通常4年育成8年を規定化したら?

巨人の"タネだけバラ蒔いて、勝手に芽が出て育って、実がなるのを待つ"放置農場は、キチンと監査するべきではないの?

いや、他チームでもこんなコトはあるのか?

一度支配下獲得したら4年、育成獲得したら8年を完全に謳い、破棄するなら相応額を補償するコトを明文化したら?

そして、育成のまま試合に出れずに終わったら、その枠は8年塞がるコトにしたら?

元々、今の巨人に育成の能力があるとは思ってない。

松本や山口は、単に放置農場の産物でしかない。

 

 

 

 

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巨人、ルーキーが1年で“自由契約”に…「大量育成契約」は“目的外使用”の指摘
11/23(火) 17:00 Yahoo!ニュース
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大きな波紋を呼んだ発表
 
原辰徳監督と新たに3年契約を結んだ巨人の“ある発表”が波紋を呼んでいる
 レギュラーシーズンは3位に沈み、クライマックス・シリーズではファイナルステージでヤクルトに1勝もできずに敗退した巨人。シーズン終了直後に原辰徳監督と新たに3年契約を結び、コーチ陣の入れ替えを行うなど、既に来季に向けて動き出しているが、“ある発表”が大きな波紋を呼んでいる。今季、支配下契約を結んでいた12人もの選手を一斉に自由契約とし、育成選手として再契約する見込みだという。

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【投手】
田中豊樹(2019年オフに日本ハムから移籍)、鍬原拓也(17年ドラフト1位)、横川凱(18年ドラフト4位)、井上温大(19年ドラフト4位)、伊藤優輔(20年ドラフト4位)、堀岡隼人(16年育成ドラフト7位)、沼田翔平(18年育成ドラフト3位)

内野手
香月一也(14年ドラフト5位)、ウレーニャ(19年オフに入団)、平間隼人(19年育成ドラフト1位)、増田陸(18年ドラフト2位)
【外野手】
伊藤海斗(19年ドラフト6位)

潜在能力の高さに定評
 この12人の中には、怪我を理由に一度育成契約となりながらも、今年8月に支配下に復帰したばかりの鍬原拓也や、ルーキーの伊藤優輔などが含まれている。伊藤は11月1日にトミー・ジョン手術を受けており、来季中の復帰は難しいという事情はあるとはいえ、社会人から入団したルーキーがわずか1年で自由契約となるのは異例だ。

 しかし、巨人の育成選手を巡るニュースは、これで終わりではなかった。11月18日には、山下航汰が球団からの育成選手としての再契約のオファーを断り、他球団での支配下契約を目指して、自ら自由契約となることを選択したことが明らかになったのだ。

 山下は、群馬の健大高崎から18年の育成ドラフト1位で巨人に入団。1年目の開幕早々から二軍で結果を残して、19年7月に支配下契約を勝ち取った。同年は、ルーキーながらイースタン・リーグ首位打者に輝いている。2年目となる昨季は右肘痛に苦しみ、リハビリに専念するために今季から再び育成契約となっていた。もともと潜在能力の高さには定評があるだけに、山下の獲得に乗り出す球団が出ることが十分考えられる。

残留が“暗黙の了解”
 そもそも巨人の「大量育成契約」は何が狙いなのか。ひとつは、故障で長期的にプレーできない選手を支配下登録から外すことで、新たな戦力を獲得する枠を確保することだ。以前にも、19年のドラフト1位である堀田賢慎は、1年目に右肘のトミー・ジョン手術を受け、その年のオフに育成選手として再契約している。

 もうひとつは、他球団からフリーエージェント(FA)で獲得した選手の人的補償として、若手の有望株が他球団に流出することを防ぐことが目的とされる。冒頭で触れた自由契約となった12人を見ても、横川凱をはじめ、井上温大や堀岡隼人、沼田翔平、伊藤海斗など20代前半の若手が多く含まれている。自由契約になれば、人的補償の対象から外れ、他球団に狙われる心配はない。

 もちろん“自由契約”となるため、他球団からオファーがあれば移籍も可能だが、「育成選手として再契約の見込み」と報道されている通り、そのまま巨人に残留することが“暗黙の了解”となっているようだ。戦力を補強したい他球団からすれば、何とも歯がゆい話ではあるが、現行のルールでは、これらの選手の獲得に動きにくいのが現状だ。

 しかし、「日本プロ野球育成選手に関する規約」第2条には、こう記載されている。

<本規約に定める日本プロフェッショナル野球育成選手(以下『育成選手』という)とは、前条の日本プロフェッショナル野球組織支配下選手として連盟選手権試合出場可能な支配下選手登録の目的達成を目指して野球技能の錬成向上およびマナー養成等の野球活動を行うため、球団と野球育成選手契約(以下『育成選手契約』という)を締結した選手をいう>

早急な見直しを図るべき
 育成選手制度とは、支配下で登録するには、技術的に足らない選手の“育成”を目的としたものだ。これを考えると、巨人の育成選手を巡る一連の動きは、本来の目的から外れている。

 現行の育成選手や育成ドラフトの制度ができたのは05年であり、そろそろ見直しを検討すべき時期に入っている。シンプルに問題を解決するのは、二つのルールが必要になるだろう。長期間のリハビリを要する選手のために「長期故障者枠」を設けることだ。ただし、球団側の悪用を防ぐために、この枠に登録した選手は支配下登録に戻すことができない期間を作る。

 もうひとつは、育成選手として再契約することを前提として自由契約になった選手に対して、他球団と自由に交渉できる場を“公”に設けることだ。他球団がこうした選手に対して、オファーができれば、育成選手として残留するよりも良い条件で、移籍が実現する選手は増えるだろう。また、先ほど触れた、人的補償の対象から外す目的で行われる“仮の自由契約”もなくなるはずだ。

 育成選手制度は、多くの選手にチャンスを与えるという意味で有効なものではあるが、現在の状況は本来の目的とズレが生じていることは、やはり否めない。より多くの選手が才能を開花させる環境を整えるために、早急な見直しを図ることが必要だろう。

西尾典文(にしお・のりふみ)
野球ライター。愛知県出身。1979年生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行う。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

デイリー新潮編集部
新潮社

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