江川卓、投手不向き?単に人生選択を誤っただけ!

江川卓、本人は本来性格的に投手に不向きと述べているが、恐らく、全く自己分析を誤っている。人生のアチコチで、与えられた選択肢に対し全部間違ったため、全てが暗転しただけの話だ。カレ自身のリサーチ力や聞く力や聞ける人間関係の低さ狭さの問題であろう。

比較的早く成長し、早期に才能を発揮した江川卓作新学院高時代から完全試合始め、数々の記録を残し、甲子園で勝ち上がれなかったがインパクトを残した。ココまでは、悪くない選択だった。

第1は高卒時のドラフト。

阪急に1位指名されていたのに、会いもせず入団交渉すら拒否した。阪急⇒オリックス、拒否されると撤退も早い。新垣渚の時の三輪スカウト自殺のようなコトも起きた。当時の阪急、西本監督下でパ・リーグでトップを争うチームであり、全盛期の山田や足立や長池や加藤に新人山口が入る時期だった。野球に集中・競争するには最高の環境だった。

プロ入りするなら、家族親族がマスコミで知る球団でプレーしたい希望だったらしい。しかし、本人が大学で勉強する気はなくプロ入りの腰掛でしかないコト、野球選手の全盛期選手寿命考えたら、カラダのピークをなまくら大学野球で過ごす選択に一理もなかった。案の定、大学で右肩疲労骨折し、一文の稼ぎもないまま野球がデキなくなるリスクを負って、トレーニングすらサボり、過剰なまでの投げ惜しみ理論の基礎を作ってしまった。

第2は大卒時のドラフト。

クラウンライターライオンズに1位指名、年齢的に考えれば入団やむなしが、不可避な選択のハズだった。しかし、ドラフト前から弁護士や船田代議士まで記者会見してまで、"意中は巨人"と大々的に噴いた。クラウンライターとの交渉も拒否し、ハワイでノビノビダラダラの浪人生活を1年過ごした。この愚選択は、後の元木や菅野にも学ばれるコトなく引き継がれた。22歳にもなって、心身に厳しい勝負や鍛練から1年遊んだツケは、大学での負傷と並び、致命的なマイナスになった。

第3は1浪入団顛末。

まず前年ドラフト交渉期限切れのドラフト会議前日、弁護士を伴い急遽帰国して巨人と空白の1日契約を発表したが、金子コミッショナーに却下された。弁護士や船田代議士の肩入れ入れ知恵によるモノだが、安乗りするバカさは所詮、菅義偉と同じ法大2部だ。巨人はドラフト会議をボイコットし、補強機会を失なった。松沼兄弟は西武に奪われ、鹿取以外有効な補強はなかった。会議で、阪神江川卓を1位指名した。江川サイドは、再度の浪人も辞さない意思表示をした。金子コミッショナーが巨人ファンの本音を表し、MLBではフツ~にやってた新人のサイン&トレードを提案した。NBAでも、ペニーとウエーバーの新人交換トレードすらあったし。江川卓小林繁とのトレードで巨人入団した。しかし、江川卓と巨人は日本中を長く敵に回し、江川卓はチーム内に王貞治を筆頭にする敵を作った。金子コミッショナーも辞任した。こんな状況で巨人入団して、マトモに働けるワケがない。王を筆頭にした反江川選手達、以後の2年、江川の試合には無気力試合を続けた。江川は、自らの力で勝つしかなかった。1年目は2ケタ勝てず負け越したが、2年目は最多勝を獲った。だが、3年リーグ優勝デキず、長嶋茂雄監督は辞任した。

第4は巨人での選手生活。

長嶋茂雄監督時代の地獄の伊豆キャンプ以降、野球選手として心身鍛練するコトなく、シーズン中にすらCM撮影にうつつを抜かし、4年目のCM撮影中に機材が右肩に当たり、以後の選手寿命を縮めた。江川卓は長身の割に、手が小さく指が短い。だから、杉下コーチが指導したフォークには向かず、スライダーに手を出した。スライダーのせいで、手首の動きが硬くなり、ストレートやカーブのキレが落ちた。ちゃんと勉強していれば、本来はストレートの回転数を活かすチェンジアップを習得し磨くべきだった。

第5は巨人での選手関係。

V9後の巨人、親長嶋派と王派に分かれた。江川は当然長嶋派、藤田監督の間は幾分平穏だったが、王が監督就任してからは再燃した。王は、江川でなく西本、西本がダメなら水野や桑田をエースにしようとした。当時若手で先輩の荷物係をしていた水野に、イタズラとはいえ、ホームの荷掛フックにバッグを繋いだまま水野に渡した。水野は右肩を脱臼し、選手寿命を縮めた。江川対王ならまだしも、他人を巻き込んだ。ハッキリ言って、サイテー!

よくこんなに、大きな人生の分岐点で誤選択を繰り返したモノだと思う。

性格だのという問題ではない。

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江川卓氏 本来の明るいキャラをねじ曲げたのは…「99%成功しても残りの1球で全部なくなる」
9/21(木) 16:43 Yahoo!ニュース
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江川卓
 元巨人の江川卓氏(68)が自身のYouTube江川卓のたかされ」を更新。現役時代の「語録」から自身の本来の性格について明かした。

 「僕はピッチャー向きの性格じゃない」という現役時代の発言が興味深い。

 江川氏は「僕は元々陽気なんだけどピッチャーって暗い商売じゃないですか。100球投げるとして99%成功しても残りの1球で全部なくなっちゃう。負けたら4、5日暗い。それが性格的に合わない」と当時の発言理由を説明した。

 小学生の頃ははしゃぎ過ぎて女の子に嫌われるほど明るいキャラだったという。

 自身はキャッチャー向きと自認しており、ピッチャー向きの性格じゃないと発言した時も「達川みたいにおどけてる方が好きですからね」と同い年で広島の正捕手として人気者だった達川光男氏を引き合いに出していた。

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