片桐夏向、巨摩郡的ヒーローになれるのか?

片桐夏向、イギリスのロイヤル・ドニントン・レーシング・スクール(RDRS)の首席卒業生という設定だ。ポルシェ育成組織のM・ベッケンバウアーと、互角かそれ以上なのか。

このストーリー設定をする上で、作者しげの秀一は主人公のライバルとして、M・ベッケンバウアーとしているのか?「バリバリ伝説」では、ライバルは後から現れた。全日本編の星野アキラと世界GPのラルフ・アンダーソンだ。どちらも、途中から現れ、最強マシンで中盤を勝ち、ポイントで抜き去る。主人公逆転チャンピオン奪取には、不可避な設定だが。今のストーリー上なら諸星瀬名となるかも知れないが、諸星瀬名は高橋啓介の弟子。まさか、高橋涼介の弟子が出て来るのか?

今のところ、高橋啓介は結婚して子供が2人いるんだっけ?奥さんは誰だ?埼玉のRX7のコか?藤原拓海も1年前に結婚したと、夏向は言ってたハズ。まさか、茂木なつき?それとも、ゴルファーのコ?高橋涼介も近々結婚とか、相手は誰?まさか、シルエイティー佐藤真子?

片桐夏向は藤原拓海の「ライバルより、アンダーパワーなクルマを選択するように。」というアドバイスを遂行しているだけで、意図を理解しているワケではない。エマ・グリーンも藤原拓海の弟子らしいが、アストンマーチンを選択している。

MFGレギュレーションのメインはグリップforウエイトのみ。だから、大抵のドライバーはパワーウエイトレシオでクルマを選択している。すると、500~700馬力で1.5~2tのクルマ選択に落ち着く。馬力&トルクはタイヤを傷める。300馬力で1.3tのクルマがどうアドバンテージになるか、車重の軽さとタイヤの持ちかな?

 

 

 

 

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師匠はあの藤原拓海!! 卓越した速さを持つ主人公『MFゴースト』を彩る人物列伝05 片桐夏向 編
4/15(金) 18:30 Yahoo!ニュース
ベストカーWeb
 伝説のクルママンガ『頭文字D』の意思を現代に受け継ぐ新世代のクルママンガ、『MFゴースト』。2017年の連載開始時から圧倒的な読者人気を獲得しており、13巻発売時点の現在で、ついに単行本累計発行部数320万部を突破している。

【画像 ギャラリー】片桐夏向が駆るトヨタ 86を写真で見る!(10枚)

 当連載では、同作品内で繰り広げられる『MFG』で活躍するドライバーや、主人公・片桐夏向の周囲を取り巻く人々など、魅力あふれる登場人物たちの人となりを分析し、そのキャラクターや人物像を明らかにしていく。

 今回は、満をじして主人公・片桐夏向を取り上げる。彼はなぜ日本へやってきたのか、そして天才的ドライビングテクニックはどこで養われたものなのか、ラウンド3終了時点で判明している彼に関する情報を総ざらいする。

文/安藤修也
マンガ/しげの秀一

■両親、そして生い立ちの謎
 「カナタ・リヴィントン」こと日本名「片桐夏向(かたぎり かなた)」は、日本人とイギリス人の血を引く19歳の青年だ。祖国、イギリスの名門レーシングスクールでドライビングを学び、日本で参戦したMFGでその実力を遺憾なく発揮して、MFG関係者や世界中のファンを驚かせている。

 英国人らしく長身で筋肉質、顔立ちは日本人に近く、純粋そうなキラキラとした瞳など、あどけない表情も見せるが、キリッとしている時はかなりのハンサムガイである。性格は、いかにも英国紳士のような優しさと礼儀正しさを持ち合わせており、ドライビング中であっても感情的にならないよう努めている。

 ただしシャイな一面も持っているため、それほど社交的ではないものの、日本語は日常生活でも困らないレベルで使いこなしている。彼のピュアさを感じられるエピソードといえば、牛丼、ホルモン、天丼、しらす丼、ファミレススイーツ、チョコ系の菓子など、日本のさまざまな食べ物と出会うたび、その美味しさに涙を流すほど感動している姿が見られる。

 イギリス人の母親であるキャサリンを亡くしたあと、祖父母のいる英国を離れているが、日本を訪れた理由については、本人が「行方不明の父親(片桐健)を探すため」と語っている。さらに、父親の目に触れやすくするため、MFGへ参戦するにあたって、幼い頃から慣れ親しんだ「リヴィントン」姓ではなく、父親の「片桐」姓を使ってエントリーした。

■ドライバーとしての輝かしい経歴
 日本へ到着してすぐ、神奈川県の藤沢市に降り立ったのが初登場シーンだ。日本でのホームステイ先はこの地に住む西園寺一家で、こちらの母親(西園寺真由子)というのが、夏向の母親(キャサリン)と美術大学時代の親友であった過去を持つ。

 また、MFG参戦において夏向の協力者となる緒方も、西園寺家の父親から紹介してもらう。そして、西園寺の一人娘・恋(れん)のことは、はじめそれほど意識していなかったものの、さまざまな事象を乗り越え、ともに時間を過ごしていくことで恋が芽生えることになる。

 物語を読み進めていくうちに夏向のドライバー歴は明らかになるが、これがまた興味深い。4歳からカートを始め、7歳で英国カート選手権に参戦、その後2年で英国のタイトルを6つ獲得(かのミハエル・シューマッハーでさえカートのタイトルを獲得したのは15歳だった!)。10歳でF4選手権に参戦し、2年目でタイトルを奪取している。

 さらに、英国でも名門と知られるRDRS(ロイヤル・ドニントンパーク・レーシング・スクール)を首席で卒業している。当然、ドライバーとしての将来性を買われて、さまざまなレーシングチームなどからオファーがあり、英国、そして世界を舞台にした輝ける未来が待っていた……はずだったが、彼はすベてのオファーを蹴って故郷のケンブリッジに戻るという選択をした。この頃、母親が亡くなったのである。

 母親を亡くしたことでモチベーションを低下させ、レースに背を向けて引きこもったようだが、約2年の空白を経て、父親探しのため来日し、MFGに参戦することになった。当然、レースに対してブランクはあったはずだが、その超絶テクニックは衰えていなかったようだ。

■師はあの伝説のダウンヒラー
 夏向のドライバーとしての原点は、幼い頃から習得し身体に染み付いたスキル、そしてピュアな闘争心である。さらに特筆すべき才能として、数回見ただけでレイアウトを完璧に覚える記憶力も挙げられる。彼は頭の中に一度見た映像を残せる特別な感覚(センス)を持っていて、これは画家だった母親のキャサリンから受け継いだものだ。

 レース前に部屋の床やベッドなどで目を瞑って行うイメージトレーニングでは、この記憶力によって、かつて観たコース映像を頭の中で正確に再生することができる。コーナーの角度、距離などを忠実になぞりながら、実走行時のシフトタイミングなどを完璧にシミュレートでき、ドライビングシミュレーターと同等かそれ以上の効果を得ることができるのだ。

 実際の走行時には、初戦の予選時から、操縦技術が極めて優れているとコンピューターが判断したときに出される「注目フラグ」を獲得。これがデビュー戦のルーキーに出たのは昨年のミハイル・ベッケンバウアー以来2人目である。

 その後も、タイヤマネージメント、視界の悪い濃霧のなかでの操作、大胆なドリフト、濡れた路面での処理能力など、レース中に目撃される彼の神業級のドライビングを挙げていけば枚挙にいとまがない。

 そして、夏向のアカデミー時代の講師であり、最も信頼していた先生というのは、『頭文字D』の主人公である藤原拓海である。頑固さとストイックさを持ち合わせ、職人気質で芸術家肌。

 さらに「ライバルたちよりアンダーパワーなマシンを選択する」のもすべて、伝説のダウンヒラーと呼ばれた拓海らしさを感じるところだ。すでにその師匠譲りの卓越したテクニックは、ハイパワー軍団を相手に確実に楔を打ち込んでいる。

 おそらく多くの読者の胸にもすでに楔が打ち込まれていて、拓海とはまた違った魅力を持つ夏向というキャラクターの動向が気になっているのではないだろうか。

 ■掲載巻と最新刊情報

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