファミリア ロータリークーペが初めて姿を見せたのは、1967年秋の第14回東京モーターショー。「RX85」の名で展示され、1968年7月に正式デビューを飾る。搭載するのは、コスモスポーツから譲り受けた単室容積491cc、総排気量982ccの10A型2ローターREである。

扱いやすさを重視して10psディチューンされ、最大トルクは13.5kgm/3500rpmに高められている。最高出力は100ps/7000rpmだが、805kgという車重のため加速は力強い。しかも高回転まで軽やかに回って静粛性も高いので、オーバーレブを予防するため7000rpmで警告ブザーが鳴った。トランスミッションは4速MTで、連続最高速度は180km/hである。

ロータリー搭載車だけに与えられた専用の内外装アイテム群
エクステリアは、ベースとなった2代目ファミリアに準じたスタイリングだ。だが、ブラックアウトしたハニカムグリルに変更し、誇らしげにおむすび形のロータリーマークが付く。リアコンビネーションランプも丸形2連の専用デザインだった。

サスペンションはフロントがストラット式、リアはリーフスプリングによるリジッドアクスルだ。安定性を高めるためにアンチロールバーを装備する。多くの補強を行ったが、REパワーを持て余す場面があり、ドライバーを悩ませた。ブレーキはフロントがディスクブレーキ、リアはリーディングトレーリングだ。

インテリアは、ベース車のファミリアと大きく異なる。最大の特徴は、コスモスポーツの流れを汲むT型ダッシュボードの採用である。全面をソフトパッドで覆い、ブラックアウトしてスポーティ感覚を巧みに演出した。センターコンソールには3つの丸形メーターを並べ、最下段に4速MTの短いシフトレバーを組み込んでいる。ちなみに0-400mは16.4秒で走り切った。

フロントシートはコスモスポーツと同じように千鳥格子のチェック柄で、ヘッドレストも装備されている。シートベルトも標準装備だった。リアシートは3人がけだが、足元、頭上ともに余裕があり、実用的だ。

70万円というリーズナブルな価格で売り出したファミリア ロータリークーペは、クリーンヒットを放った。そして、1969年7月には羊の皮を被った狼的なスポーツセダンを投入する。4ドアの「ロータリーSS」だ。スペックは魅力的だったが、インパネは「ファミリア1200クーペ」に準じたシンプルなものだったから、残念に思うファンも多かった。そこでT型ダッシュボードを備えた上級の「ロータリーTSS」を追加している。

1970年代になるとファミリアにプレストのサブネームが加わり、1973年夏まで販売が続けられた。夢のREを身近な存在にし、走りの愉しさを教えてくれたのがファミリア ロータリークーペとロータリーSSだ。

ファミリアロータリークーペ(M10A)
・年式:1968
・全長×全幅×全高:3830mm×1480mm×1345mm
ホイールベース:2260mm
・車両重量:805kg
・エンジン:10A型 2ローター
・総排気量:491cc×2ローター
・最高出力:100ps/7000rpm
・最大トルク:13.5kgm/3500rpm
・変速機:4速MT
・サスペンション(F/R)ストラット・コイル/リーフリジッド
・ブレーキ(F/R)ディスク/リーディングトレーリング
・タイヤ:6.15-13-4PR

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