ミドシップ2座と4WDハッチ/セダン、比べる自体が愚行では?

現行アルピーヌA110という2座ミドシップとVWゴルフRという4WD(2+2)3HBとメルセデスAMG(セダン)C434マチックという3者をワザワザ600キロも一般道と高速道路とサーキットを走らせ比較する意味が、一体ドコにある?

よほどデキ損ないか古いミドシップでない限り、走りに絡む比較で負けるワケがないだろ!逆に、この2台のハッチバックやセダンは、居住性と4WDトラクション頼みしかない。

雑誌の企画段階で、担当者が無知なのか?単に、取材締切までに自動車メーカー/ディーラーから借りられるクルマがソレしかなかっただけか?

全く無意味な愚行でしかない。

アルピーヌA110と比較するなら、ミドシップ2座としてポルシェボクスター/ケイマン、FR2座としてマツダロードスター/アバルト124、FR2+2を引っ張り出すならBMW M2しかない。この5台なら、自動車メーカー/ディーラーか関係者から借りられたのではないの?

 

 

 

 

 

 

 

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【最新スポーツカー3台と600kmツーリング:前編】置き方いろいろ「最新人気4気筒エンジン車」たちの、一般道だけでは知り得ない奥深きドライビングハイ
9/25(月) 19:01 Yahoo!ニュース
 
同じ4気筒エンジン搭載ながらその性格はそれぞれ異なる
 
アルピーヌ A110 S。シートや足まわりを考えると乗り心地はあまり期待できないと予想していたが、思いのほか快適で600㎞以上のロングツーリングも苦ではなかった。
世情に合わせてスポーツカーの世界でも小排気量化と気筒数の減少は避けられなくなりつつある。しかし、だからといってスポーツカーがなくなったり、走る楽しさを味わえなくなったわけではないことを、アルピーヌ A110 S/フォルクスワーゲン ゴルフR/メルセデスAMG C 43 4マティック の3台の4気筒スポーツカーが600km以上のロングドライブとサーキット走行を通じて実証している。(Motor Magazine 2023年10月号より)

【写真はこちら】「雰囲気」でも十分楽しませてくれるのがA110 S。回頭性も良く、安心してハンドリングを堪能できる(全6枚)

「<4気筒>で<乗って楽しいスポーツモデル>はこんなにバリエーション豊かなんだなぁ」と興味深く思った。今回ピックアップした3台は、セグメント、クラス、キャラクターがまったく異なる。

フォルクスワーゲン ゴルフRはいわずと知れた、Cセグメントハッチバックベンチマークとして存在し続けるゴルフのスポーツモデル。4WD(4モーション)で、左右後輪のトルク配分を制御するRパフォーマンストルクベクタリングを装備。さらに4モーションと連携して統合制御する電子制御システムも採用する。

メルセデスAMG C43 4マティック(以下、C43)。メルセデスAMGの特徴は、ひとりのマイスターが1台のエンジンを手組みする「One man,One engine」が伝統であり、C43の直4エンジンとして初めてこのマイスター制により手がけられたものだ。また、F1由来の技術である「エレクトリックエグゾーストガスターボチャージャー」が採用される。

そしてアルピーヌA110 S。かつてラリーで活躍したA110ベルリネットのDNAを継承し、新たな次元へと進化させた。軽量高剛性のアルミモノコックボディ、F1由来のエアロダイナミクスが特徴的な、ミッドシップエンジン&リア駆動の真のスポーツカーだ。

標準車、GT、S、Rの4グレード展開で、Sは専用のサスペンションチューニングやカーボンルーフを採用。一般道からサーキットまで楽しめるスペックとなっている。

スポーティモデルながら一般道での走りは全車快適
まずは一般道と高速道路を走る。ゴルフはR、「R」の名から構えて乗ると拍子抜けするほど、一般道ではホッとする乗り味だ。標準車よりはダイレクトに路面を拾う向きはあるが、「ホットハッチ」という表現は似つかわしくないほど穏やかで、上質感がある。操作系は一見シンプル。だが、インフォテインメントの使い勝手はあまり良くない。

このシーンではC43もスポーツモデルの印象はない。乗り心地も良く「きわめて快適なセダン」だ。メルセデスをよく知る人はともかく、「これがスタンダードモデルです」と言われても納得してしまうだろう。

高速道路はACCで安心かつ快適に走れる。ところが、ドライブモードを2つのスポーツモードのうち「S」にするとかなりスパルタンな印象となり、乗り心地も変化する。不快とまではいかないが、高速道路であえて「S」や「S+」を選ぼうとは思わないほど足まわりが締まる。そしてようやく、単なるセダンではないという気配を感じる。

A110 Sは、見紛うことなきスポーツカーだ。よって、一般道では、ほかの2台とは明らかに異なるドライブフィールだ。でも、一般道でも高速道路でも、路面からの入力はダイレクトだが、まったく苦にならない乗り心地なのだ。

路面の継ぎ目で跳ねるようなこともない。トリコロールカラーを各所に取り入れた、シンプルでオシャレなインテリアも居心地が良い。ゴルフRやC43は液晶メーターになってここぞとばかりに機能を詰めんだ感があるが、A110 Sは、インパネもシンプルで、走行モード切り替え時も含め、グラフィックがとても美しい。

シフトダウン時にはマフラーからパンパン!
さて、続いてはワインディングロードに入っていく。ここでのゴルフRの動きは予想とは異なるものだった。FFっぽくも4WDDっぽくもない、まるでミッドシップかと思うような、ドライバー中心のヨーの出方、ロール感なのだ。もちろん、回頭性も良く、安心してハンドリングを堪能できる。

C43は、走行モードが快適性重視の「C」だと「ちょっとロールが大きいかな」と感じ、「S」にすると、路面のあたりの滑らかさは維持しながらロールは抑えられる。そして「S+」では、俄然スパルタンな印象となり、路面のオウトツを拾うザラザラした乗り心地にはなるが、走って楽しい感覚は増す。低速域から滑らかな加速が気持ち良いが、ブレーキのソフトなタッチにやや違和感を覚えた。 

A110 Sの走りは、ソリッドな感じだが、荒れた路面でも突き上げはなく、ステアリングの剛性感も高い。そしてヒラヒラと舞うようにコーナーを駆け抜ける感覚の走りが心地良い。ハンドルの「S」ボタンを押すと、シフトダウン時にマフラーからパンパン音が出たり、エンジンサウンドが変わったりと、一般道においてモードの差が一番わかりやすい。

本格的スポーツカーの場合、公道ではパフォーマンスを引き出せずかえってストレスを感じることもあるが、A110 Sは「雰囲気」でも十分楽しませてくれるのだ。(文:佐藤久実/写真:永元秀和、井上雅行、根本貴正)
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