992GT2RS

992GT2RS、今の市販ポルシェの最高峰として、ニュルブルクリンクでも最高タイムをマークした。

中身は、今になってシルエットフォーミュラもないのに売り出した935と同じモノ。

ピークパワーなどは、70年代後半のシルエットフォーミュラと同等ながら、当然の如くドライバビリティーは遥かに向上している。

しかし、このクルマ、というかポルシェのこれらのクルマ作り自体、正しい方向なのか?700馬力や60キロ超のトルクあれば、確かに速いクルマになる。しかし、フェルディナントから続いたポルシェ一族の志したクルマ作りとは全く異なるトコに来ている気がする。当時、イタリアンカーらが350馬力や400馬力と争った時代に、ポルシェは210馬力の911RやカレラRS2.7を出した。それをカレラRS3.0⇒930ターボへと発展させた。それでも260馬力や35キロ超のトルクだった。パワーよりもハンドリングバランスを重視したクルマ作り、今はVWアウディーの言いなりに、すっかりパワー競争に加わり本来のクルマ作りから逸れてしまっている。それは、992カレラですら、3リッターターボで450馬力も与えた。ダウンサイジングターボですらない。1.4~2.1リッターターボであるべきだったと思うし。

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【ハードコアなGT2】ポルシェ911 GT2 RS 特別仕様車「クラブスポーツ25」登場 30台限定
2021/08/08 01:47 AUTOCAR JAPAN

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マンタイ・レーシングの25周年記念

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)

【画像】マンタイとコラボレーション【特別仕様車911 GT2 RSと写真で比較】 全93枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

新型ポルシェ911 GT2 RSクラブスポーツ25は、マンタイ・レーシングの25周年を記念して製作された、非常に限定的で強烈なサーキットマシンだ。

ベースとなっているのは、991世代の911 GT2 RSクラブスポーツ。6月のニュルブルクリンク24時間レースで勝利した911 GT3 Rの、「グレロ」と呼ばれるマンタイ独特の鮮やかなカラーにインスパイアされた特注のカラーリングが施されている。

生産台数はわずか30台で、価格は52万5000ユーロ(約6800万円)から、納車開始は1月を予定している。

2019年に発売されたレトロな外観の「935」と同じ3.8Lフラット6が採用され、7速PDKを介して700psをリアアクスルに送り出す。また、サーキットでのパフォーマンス向上を目的とした改良が加えられている。

例えば、中央に配置された大型のラジエーターは、長距離走行時のエンジン冷却性能を強化し、熱によるダメージを防ぐ。また、フロントウイングレットによりダウンフォースが強化され、エアロダイナミクス最適化のためアンダーボディは完全にフラットになっている。

印象的なのは、フロントボンネットに設けられた2つの巨大な通気孔が、フロントから取り入れた空気をルーフから大型のリアウイングに送ることだ。リアウイングは新型911 GT3と同様に吊り下げ式となっており、強力なダウンフォースによりリアアクスルを路面に押さえつける。

ユニークなヘッドライトデザインも、クラブスポーツ25の特徴だ。マンタイがル・マンを制した911 RSRに採用されていたものにインスピレーションを得て、このクルマのために特別に開発された「4ストライプ」のライトデザインは、「効率的にサーキットを照らす」という。

独特のキャラクターを表現

1996年にオラフ・マンタイがレーシングチームを設立して以来、マンタイとポルシェは密接な関係を築いてきた。

マンタイは、現在ニュルブルクリンクの市販車ラップレコード(6分43秒3)を保持している911 GT2 RSのチューニングでも知られている。

マンタイ・レーシングのマネージング・ディレクターであるニコラ・レーダーは、次のように述べている。

「ポルシェ・モータースポーツと共同で設計・開発した特別仕様車911 GT2 RSクラブスポーツ25により、マンタイは25年の歴史の中で新たな節目を迎えました。このモデルは、当社の基本理念である『より完璧に近づける』ことを見事に体現しています」

「チューニングにおいては技術的な機能が優先されています。911 GT2 RSクラブスポーツ25が独自のキャラクターを持っているのはそのためであり、わたし達のブランド価値である『率直、細心、柔軟、妥協しない』を反映するものでもあります」

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